ナシは、春に咲く花木のウメ、サクラ、モモなどと同じバラ科の植物だ。
バラ科の植物には、バラをはじめ、野草、栽培種とも多彩な種がある。花びらは5枚、雄しべは10本からもっと多いものもある。雌しべは1本のものから多数に分立するものまで多様。葉の根元に托葉(たくよう)がある。
ナシの花びらは5枚。雄しべは約20本。分立した雌しべは5本。これが基本で変異がある。
バラ科をWikipediaでググると。「サクラ、ウメ、モモなどの花木類、また、イチゴ、リンゴ、ナシ、ビワ、カリンなどの果実、アーモンドなどの種子が食用である場合が多い・・・・」とある。
天下のウイキペディアでさえ、ナシは、花木ではなく果樹として分類している。
ナシの幼木には、バラ科特有のトゲが現れることが多い。成木になるとトゲはなくなる。
バラは香水にも使われる良い芳香があるが、ナシの花には、かすかに独特の生臭さがある。梨の花文化が育たず、花の需要がないため、残念ながら花の品種改良は手つかずだ。
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