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2024年 梨の花プロジェクト(日付の新しい順に更新
 112月1日
12月を師走といいますが、RIKAEN行事もたくさん続いて、せわしない年末を迎えそうです。でもRIKAENの忙しさは、楽しい忙しさです。なんかしていないと落ち着かないスタッフの性格がよく出ています。
定例の大笑いクリスマス会もあります。模様替えをしました。RIKAENはクリスマス色に染まりました。一気に歳末雰囲気です。12月行事はコンテンツ「イベント情報」で確かめてください。参加者はたいがい顔見知りメンバーですが、新規参加者は大歓迎です。みんな、気のいい仲間なのですぐに輪の中に入って楽しめますよ。遊びに来てね〜。
11月の台風とか、夏日予報とか、異常な気象にはたいてい驚かなくなっていることが驚きです。春と秋が短く、夏と冬の季節感。日本の四季は昔話になりそうです。RIKAENが育てているマメナシ(ブラッドフォード種)が木の先端部から色づき始めました。このマメナシは葉に常緑樹のような厚みがあり、紅葉するまで葉を落としません。街路樹にふさわしいと考えたのは、季節ごとに色彩を変えて鑑賞木としても見ごたえがあると思ったからです。しかし、幼木のころは、真っ赤に色づく前に落葉してしまいます。大きく育ったマメナシだけが美しい紅葉を見せてくれます。育ててきたマメナシも年々幹が太く、樹高も高くなってきています。晩秋のRIKAENの紅葉がトピックスになる日も近いかもしれません。春と秋、白い花と紅い葉。せめて季節感はマメナシで味わいたいと思います。
 10月2日
 RIKAENでは、梨の季節が終わると、梨加工品の仕込み作業が待っています。活動を支援してくれている梨農園から市場に出せない梨を安価で分けていただいて、加工品の素材を作ります。もちろん、すべて手作業です。ひたすら梨の皮を?き、カットして、梨蜜やスムージーやジャムや、梨カレーや梨パイなど、RIKAENあだむるで提供する梨の加工食品のネタを作ります。たとえば、梨スムージー1人分は、梨の実が1個半くらいの果肉が必要です。梨蜜はもっと大変で、大鍋一杯の梨果汁から700ccくらいしか出来ません。すべて手間暇かかる分、美味しい梨加工品に生まれ変わります。簡単で楽な作業からは美味しいものができないということですよね。スタッフの根気良い作業のおかげです。愛情込めた作業の成果は「あだむる」でお召し上がりくださいませ。
 9月26日
 RIKAENの猫の話をしましょう。野良が3匹住み込んでいます。茶トラ毛がナシオjr、初代ナシオと姿は瓜二つのガリガリ餓死寸前の猫でした。白茶毛がマルコ、RIKAENに来たときはもっと小さくて顔だけが漫画のように大きくまん丸だったのでチビマルコと呼んでいましたが、いまやチビはとれてマルコ。もう1匹チビがいます。チビは赤ちゃんの時にやってきてナシオjrに可愛がられ居つきました。野性的な顔つきで活動的ですが超ビビリでなかなか人になつけません。対して写真の2匹は、おっとり型で人が側を歩いても、素知らぬ顔でほぼ一日寝ています。性格が似ていて安心できるのか、仲良しです。そんな勝手気ままな3匹がにゃーにゃー言ってすり寄ってくる時があります。朝と夕方です。餌をくれると知っていて、べたべたとまとわりつきます。しかし、お腹が満ちると、ぷいっとどこかへ行ってしまいます。愛想もへったくれもないのです。食と住、農園内にいる限りは、他の野生動物の侵入もなく、広い遊び場付の幸せな生活を送っているように見えます。これらの猫は、野良出身なので、はじめは人を怖れていました。こんなふうな寝姿を見せるなど想像できませんでした。
 9月10日
 9月も半ば。大阿太高原は20世紀梨の収穫・出荷で1年でもっとも多忙な時期です。RIKAENは20世紀梨の木はすべて花のために実を落としていますので、ほぼ農園活動はお休み状態です。反面、「カフェあだむる」でのお客様対応が忙しくなります。他の農園で梨をお買い求めになられた方が立ち寄ってくださいます。ほとんどの方が「梨スムージー」を注文されます。今年は店舗に並べられないほど傷が入った阿太夢が出来たため、それらを加工品に回しました。阿太夢梨のスムージーなど、これまでスタッフも食したことがない贅沢品でした。今週末辺りで阿太夢スムージーもおしまいです。
日が沈んだ西の空に月が浮かんでいます。おだやかな一日が終わります。明日も心満ちた一日でありますように。
 9月1日
 阿太夢梨の販売。開店から1時間足らずで完売。見かけの悪い阿太夢もすべてお買い求めいただいて感謝。虫害で店舗に出せる梨が少なく、ほとんどを加工用として処理。そのため、初めて茶房で阿太夢梨のスムージーを提供できるという副産物が生まれました。いつもなら加工品にすることなど思いもよらない稀少梨ですが、カメムシのおかげということにしておきましょう。20世紀梨が出るまでの数量限定品ですが、阿太夢ならではの美味しいスムージーができました。
 もうひとつ、グーグルマップのストリートビューの担当会社のスタッフが、RIKAENを360度写真で撮影しアップしてくれました。RIKAENのいろんな場所が全方向から見渡せるようになっています。グーグルマップで「カフェあだむる」を検索してみてください。いつも見慣れた景観が別世界のようで面白かったです。
 8月27日
 記事にも何度か紹介しましたが、カメムシ被害は想像を遥かに超えるすさまじさでした。収穫期を迎えた「阿太夢」は、ほぼすべての実に傷がつきました。カメムシの吸引による傷は、無害ですが梨を変形させます。なんとか梨の姿をとどめたのは3〜40個に1個ぐらいという悲惨な状況になりました。自然のこととはいえ、大切に育ててきた思い入れのある梨の実を前にして、愕然としています。味はまちがいなく「阿太夢」の美味しさ。糖度が高くとても美味しいのですが、姿形が優先される流通社会では価値を認めてくれません。とくに進物用には難しいでしょうね。9月1日、樹上完熟の阿太夢を一斉店頭販売しますが、姿より味というお客様には値引き品もたくさんあります。美味しければ問題ないよとおっしゃっていただけるお客様に喜んでいただけるように販売します。
 8月22日
 ほぼ1か月、日照り続きで梨の生育に危険信号が灯っていましたが、先週あたりから時折夕立の恵みがあるようになり、ひとまずホッとしたのですが、カメムシによる梨果実へのダメージがこれまで経験したことがない甚大な被害になっています。RIKAENだけではなく大阿太高原の果樹園全体が大きな被害を被っていることが分かりました。カメムシが吸った部分は成長が止まり果実が凸凹に変形します。今年は日照時間がきわめて長かったことから、梨の甘味も濃く美味しい梨ができましたが、見た目がよろしくありません。食用にはまったく無害なのですが気になる人も多くあると思います。大事に育ててきただけにとても残念無念ですが、自然の作用には逆らえません。来週には台風も。収穫直前の台風の進路が気になります。
 一難去ってまた一難。いや多難な夏です。
 8月13日
 RIKAENのある大阿太高原はほぼ1か月、雨の無い日照りの日が続いています。数週間前に刈った草地を歩くと、まるで秋の落ち葉の道を歩くようなカサカサという音がします。草が焼けてカラカラに乾燥しているのです。RIKAEN開設以来こんな日照りの年は初めてです。例年、雨の恵みでぐんぐんと実が大きく育っていく時期です。なのに今年は一滴の雨もなく、ものすごく心配しています。不安を象徴するかのように、夕暮れ刻、RIKAENの前には、巨大ゴジラが登場します。正確にはツタゴジラです。毎年、決まって1本の雑木にツタが覆い被さって、ゴジラシルエットになります。しかし、今回はゴジラシルエットを楽しんでいる心の余裕がありません。空に向かってひと吠えし、雨雲を呼び寄せてください。(8月13日夜、待望の雨あり。ついにゴジラが咆えたか?)
 8月1日
 梨の実が大きく育っていくこの時期、やっかいな天敵はカメムシ。袋の上から口針で梨の実を刺して果汁を吸います。吸われた傷跡は、えくぼのように凹み、実は白く石化して、見た目も味も悪く商品になりません。数匹程度の飛来なら笑って済ませても大群でやってきて、実を痛めつけるのでほんとうにやっかいな昆虫なのです。RIKAENは農薬散布も少ないので、対策は人海戦術で対抗。1匹1匹、手で捕って排除します。ヘッドライトで夜回り。樹間を巡回し、電気ラケットで感電捕捉。まさにしらみつぶしの根気のいる戦いです。今年は白布にライトを当てておびき寄せ戦術をやってみました。案外効果があることが分かりました。ヘッドライトも電気ラケットも白布トリックも、RIKAENオリジナルの工夫です。地味な努力が続きます。あと一か月、美味しい「阿太夢」が出来るまで。
 7月27日
 あまりの暑さにたまりかねて、農園にミストシャワーのエリアを作りました。5m×5mの25uを囲って芝マットを敷き、周りからミストの水シャワーを噴霧する仕掛けです。霧状の水は、地面に落ちる前に気化して消えていくような感じです。それでも中に入ると若干涼しい(笑)。それほど厳しい太陽光が降り注いでいます。日中作業はとても出来ません。ホント死にますよ。近くには、小さな子供が遊べるプールも設置。暑さに負けない元気な子供たちは、いらっしゃいマセ。ところでいよいよパリオリンピックですね。時差が8時間もあるのでスポーツファンには昼夜逆転の生活が始まりそうです。みなさま、健康にはくれぐれもご留意あそばせ。くっそ暑い夏を根性で乗り切りましょう。
 7月21日
 国道370号線に生まれた「梨の花並木路」。この規模の梨の花街道は全国でもまれな、あるいは唯一の街道だと思います。梨の花プロジェクト委員会では、毎年草刈りや剪定をしてきました。今年の春は、遠くからでも目に留まるくらいに大きく生長しました。吉野川沿いの国道は、ストレート800m。そこにずらっと並ぶ白い花の木はいやおうでも目立ちます。対岸の土手には桜の木が並び、春の一時期はピンクと白の花が川を挟んで共演します。何の花かも分からず、車を止めて写真を撮る人も多くありました。ちょっとした隠れ名所になりそうです。梨の花ですよと声掛けすると皆一様に驚かれ、始めて見ましたとの返事。地元の人からも「きれいに咲いてよかったね、ステキな並木道になったね」とうれしい励ましの声が届いています。今年も夜明けから作業。暑い中、たっぷりと汗を流しました。
 7月1日
季節はどんどん進んでいきます。農園出勤をしていると1週間など瞬く間に過ぎます。先日刈った草が振り返るともう伸びています。これからしばらくは雑草とのイタチごっこが始まります。RIKAENの片隅に自然の力をそのまま使った畑があります。ミニカボチャがよく育っています。キュウリやシシトウなど、これから収穫は毎日のことになります。雨の恵み、土の力など、人間には分からない仕組みがあって、その力を私たちは頂戴しています。土の微生物や生き物たちが私たちに恩恵をもたらしていることは事実です。科学はその仕組みを解き明かそうとしますが、おそらく究極の解明はできないでしょう。農園暮らしをしていると、花の付き方や実のでき方は毎年変化していることを感じます。人の都合の良いように合わせてはくれません。自然と共生するということはまず、そのことを理解することから始まるのだといつも思います。
 6月2日 シュレーゲルアオガエル  6月18日 阿太夢の大袋かけ
 5月29日
 RIKAENではときどき音楽仲間が集まって自分たちの音楽を披露するオープンマイクの集いが開かれます。今回も各地から20人ほどが集まって、自慢の演奏をステージで奏でてくれました。遠く福井から参じてくれたロックバンドも。なかなかのファイトでした。集まった音楽仲間は演奏者も聴衆者もみんな一緒になって演奏を盛り上げてくれます。ステージ前のビオトープでは、しきりとカエルが鳴き、森からはカッコーやホトトギスの鳴き声が響きます。なんとものどかな音楽会です。
 RIKAENには室内でも野外でもライブが出来る器材が揃っています。器材は寝かせていても宝の持ち腐れになってしまいます。楽しく使ってもらえるなら、定期的にでもこういう会が開催できたらと思います。次はあなたの出番かも。
 
 5月8日
 いずれ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)。RIKAENビオトープのほとりに咲くのはアヤメ。慣用句で見分けがつかない例えとして使われます。両者ともアヤメ科の植物で、見かけもよく似ていますが、アヤメは乾燥した土を好み、カキツバタは湿地または水中でも育ちます。RIKAENのアヤメは池の傍に咲いて、いかにも水辺が大好きそうに見えますが、池の中に進出することはありません。菖蒲と書いてショウブとも読みます。風物詩の菖蒲湯のショウブです。誤認がありますが、ショウブはアヤメとまったく別の科の植物です。昨年の記事で、ショウブはサトイモ科と書きましたが、最近の研究では、長年サトイモ科とされていたショウブは、ショウブ科ショウブとして独立したようです。アヤメやカキツバタと同じアヤメ科のハナショウブはショウブとは別物で広く誤認されています。もとは菖蒲はショウブと読み、それが後世にアヤメと読み替えられるようになって科名の混乱が起こったようです。ややこしい花の名の代表格です。
 5月4日
ついこの間まで日向ぼっこの猫たち。初夏の陽気で、ひんやり冷たい日陰のコンクリートでうとうとお昼寝。右がジュニア、左がまるこ。どっちもオスの野良猫です。RIKAENではジュニアが先輩。あとから参入したまるこは弟分。最初は互いに警戒しけん制しあっていたのに、いまでは大の仲良し。もう1匹、チビがいるのですが、この子は生まれて間もなくRIKAENにやってきて、先代のナシオやジュニアにもなついていたのですが、根っからのノラ育ちのせいか、いまだに人に馴れません。3匹は、夕食時になるときまってカフェの扉の前にやってきてにゃおにゃおと「飯をくれ」とせがみます。しかし、お腹を満たすとぷいとどこかへ行ってしまいます。可愛げもへったくれもないのです。猫らしいと言えばそれまでですが、最近5匹目のノラがうろうろし始めています。はて、困ったもんだなあ。
 5月1日
 今年、やっとフジの花が咲きました。やっと、というのは、5年ほど前に、山からフジの根を掘り出してRIKAENビオトープの脇に植えたのですが、毎年、花の咲くのを楽しみに待っていたのに一向に花芽を付けなかったからでした。花は付けないのに、蔓だけはぐんぐん太くなって、あちこちに巻きついて始末に困るくらいに伸び放題。よく知った人に聞くと、植え替えたフジは、数年咲かないよとのこと。しかし、5年も待っているのに、これはもう花は咲かないんじゃないかなとなかば諦めかけていたのでした。そんな思いを知ってか知らずか、それでは咲いて見せましょうとばかり、舞妓さんのかんざしのような花の房を見せてくれました。梨の花が散って農園が緑一色に変化したところに、うす紫の涼し気な花が季節の移ろいを感じさせてくれます。春から夏へ。RIKAENも衣替えです。
 4月22日
 梨の花見が終わると、RIKAENではザックザックと花や花の付いた枝を切り落とします。このまま放置すると大量の実が付いて摘果作業が困難になるからです。梨農園ではいくつかの実を残して大きく育てますが、ここでは実をすべて落とします。一般の梨農園ではありえない作業です。おそらく日本中の梨農園では唯一RIKAENだけの特異な作業でしょう。すべては来年の花のためです。この時期にはすでに若葉が出ているので、実を作る農園では剪定は冬場に行います。RIKAENでは剪定せず、すべての花芽を残したいので花の咲き終わったこの時期に剪定せざるを得ません。不要な枝を落としても実はたくさん残ります。手作業でこつこつと摘果を続けます。根気の要る作業です。お手伝い大募集。来年の花のために共に作業していただける方、大歓迎です。
 4月15日
 梨の花の季節。梨の花農園RIKAENは、さまざまなイベントを実施して、梨の花の魅力を発信してきました。4月1日にスタートした梨灯り(夜間ライトアップ)も13日で終了。最終日は朝から閉園まで続々とお花見のお客様が続くような盛況で、満開の梨の花を存分に満喫されたことと思います。イベントが終了するや、梨農園はふたたび静かな朝を迎えています。これからは、花が散り、実が付いて、その実をすべて摘果する作業が延々と続きます。実づくりを花作りに変えた農園には、実づくりとは異なる苦労があります。来年の白い花景観を作るため避けられない作業です。マメナシもずいぶん大きくなって美しい樹形を見せてくれました。来年はさらに見事な景観に出会えることでしょう。楽しみにお待ちください。多数のご来園、ありがとうございました。
 4月11日。
 梨の花農園RIKAENでNHKの取材、生中継がありました。録画と違って生放送は決まった尺に予定の内容をすべて詰め込んで放映する必要があるので、裏の対応がけっこう大変です。例えばライトアップは4人がかりで同時に電源を入れるようにするとか、試食のスムージーは本番に溶けていないようにぎりぎりに作るとか、TVでは見えていない部分で色々あるのです。現場ではNHKの女性アナウンサー1人が登場しますが、わずか数分の中継に、ディレクター、AD、カメラマン、その他総勢10名がかりの撮影現場です。現場には大きな放送車。現場と局でリアルタイムでやり取りしながら直前までリハーサルを繰り返します。そのたびに局からの指示で流し方が変化します。情報は切り取り方で視聴者に異なった印象をもたらします。慎重になるのは止むを得ません。とにもかくにも梨の花の美しさは伝えられたように思います。さっそく、いまTVを見たので来ましたという方がいました。ネット情報の時代と言われますが、われわれ昭和の人間にはまだまだTVの力は大きいです。
4月9日
 和梨(二十世紀梨)の花が見頃期に入りました。生まれたての生気溢れる花が次々と咲き始めました。まだたくさん蕾が残っていますので、今週いっぱいは十分に梨の花見が楽しめます。生まれたての花は雄しべの葯が赤いのですぐに分かります。葯が成熟して花粉を飛ばすと黒く変色します。花粉を飛ばすと花は一気に生気を失ったようになって、あとは散るだけです。数日から1週間の命です。満開時の花より、蕾が残る7分咲きあたりの花が一番生き生きして美しいと思います。毎日、花の変化を見続けていると、ああ、美しいと思う瞬間(とき)があります。花がうごめいて見えるのです。実際に目に見えて動いているわけではありませんが、若々しい躍動感を感じるときがあるのです。カメラでコマ撮りをすると、花たちは大きく動いています。おはよう、こんにちは。互いの語らいが聞こえるようです。
 4月8日
 夜の梨農園のライトアップ。周囲には家屋や街灯などがないため、RIKAENの梨灯りが黒一色の背景の中に浮かび上がります。この景観と空気感は画像では伝わりません。マメナシに代わって和梨(二十世紀梨)の花が一気に開き始めました。ここ1,2日ほどで満開期を迎えるでしょう。農園が白い花に包まれる絶景との出会いです。4月9日は雨から夕刻に晴れの予報です。これは最高の日和になるかもしれません。雨後、夜の冷え込みがときに高原に霧を発生させます。農園がもやってライトの光が滲んで幻想的な景色になる可能性があるのです。めったに見られない景色に出会えるかもしれません。花は絶頂期。4月9日の夜。梨灯り一番の美しい夜をぜひ体験していただきたい。夜のお出かけは億劫になりがちですが、一見の価値あり。シャッターチャンス到来です。
 4月7日
 桜の花が散る頃・・・梨の花が咲き始めます。活動当初から梨の花の季節をこのように表現してきました。ところが、今年は今日時点で桜は満開。散り始めまでいかないうちに和梨の花が咲き始めました。桜と梨の花見が同時期に競合してしまいました。花見文化では、横綱と序の口、いや番付外以上の圧倒差があります。昨年に比べて来園者がやや少なかったのも、桜花見のせいかなと、妙に納得。吉野方面は大変な渋滞だったそうです。しかし、イベントは、雨予報が晴れに転じて上々の日和。開き始めたばかりの梨の花に囲まれて、最高のシチュエーションでの「梨の花フェスタ」になりました。県下各地からたくさんの梨フェスファンにお越しいただきました。今年10年目。初回から毎年欠かさず参加の猛者もいらっしゃいます。梨の花との対面が初めての方から、一気にファンになりましたとの嬉しい声も。梨灯りはこれからが本番です。ぜひ夜の農園にもお越しください。
 4月6日
 長かったあ〜。いやあ、準備の期間です。ここ1か月ほどは連日、こまごまと準備作業に勤しみました。今年の梨の花は早咲きだなあと思っていたら3月に入って冷え込みが続き、平年並みの開花になりました。4月7日梨の花フェスタ開催。数日前の雨予報も、何とかクリアしそうで前日準備もとどこおりなく進めることが出来ました。和梨は花がわずかに開き始めたばかりで、花見の本番はこれからというところですが、スタッフ一同張り切って来園の皆様をお迎えします。美味しいものを食べて美しい梨の花を見て、広々とした草地でのんびり過ごして、心の癒しをしてください。そうそう、シュレーゲルアオガエルが梨フェス開催に合わせたように鳴きだしました。今年もRIKAENビオトープでリリリリと涼し気に鳴いています。
 4月3日
 RIKAENのマメナシ(ブラドフォード)が満開です。日没後にライト点灯。広い草地に林立するマメナシが白く浮かび上がります。カラー照明もあるので、ところどころ色んな色に染まったマメナシの花が美しく光ります。毎年のことなのですが、夜に来園のお客様はとても少なくて光の空間を独り占めの贅沢さです。この時期の夜に出かけるというのはちょっと気が引けるのでしょう。しかし、百聞は一見にしかず。ライトアップされた梨の花園を堪能できる場所は他にはありません。唯一無二のイベントです。マメナシはピーク。これから花は日ごとに散っていきますが、これに代わって和梨(二十世紀梨)の花が咲きます。RIKAENの梨の花見は、まだ半月ばかりし楽しめます。(梨の花だよりにも写真アップ)
 3月30日
 2019年、大淀町内を吉野川に沿って走る国道370号線添いに、マメナシの苗木が80本余植えられました。約800mのほぼ直線の道路です。その路側帯に梨の花が咲きました。あれから5回目の春。梨の木はずいぶん大きくなって、並木道らしい風格を見せ始めています。まさに、夢に見ていた景色が現実になりました。県の担当者も、街路樹に梨の木を植えるのは初めてのことで、相当躊躇されました。しかし、いま、あの時の心配はどこ吹く風。おそらく、これほどの長さに連続する梨の木は、全国にも「ない」だろうと誇らしく愛おしく眺めています。苗木の頃にはほとんど目立たなかったのが、「私はここに居ます」といわんばかりに、車で走りゆく人の気を引いています。1週間くらいは真っ白な並木道を堪能できます。ぜひドライブコースに加えてください。ただし、ドライバーさんたち、どうぞご安全にね。
 3月28日
 とにかくよく雨が降ります。しかし、やっと気温は上昇気味に。遅れていたマメナシも開花を始めました。早咲きのアオナシは開化の出鼻を低温にくじかれて、一斉に咲き誇るという風にはいかず、花と葉が同時に開きました。しかし、まだ蕾はたくさん残っているので、ずいぶん長い花期となっています。アオナシの花は、農園でも人気の花です。かわいいという表現がぴったり当てはまる花です。花びらが開ききるまでがとくに美しいのです。開ききると花びらは真っ白ですが、それまでは少し強めのピンク色が目立ちます。まん丸の蕾は、甘くて美味しそうな和菓子のようです。もうすぐ4月。夜のライトアップも始まります。これから、マメナシ、そして和梨へと花のリレーが続きます。近年になく長いお花見になりそうです。
3月25日
 3月に入ってからの低気温に、人も梨の木も縮こまっていました。慣れというのは怖ろしいもので、近年、異常に早咲きだったせいで、今年はずいぶん遅咲きに感じます。平年並みの開花でしょうか。蕾の殻を割ろうとしている二十世紀の花蕾です。苔むした古木の枝からにょきっと生えた蕾は、まるでキノコかツクシのようにも見えます。毎日、農園の梨の木を見ているとこんな図柄にも出会えて、すこし得をした思いになります。3月も残りわずか。天気予報によると、今週後半から気温が上昇傾向にあるとのこと。花の蕾が一気に膨らんで開花へとアクセル踏むのかな。4月1日梨灯りスタート。マメナシが咲いているといいのにな。4月7日梨の花フェスタ。このころ和梨がどれだけ咲いているんだろう。イベント直前にしてやきもきする毎日です。
 3月20日
 梨灯り(ライトアップ)の点灯試験が始まりました。ライトの確認は夜になってからの作業です。1灯ずつ増やしながら農園への照明が足りないところはないかと歩きながら確かめます。まだまだ夜は冷え込みます。花の開花がすこし遅くなっているので、ゆっくり準備を進めているところです。照明器を設置しては作業を止めて光に浮かび上がる農園を眺めます。贅沢な時間を独り占め。キャンプ通の人には、これから最高のロケーションで楽しめます。梨の花の下のキャンプなどなかなか体験できませんよ。農園は年中開放しています。日中のデイキャンプは無料で楽しめます。たき火を囲んでとりとめのない話をして、ゆっくり流れる時間を楽しんでみませんか。日頃の積もったストレスもすうっと消えるかも。藪の中からウグイスの鳴き声が聴こえてきます。こんな時間、ああ、いいなあって。
 
 3月14日
 アオナシ(ヤマナシ)がちらほら咲き始めました。3月に入って冬に逆戻りの感がある天候で、開花直前でピタッと動きが止まっていましたが、これから1週間を過ぎるあたりで見頃期を迎えるのではないかと予想します。昨年は3月18日頃が満開でした。昨年に比べ今年は3〜4日遅れているので、来週の半ばから週末あたりにかけて白い花で枝が見えないくらいに咲き誇るのではと期待しています。アオナシが終わるとマメナシの開花が続きます。マメナシが終わると和梨です。梨の花農園では、約1か月の間、品種の異なる梨の花が、つぎつぎに開いていきます。ライトアップのための準備作業も、花の開花にせかされるように気持ちにスイッチが入りました。気持ちがそわそわします。毎年のことですが、いよいよ梨の花農園は来園者をお迎えするカウントダウンに入りました。
 3月11日
 農園に梨の花並木道ができたので、道沿いに照明器を設置しました。夕刻に初点灯。まだ梨の花は咲いていませんが、道沿いに菜の花が黄色く点灯して可愛いです。並木道が出来たことで、並木道の入り口に新たなRIKAENの入園門もつくります。イルミで飾ってほしいとの要望があり、RIKAENはますますテーマパーク化。梨をテーマに進化していきます。手作りなので設備は大手企業のようにはいきませんが、心はこもっていますよ。悩みは資材費のねん出。「カフェ・あだむる」にたくさん来ていただいて、スムージーや梨カレーをどんどんめしあがっていただくことで費用を賄うしかありません。というわけで、皆さん、梨の花農園RIKAENの花見にお越しください。そして、カフェで飲食してください。ご協力、切に切にお願い申し上げますのだ。
 3月2日
3月の声を聞くとにわかに心も身体もせわしくなってきます。4月の梨の花フェスタに向けて準備作業が続くからです。大きなイベントなので準備には何かと物入りです。梨灯りのための照明柱も増やさなければなりませんが鋼管も値上がりしてプロジェクトの運営も大変。そんな折、代表のNさんの梨農園の一部で梨の棚網を撤去することになり、鋼管をいただけることになりました。大助かり。もちろん、撤去作業はスタッフで。思い返せば梨の網棚撤去作業は、梨プロの歴史にはずっとついて回ってきた作業でした。みな、手際よく針金を巻き取っていきます。数日かかるだろうと見積もっていたのが、一日で片付きました。網棚が取り去られると、景色が一変します。頭の上を覆っていたモヤモヤした物が一気に無くなった感じ。撤去した鋼管には新たな役割が与えられます。お疲れ様でした。
 2月28日
暖かい2月の陽気で梨の花の蕾も一気に膨らんでいたのですが、ここにきて寒の戻りというか、急に冷え込み、一時停止の感ありです。それでも、ごらんのように、農園の梨の木でいち早く咲くヤマナシ(アオナシ)のつぼみは、すでにほんのりと色を染めて、いまかいまかと花開くその時を待ち構えています。アオナシは、梨の花の中でもひときわ可憐で美しい花です。2、3分咲きのころには花びらがピンク色から白色に変化していくグラデーションが見られます。開花はこれから先の天気次第で予想は難しいのですが、3月初旬から中旬にはアオナシの花見が出来そうです。続いてまめなし、4月に入って和梨と、RIKAENでの梨の花見はほぼ1か月続きます。今年も梨の花に合いに来てください。
 2月14日
 はや、農園の白梅がちらほらと咲き始めています。昨年に比べて1週間から10日ほど早い開花です。この分だと梨の花の開花も早まりそうです。何年か前、3月末に開花したことがあり、地元の人もこんな早い開花ははじめてだと驚いたことがありました。しかし、それも普通のことになりつつあります。季節が完全に前倒しになって進んでいるようです。菜の花が咲き、イヌノフグリの青い花が目立ってきています。農園の並木道に立つマメナシはまだ枝をあらわにしていますが、蕾は日ごとに大きく膨らんできています。このブラッドフォード種のマメナシは和梨よりも開花が早いのが特徴です。あと1か月後には満開の梨の花見ができるでしょう。農園ではヤマナシに続いてマメナシ、そして和梨と開花が続きます。3月半ばから4月半ばまで長く梨の花見ができます。
 2月1日
日本の四季は立春、立夏、立秋、立冬を暦上の境にしています。それらの前日を節分と言うわけです。新年元日の前日を大晦日として、区切りを意識するのと同じです。節分は年に4回あるのですが、江戸期あたりからは、立春の前日を指すようになったとか。たしかに、厳しい冬から、春の到来を待ちわびる気持ちは他の節分よりも切実感が強いように思います。しかし、立春とはいえ、これからが冬場のもっとも厳しく寒い日々が続きます。気持ちだけでも前を向いてということでしょうか。さて、RIKAEN前の道路下に敷設されていた農園灌漑用導水管の補修工事のため、昨年より長らく通行止めが続いていましたが、ほぼ工事は完了しました。RIKAENの敷地を工事土場としてお貸ししていました。それで、工事で余った土でRIKAENの農園内の道や駐車場をなどを補修サービスしてくれました。重機の力にはいつも感心してしまいます。ほんと助かりました。農園内に立派な梨の花並木道ができましたよ。
 1月1日
 年の初めには、毎年今年は良い年でありますようにと願うのですが、世の中はなかなかそのように動いていません。世界に目を向けると、民族や宗教や政治や国家など、対立が際立ち、新年を祝うどころか、痛み、苦しみ、悲しみ、憎しみなど、希望や幸せとは真逆の感情が噴出しています。地球環境は止まることなく悪化への道を転がり落ちています。何一つ、おめでとうと言えない状況です。と、野良のなしおjrを見れば、ごしごしと頭を掻いています。前脚ではなく後ろ脚で。見慣れた姿態ですが、よくよく見ればなぜ後ろ脚なんだと不思議に見えます。猫に言わせれば、なぜ人間は前脚で頭を掻くんだおかしいだろうが、と言うのでしょうか。見方変えれば心も変わる。2024年、きっと良いこともいっぱいあるに違いない。今年も、元気で頑張りましょう。あらためて、新年おめでとうございます。



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2023年 梨の花プロジェクト(日付の新しい順に更新
 12月21日
 マメナシ(ブラッドフォード)が入荷しました。毎年、愛知県の接ぎ木専門業者さんにRIKAENの穂木の接ぎ木を委託して1年間育てていただき、あらためてRIKAENの農地に戻します。今年の木は成長が著しくすでに2mほどに育っています。出荷時には半分くらいに剪定してお届けすることになります。10年前、梨の花文化を拡げようと活動を始めたころは、接ぎ木業者さんも、「なぜ実のならない梨の木を育てるのか、そんな依頼は初めてです」と不思議がられました。日本では梨は「実」であり「花」を愛でる文化が育たなかったからです。いま、アメリカでこの梨の木を見て日本でも育ててみたいとおっしゃる方からのオファーが多くあります。日本各地で梨の花への関心が少しずつ増えてきているのは、とても嬉しいです。梨の木の移植は、これから春を迎えるまでの厳冬期が適しています。梨の苗木は
「GOODS」(梨の花農園販売品)で紹介しています。
12月4日
  RIKAEN前の道路では大きな工事が始まっています。アスファルトの道を1m近く掘り下げて導水管を付け替える工事です。水道管ではなくて灌漑用水の導水管です。大阿太高原の梨畑には吉野川からポンプアップされた水が、農業用水として高原の梨畑一帯に敷設されています。農家は水利組合を作り、農園の広さによって水の供給量に応じた分配金を支払います。しかし、導水管が古くなるとあちこちで漏水が起こります。梨生産に欠かせない貴重な水が十分届かないということになるのです。今年までRIKAENも水利権を購入していましたが、ほとんど梨の実を作ることがなくなったので、水利権を放棄しました。RIKAENにはもうメリットはありませんが、大きな重機や資材を置くため駐車場を使ってもらっています。来園の皆様には、通行止め時間もあり、迂回などご迷惑をお掛けすることになりますが、よろしく願います。日曜日は通行止め解除しています。
 11月26日
 RIKAEN朝市を始めて1年が経ちました。1か月に1度の催しですが、はや1年。ほそぼそとですが何とか続けています。今回は1周年記念朝市ということで、少々手の込んだ仕掛けをしてみました。食品を提供する側もそんなに数を揃えられないので、多くの人に来てほしいのですが、あまり来られても迷惑をかけてしまうという思いがあって、ネーミングも「ちいちゃな朝市」にしてやってきました。で、その通り、こじんまりと知る人ぞ知る朝市なんです。それでも常連のお客様もちらほら増えてきています。どんなことも続けることが大事なのだとあらためて思います。梨シーズンが終わると大阿太高原は一気に静かになります。RIKAENの前の道を通る人や車は、終日数えても両指で足りるほどです。そんな農園に月一度でも賑やかな声が交わる日があるのは嬉しいです。
 11月13日
 農園の梨の葉がはらはらと落ち続けています。気温も10℃を下回る日が続いていよいよ冬の季節が始まりました。二代目園長のナシオジュニアも、日陰から日向に出てうとうとしています。それはそうと、先代園長のナシオはどうしたかって?。もう1か月以上も前のことになりますが、突然農園から姿を消してしまったのです。RIKAENに居れば餌にも不自由しないのにどうして家出をしたのか分かりません。ナシオ、ナシオジュニア、ベビーの3匹の野良猫の堂々たるリーダーであったナシオ。ジュニアやベビーが大きくなったのを見とどけて旅に出たのでしょうか。ナシオが居なくなってからはジュニアがリーダー。来た当初は骨皮筋衛門で人を怖れていたジュニアも、今ではふっくらとして、誰彼なしに人にすり寄ってきます。毛並みもナシオそっくり。さて君はいつまでここで過ごすのでしょうか。
 11月3日
 11月に入って夏日だって。でも朝晩はぐっと冷え込んで、RIKAEN展望所から望む吉野の山々には朝霧が立つ日が出てきました。夜が明けて視界を覆っていた霧がすうっと抜けるほんのひとときですが、水墨画のような景色が現れます。たまに、RIKAENで夜なべ作業で朝を迎えることがあるのです。ハットで湯を沸かし、コーヒーを抽出します。パンを焼き、そこらの野菜をつまんできて朝ご飯をいただきます。炉に薪をくべ暖をとります。こうしてひとりキャンプをしばし楽しみます。スタッフがやってくるまでの至福の時間です。みんなでワイワイやるのも楽しいですが、たまに一人でそこにある空気を独占するのも楽しいです。見慣れた景色も違って見えます。いや、確かに同じ景色はふたつとない、一期一会なのですが、こんな景色に出会った日にはあらためてそう思うのです。
 10月29日
 「毎年、RIKAENでは、月遅れの「収穫観月会」を開催しています。今年も地元バンドの演奏会などで大いに楽しみました。いつもは外でお月様を眺めながら夜風に吹かれてのイベントなのですが、昨今、急に冷え込んできたこともあって室内で行いました。大正解。外は10度を下回るような気温で、記憶に残るついこの間までの暑さはいったいどこへいったの、みたいな。翌日あらためて東の夜空に昇る月を見ました。RIKAENの吊るし柿が並ぶ隙間に、ぽっかりと浮かんだ大きなお月様。梨の木の合間で光っています。ちなみにこの吊るし柿は、農園内の渋柿を、女性スタッフ陣がせっせかせっせかとむいた作品です。この冷え込みが渋柿をあま〜い干し柿に変身させてくれるでしょう。人と自然が織りなす知恵ですね。来月の「ちいちゃな朝市」には、朝市1周年記念の目玉商品として店頭に並ぶかもしれません。
 10月9日
 女性スタッフ陣が、エンヤコラとお芋掘り。今年はとても暑い日が続いたので、根が深く入ってお芋も深いとの情報もあったので、これは大変なエンヤコラドッコイショになるかと。スコップでやみくもに掘るとお芋が切れちゃうので、慎重に。あとは手掘りで。おお、ええお芋出来てるやありませんか。うちの男性陣に任せると、おそらくズタズタに切りまくること間違いなし。時間をかけて、丁寧に作業してくれました。掘り出したお芋はしばらく寝かせておくと、甘くなるそうです。たき火とお芋は冬の風物詩ですが、ピザ窯で焼き上げます。火が落ちてからじっくりと余熱だけで焼くのです。ピザ窯は焼き芋窯にバッチリ。濡れた紙に包みアルミホイルでくるんで窯の中に入れておくだけ。皮は焦げず身はほくほくと、とても美味しく焼けます。お芋パーティ―までしばらくお預けです。
 10月4日
 昨年、RIKAENに近くの田の畔から大量の赤い彼岸花の球根を移植しました。ところが、花が咲くと白い彼岸花が出てきました。採取したところでは赤い彼岸花しか咲いていなかったので、とても不思議でした。ネットで検索すると、あちこちで同じような現象が起きていることが分かりました。徐々に赤がなくなってすべて白になったという驚愕の報告もありました。彼岸花は理学的には突然変異で色変わりすることはないようです。仮説のひとつに挙げられているのが、地温や気温の大きな変化のせいではないかというのです。白い彼岸花も「地球温暖化」のサイン!!そういえば、白い彼岸花は温暖な九州地方に多いと聞いています。今年も暑さは異常でした。そのうち赤い彼岸花が見られなくなる日が来るのかもしれません。白い彼岸花の警告。ちょっと彼岸花への見方が変りました。
9月30日
 今年の暑さは全国的に記録ずくめであったようで、奈良県も5月から始まった夏日日数が9月末までで60日を超えるなど、暑い暑い夏でした。10月のこよみを数えるにあたって、農園では朝夕、やっと過ごしやすくなってきています。周りを見ると、秋の花が季節の到来を告げています。コスモス、オミナエシ、ヨメナ、少し遅咲きのヒガンバナなど。RIKAENは、梨を求めて大阿太高原にやってくる人が増える8月から9月が来客のピークで少しは忙しい日々を過ごしました。今年はピザ窯を作りイベントに活用しましたが、酷暑の下での焚き火は、けっこう堪えました。夏場の焚火はきつい。焚火はやっぱり冬ですねえ。菜園ではお芋がよくできています。大きな窯の余熱を利用した焼き芋は、ほくほくと美味しく焼きあがります。RIKAENのピザ窯は、これからイモ窯になりそうです。
 9月27日
 梨の花文化の創生、梨の花のまちづくりをテーマに活動を続けて足掛け10年。梨の花プロジェクトチーム発足当時はネット検索でも「梨の花」に特化した記事や写真などに出会えることは少なく、「梨の花のまち」を目指すなど、はるか遠い夢のような話でした。梨農園で実づくりをやめて梨の花を見てもらう農園にするというのは、農園の常識を逸脱した無謀なチャレンジであったかもしれません。しかし、今日、梨の花の情報は以前と比較にならないほどネットに登場しています。大淀町にも「梨の花条例」や「梨の花並木路」が誕生し、町のシンボル花である梨の花をアピールする具体が全国に先駆けて揃い始めています。活動10年を契機に、本会は、梨の花をまちづくりのシンボルとして発信する全国の市町村や団体に働きかけ、夢を共有して、梨の花文化の高揚を目指します。9月27日、本会は、町長さんや関係部局と、将来のまちづくりに活かす話し合いを持ちました。目標への歩みは遅々としていますが、確実に高い夢に向かって階段を上っている実感があります。あせらず、しかし丁寧に一歩一歩を踏み出していく決意です。梨の花ファンのみなさん、応援してください。
 9月24日
 梨の盛期も一山超えた感がある大阿太高原。日中も吹く風に秋の気配を感じるようになりました。月一定例の朝市ではPIZZA窯に火入れをして焼き立てピザを提供しています。ついこの間までは火の番が苦痛でしたが、朝方には火の温かみみほっこりするようになりました。何といっても焼き立てのピザはやはり美味しい。多くの来園の皆さんから美味しいとの声をいただいています。350度くらいに窯温度が上がると、1分少々で焼きあがります。窯の温度が適温になるまでに1時間半ほど薪木を燃やし続けます。最初は煙が出て、知らぬ間に窯の正面はススで真っ黒。使い込んだええ雰囲気になってきましたなあ。トンボや草むらのバッタを追いかける子どもたちもいて、農園は生き生きと人が群れています。多目的農園が目指すかたちに近づいてきたようです。
 9月20日
 さ●ま●しさんのオフィシャルinstagramで大阿太高原の二十世紀梨が紹介されました。梨の花プロジェクトのメンバーがお送りしたところ「奈良県大淀町から大好きな二十世紀梨をお送りいただきました。樹上完熟の梨は驚くほど美味しく、『これはもう二十一世紀や〜!』と叫びました。や〜本当に美味しかった」とコメント入りで紹介がありました。 明治時代、千葉県松戸で発見された二十世紀梨は栽培がとても難しく、北海道農学校を卒業し大淀町に入植した奥徳平氏が新しい栽培法などを研究。大淀町の大阿太高原は二十世紀梨の近畿随一の産地になりました。その栽培技術は鳥取を始め全国に伝わりました。千葉の松戸〜大淀町〜鳥取という二十世紀梨のルーツがあるのです。いまや、全国的に赤ナシ系が主流で青ナシの代表・二十世紀梨は、ほとんどまぼろし化しています。140年の歴史に裏打ちされた技術でつくる大阿太高原の二十世紀梨は、さ●ま●しさんの味覚にもバッチリはまったようです。嬉しい。
 9月16日、17日
 秋のシルバーウイーク。RIKAENはウクレレ愛好家の集いで大賑わいでした。北は北海道から南は九州まで、近畿を中心に全国から、歌好き、演奏好きの仲間が集まって1泊2日キャンプ付きの日程で賑やかに過ごしました。歌って、踊って、ピザを焼いて、BBQを囲んでと、ぶり返した夏の暑さもなんのその。お昼から始まったフリーマイクは夜になって一層ヒートアップ。まあ、ほんと、エネルギッシュなことでした。RIKAENは農園の多目的利用をすすめています。放置荒廃農園の増加は全国的な傾向で、大阿太高原でもそういう土地は太陽光発電施設に塗り替えられています。エコだからすべて〇とはならないのです。エコの名のもとに失うものも多くあります。RIKAENは、そういう流れにちょっと竿を挿したい。みなさん、農園でアソビましょう。農園の活用もいろいろあっていいのです。
 
 9月10日
 まだまだ残暑厳しい日々が続いています。空には連日大きな積乱雲。でも秋は確実にやってきているのです。農園の片隅に定着し、毎年花をつける彼岸花があるのですが、ああ、今年も咲いた。 この花とは別に、昨年の冬、大量の彼岸花の球根を農園の一角に移植しました。その場所が赤く染まる景色を長い間楽しみに待っているのです。その季節がやってきました。しかし、移植した場所では花芽の気配もありません。どうなんだろう。うまく育っているのかな。気持ちがそわそわしています。
 9月2日
大阿太高原産の梨は二十世紀梨が主力です。札幌農学校(現・札幌農大)を出た若き奥徳平氏が、ここ大阿太高原に入植し、千葉県松戸市で松戸覚之助少年によって発見された新種の梨(後に二十世紀梨と商標登録)を栽培し始めたのが始まりです。それからほぼ1世紀半の歳月が流れました。松戸市をはじめ千葉県は梨の生産量で日本で一、二を争う地ですが、二十世紀梨は発祥地ではほとんど栽培されていません。とともに、梨づくりの歴史や文化も市民には関心の外になっているようです。そんなことを憂いた若い女性がRIKAENを訪問してくれました。梨の花のまちづくり活動に強い関心をもたれたとのことでした。梨の花プロジェクトの活動を始めて足掛け10年。梨の花条例や、梨の花並木路が生まれ、梨の花の町づくりがようやく芽を吹き出したところでのうれしい出会いでした。また新たな夢が膨らみます。大淀から日本各地へ。梨の花文化創造への大きなヒントをいただきました。
 8月28日
RIKAEN特産の稀少梨「阿太夢」の店頭販売が始まりました。まだ収穫数が少なく、阿太夢ファンの皆様にはご迷惑をお掛けしています。木の数を増やすなどの工夫をしていますが、まだ若木なので需要にとても追い付いていません。ごめんなさい。
 このところ、大阿太高原にも夕立が続いています。さっと、気温が下がって風が吹くと心地よいです。高原にある農園は方位四方が開けています。RIKAENはとくに東と西側の空が大きく開いているためとか、日没前に夕立があると、よく虹が出ます。こんな二重虹もときに見ることができます。虹の時間は短く見る間に色が薄くなったり、濃くなったり変化が大きいです。よくある自然現象ですが、虹を見ると、なんかいいことがあるような気がしますよね。暑い夏もそろそろ終わりかな。阿太夢の採れる頃は、夏休みの終わりに重なってなんかもの寂しい思いもあります。
 8月24日
 RIKAEN特産の稀少梨「
阿太夢」の店頭販売日が決まりました。8月27日(日)午前9時から。収穫数がすくないため、所望の方たちには毎年ご迷惑をおかけしています。今年の阿太夢は全体に大きくてよくできています。カメムシなど害虫被害もなくきれいな梨です。ただ、今年は花鑑賞のため頭上の網棚を取っぱらったため、鳥による食害がけっこうありました。農園には他種の梨もありますが、被害は阿太夢に集中しています。鳥も美味しい梨の実が分かっているみたいです。ある程度は仕方ありません。人より先に鳥へのお裾分けです。阿太夢は樹上完熟で店頭に並びます。いつ来れば手に入りますかと、よく聞かれるのですが明確なお答えが出来ないのが悩みの種です。出会いはラッキー。すいません、こんなふうにしか言えなくて。
 8月16日
果樹園にとって台風などの大風は大敵。台風7号の進路予想が紀伊半島縦断コースでRIKAENも直撃されるのではと大いに心配しましたが難を逃れました。被害に遭われた地域の方たちにはお見舞い申し上げます。先だって紹介しましたが、RIKAENで石窯ピザ焼き体験が出来るようになりました。何度か火を入れてピザを焼きましたが、さすがに遠赤で焼くピザは、違います。パリッ、ふわっ、です。農園で育てているバジルで作るジェノベーゼソースも美味しいです。素材を自由にトッピングして自分ピザを焼き上げる体験は好評です。釜の温度を300度位に上げるまで1時間以上かかりますが、一度上がった温度は蓄熱されて冷めません。専門店並みのピザが楽しめます。石釜は薪付きで5人以上のグループに3000円で貸出をしています。生ピザの持込OK。RIKAENのピザは1枚800円で提供しています。
 激暑です。お盆休みを利用してRIKAENにはBBQやピザ体験、キャンプなどを楽しむ方たちが訪れています。気になるのは台風7号の接近です。紀伊半島直撃との予想が出ています。阿太夢はぐんぐん大きく育ってきています。添え木や網を張ったりして風対策をしていますが自然の猛威は人の英知をかんたんに越していきます。
 ホテイアオイの花が咲きました。ビオトープは嵐の前の静かさです。暑さでアオミドロが大量に発生しましたが、それが水面で屋根の働きをして水温上昇を押さえています。そのためか、メダカの赤ちゃんの生長がうまくいったようで、いたるところに、小さなメダカがうじゃうじゃと泳いでいます。トノサマガエル発見。シオカラトンボが産卵行動を続けています。
 RIKAENの朝。午前5時には大阿太高原に太陽が昇ります。辺りをオレンジ色に染めて。高原は夜の間はほんとうにひんやりとして夜露が草の葉を光らせます。しかし、日が昇り、8時頃になると一気に気温は上昇。汗が吹き出します。もう、通常の農園作業は出来ません。ぶっ倒れてしまいます。もう半月もこんな朝を迎えているRIKAENです。全国的にも40度の灼熱にさらされる地域も出ているとか。日中には周囲の山々の上にむくむくと大きな雲が立ち上ります。夕立を期待しますが、これがなかなか思うようにいかないのです。冬の寒さは服を重ねたり火をくべたりして暖をとれますが、近年の夏はどうしようもなく厳しくて、ほんとに参ります。
 4月27日
梨の花が散ったかと思うと、見る間に実が付きはじめ、瞬く間に小指の先ほどに膨らんでいます。これから、毎日のように大きくなっていきます。左はヤマナシの種のアオナシ。右は和梨の二十世紀梨。同じくらいの距離から撮影していますが、アオナシの方が断然大きいですね。アオナシは和梨より半月も早く咲きましたからこれくらいの差は自然かなと。しかし、このあと、アオナシはピンポン玉くらいで成熟はストップ。ところが、遅れて実を付けている和梨はごんぐん大きくなってソフトボール大にまで成育します。これが、自然の実と食用のために改良した梨の実の差です。RIKAENでは、来年の花のために、出来た実を全摘します。実を捨て、花を育てるという、梨農園ではありえないことをやらかしています。これが大変です。農薬などの散布を極力控えているRIKAENは受粉の虫が働いて、人工授粉に負けない実が成るのです。花を愛でてもらうのもなかなか大変です。これからRIKAENはほかの農園とは違う忙しい日々が続きます。
 4月16日
 梨の花農園は、梨の葉の農園になりました。花がすべて散って、2023年の梨の花フェスタは終了しました。農園は、青葉若葉の季節の到来を告げています。スタッフによる一斉の片付けで、準備にかかった時間を半日でやり終えました。終えた後は、毎年がくんと力が抜けます。ここから再び1年、力を蓄えなければなりません。今年は、3月初旬のアオナシから始まって、マメナシ、和梨、梨の花リレーが続き、ほぼ1か月もの間、花見をすることができて幸せでした。花が散った農園にも、ちらほらと来園者がお越しになります。鳥の声を聞きながらのテラスでのティータイムもいいですよ。目の前のビオトープでは連日、シュレーゲルアオガエルが甲高い楽し気な声で鳴いています。
 4月9日
2023梨の花フェスタは、絶好のお花見日和に恵まれ、来園者も次々と訪れ、活気のあるイベントになりました。想定を越えて開花が進んだため、すべて散ってしまうのではと心配していた梨の花もなんとか最後の踏ん張りで残り(といっても1〜2割程度しか残りませんでしたが)、梨の花の農園は終日にぎわいを見せました。梨の花を初めて見ましたという来園者が多く、梨の花文化の発信のため開催し続けてきたフェスタですが、力強い手ごたえを得ました。来園の皆様、ゲストの皆様に感謝。そして終日働きづめのわが優秀なスタッフに拍手。さらに大きな夢の実現に向けて梨の花プロジェクト委員会は歩んでいきます。
 4月6日
 4月6日、和梨の花は満開ピーク。見事なまでに咲き誇っています。上から俯瞰すると地面が見えないほどに花が咲いています。今年は花芽がしっかり付いて一気に開花しました。この日はまだ花びらが舞っていませんが、週の後半が雨予報なので、今日のこの景色はもう来年まで見ることはないでしょう。RIKAENの梨の花の噂が少しずつ拡散しているようで、遠くからも花見の来園者が訪れてくれています。年々、来園者がふえているようです。このことは、梨の花文化を育て広げるという私たちの願いが確かな形になりつつあることを語っています。2週間の花見期間は朝から晩まで長丁場の留守番です。正直、疲れます(笑)。
 4月2日
4月2日の夜から梨灯りライトアップが始まります。今年の特徴は梨の花エリアがうんと広がったことでライト量も増え、足元も明るく開放感があります。花は予想よりうんと早く咲きました。ここ数日で満開のピークを迎えるでしょう。蕾のある花を鑑賞したければなるだけ早く来園してください。夜は冷えます。体が冷えると花鑑賞どころではありません。ライトアップ散策のヒントは、1、ダウンなどの冬上着を着用すること。2、保温ポットにお茶やコーヒーなど入れて持参し梨の花を見ながらのティータイムは最高です。RIKAENは飲食持ち込みOKです。アウトドアに趣味のある方は、バーナーなどを持ち込んでミニ調理はいかが。ぜいたくな時間が流れますよ。喫茶あだむるも梨灯り期間中は夜営業しています。ご利用ください。
 3月31日
吾輩はナシオ。梨の花農園RIKAENの園長である。しばらく野良暮らしをしたが、半年くらい前からRIKAENに住みついた。一度は人に飼われていたので人を見るとにゃーにゃーと鳴く。すると、猫好きのおばさんたちが餌をくれるようになって、RIKAENはすっかり吾輩のものになった。そのうち誰かが園長などと呼ぶようになって、以来、園長として終日RIKAENを巡視している。高いところが大好きだ。梨の木の枝はひなたぼっこに最高だ。ハウスの屋根だって簡単に登れる。先日は、15mほどもある農業サイロのてっぺんで物見をしていたら、みんなが指さして騒いでいるのがおもしろかった。RIKAENのみんなは優しくて、吾輩ののどや背中をなでてくれたりするので気持ちが良い。ただ一人、吾輩の苦手なおっさんを除いては。統括のおっさんは怖い。おっきな声を出したり、うるさい機械をさわったりする。一度、喫茶室に侵入して、居間に泥の足跡を付けたり電球を何個か割った。おっさんは、何やら大声で吾輩を追いかけた。だから怖い。それを除くと自由気ままな吾輩にはRIKAENは天国のようなところなんだ。
 2月5日
 高原にあるRIKAENは東方向が開けているので月の出が低い位置からよく見えます。1年に12回の満月を眺めることが出来ますが、それぞれネーミングがあるようです。2月の満月は地球からもっとも遠く離れるので「マイクロムーン」と言うそうです。そして、このマイクロムーンには特別な名があります。その名は「スノームーン」。アメリカの先住民が名付けたようです。2月は雪が降り続く時期で、雪の地平線から昇ってくる満月にこの名があてられました。もうひとつ、「ハンガームーン」という名もあるようです。寒い時期に備蓄食料が底をついて空腹に悩まされたネイティブアメリカンの生活がそのまま反映したような名です。彼らには、お月様は何に見えたのでしょうか。日本ならまる餅かお饅頭かな。そんな妄想をしているとお腹がすいてきました。
 2月3日
 2023梨の花フェスタの概要が決まりました。今年はお正月を過ぎてから寒く冷たい日が続いています。この寒さで梨の木は休眠からぱっちりと目覚めて、いま震えながら春にむけて花を咲かせる準備をしていることでしょう。きっと美しい花が咲き誇ることと思います。
 梨フェスの内容は、それぞれ詳細が決まり次第、順次、コンテンツ「2023梨の花フェスタ」でUPしていきます。また、梨の花の開花情報も蕾が膨らんでくるようになると更新を始めますのでお待ちください。まだしばらくは、寒い日が続くでしょう。いま、RIKAENでは農園の盛期にはできない作業をじみ〜に続けています。昨年のRIKAENとはちょっと農園風景も変わります。花のエリアがど〜んと広がりました。 リニューアルRIKAENでの梨の花鑑賞をお楽しみに。
 
 1月29日
 寒波到来で大阿太高原も連日の雪模様。気温も低くて手足が凍えるような日が続いています。空はどんよりと曇り、雪がかぶった農園はモノトーンの世界です。そんななかで、ひときわ目を引くのが「菜の花」です。菜の花というと、俳句や短歌でもおなじみの春の花。季語としては晩春の代表的な花で、そのころは農園の一角が黄色に染まります。ところが、実際は厳冬期から花を咲かせるたくましいチャレンジャーもいるんです。冬枯れの寂しい景色に咲く黄色い菜の花は、春までもう少しだよ、みんながんばれよ、と言ってるようです。梨も厳しい寒さがあって、花を咲かせ実を付けます。農園の冬場の手入れはこれからが本番。多忙な季節を迎えます。春を迎えるための大事な作業が続きます。寒いからと、家屋でちじこまっているわけにはいかないのです。
 1月23日
 ちいちゃな朝市も3回目。少しずつお客様が増えつつあるようです。基本がクチコミなので広がるまでに多少時間はかかりますが、気長にやります。というか、計画の当初から、じっくり3年石の上に座る気持ちでやってみようということだったので。
 朝市を始めたのは、物品の販売が主たる動機ではなくて、梨の花農園RIKAENの宣伝と梨の花文化の普及活動の一環としての取組なのです。大阿太高原の梨農園あたりは、この季節は人どころか車の往来も数えるほどです。地元の町の人にさえ、まだまだ知られていない「隠れ里」です。それでもお越しいただいたお客様は梨の花農園をのぞいてくれます。一様に不思議な農園に興味や関心を示してくれます。ちいちゃな朝市は、ちいちゃなコミュニケーションツールです。
 1月7日
 「君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ」 百人一首の有名な和歌です。若菜摘みとは、新春に芽吹いた七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)を摘む風習です。現代も七草粥を食べる行事として残っています。最近は七草セットとしてスーパーなどで売っていますが、いかにも趣がないので、RIKAENスタッフと地域の田や湿地を巡って若菜を探しに行きました。実はこれがなかなか大変でした。とくにホトケノザ(コオニタビラコ)がなかなか見つけられない。野草をよく知るスタッフに来ていただいてようやくゲット。若菜がどれも小さくて見分けが難しいのです。それもそのはず、今年の旧暦正月は1月22日。そこから7日後なので本来の若菜摘みは1月末あたりの行事なのです。半日地域を徘徊してなんとか7種の若菜をゲットしましたが、あらためてスーパーのセットはよくできていると感心した次第。
 1月6日
 農園での作業は年末も年始も関係なく「すべきときにする」が行動原理です。正月休みを使って仲間が三々五々RIKAENに顔出ししてくれています。梨や苺のジャムづくりはRIKAEN運営費の貴重な財源。梨の花農園での木の根周りの土起こしと施肥は、4月の開花に向けてのメインテナンス。ビオトープの大改修は、小さな生き物たちへのリホーム。元日から正月休み返上で始めています。花壇の手入れは、来園者を迎える農園環境の整備。などなど、やることは山ほどあります。農園作業の合間には途切れることなく行事が続きます。RIKAENでの作業は完全ボランティア。「それぞれが出来ることをやる」梨の花プロジェクト発足以来一貫した姿勢を貫いてきました。人と人を、人と町を繋いでいるのが梨の花です。開花まで3か月。今年はどんな景色が見れるでしょうか。
1月1日
 2022年は国内外ともに激動の年でした。梨の花農園で汗を流し仲間とともに語らい大きな声で笑えることがいかに幸せなことかとしみじみと思います。こうして新しい年を迎えましたが、世界中のすべての人に、そして子どもたちに穏やかな日々が訪れることを心から願います。
 さて、私たちは梨の花プロジェクトの活動を始めて足掛け10年の節目の年を迎えました。町に梨の花条例が出来、梨の並木路も出来てきました。マメナシの苗木を届けてほしいという声が全国から届くようになりました。しかし、白い梨の花のまちづくりは、まだまだ道半ば。活動にゴールはありません。この先の道にはいくつもの峠が待ち構えているでしょう。しかし、振り返った時、そこに白い梨の花が咲いている、そんな歩みでありたいと願っています。本年も梨の花プロジェクトへのご支援・ご協力をお願いいたします。
 









トップページの過去記事を掲載しています。(2022年1月1日より)

2022年 RIKAEN(日付の新しい順に更新
 12月25日
 RIKAEN今年最後のイベント・RIKAEN朝市を開催しました。前々日来の雪で路面が凍ったりして、開催が危ぶまれましたが、無事終えることができました。寒い中、遠路お越しいただいた皆さんに感謝します。この様子や農園の紹介は奈良テレビ放送「ゆうドキッ」で、大淀町のトピックスとして放映されますのでご覧ください。(1月12日17時30分〜放映せんとくん通信)。
 さて、今年も残り数日。国内外を問わず大きな事件が続いた動乱の年でした。毎年、来年こそ穏やかに幸せにと願うのですが、一向に収まる気配はありません。人の営みが地球規模で悪い方向に動いて歯止めがきかなくなっているような不安を覚えます。梨の花プロジェクトが夢見る「白い花の町」。何を暢気なことをと言われそうですが、これは私たちにとってのささやかなたたかいなのです。
 よいお年をお迎えください。来年も梨の花プロジェクト活動へのご支援をお願いします。
 
 12月19日
 冬将軍第一派の到来です。大阿太高原はうっすらと雪化粧。金剛・葛城山や、遠く大峰の山並みは白いベールに覆われました。初積雪は例年並みのようですが、暑い夏の記憶がまだ残っているうちにやってきた寒波なので、この冷え込みはより厳しく感じます。四季がある日本では、暑い夏があり寒い冬があり、その合間を春と秋が繋ぎます。1年を通して農園の景色を見る生活が続くと、虫や花や木が姿を変え色どりを変えていくのがよく分かります。時の移ろいは、カレンダーで理解するのではなく、体で感じることが多くなります。
 自然との共生感がリアルになる反面、ときどき今日が何日なのか、何曜日なのか分からなくなることが増えるのが面白いです。いえ、認知症ではないのですが。仮にそうであったとしても、それは自然との共生では本来大した問題ではないということです。
 
 12月17日
 梨の花プロジェクトの活動が始まった2014年から毎年必ず続けているお楽しみ会があります。クリスマス会です。食事も出し物もすべて手作りで楽しみます。梨プロにかかわっている人にはいろんな「芸人」がいるので、毎回賑やかに大笑いをしながら交流の場を楽しみます。毎年恒例の大抽選会も好評です。賞味期限ではなく観賞期限が過ぎた「掘り出し物」をくじでプレゼント。ちょうちんや仏さま、得体のしれない置物、はてまた大根など、なんでもありの蔵出しの逸品(?)ですが、当たった人には必ず「これが欲しかったんや」と言ってもらいます。大爆笑のコーナーです。頂戴した人がその品をどうするのかまでは当方は関知しません。そんなこんなで今年も残り少なくなってきました。25日朝市は奈良放送「ゆうドキ」の取材もあります。まだまだ忙しいRIKAENです。
 
 12月10日
 梨の葉が落ちると農園の作業はやたら忙しくなってきます。休眠状態の樹木が並ぶ農園風景は静まりかえっていますが、この時期の人間にはかなりの重労働が待ち受けています。古木を伐採し新しい木を植樹したり、木の根周りを耕して肥料を施したりと、土と格闘する日々が続きます。夏場は草と、冬場は土との闘いなのです。加えてRIKAENは梨の花農園ならではの農園整備や樹木の植え替え、花壇の整地や模様替え、ビオトープの改修、梨灯り照明設備・配線の補修や組み換えなどなど、この時期にしか出来ない作業が続きます。気温が1ケタ台でも汗だくになります。作業の合間にいただく一杯の珈琲の美味しさは格別です。ましてや、こんな青空の下。心はいつも晴れやかです。
 
12月1日
  師走。2022カレンダーも残り1枚になりました。かといって普段と変わるわけではないのに、なにやら気ぜわしい雰囲気が漂いますよね。
 さて、ビオトープの3次改修作業が始まります。ビオトープが出来て3年と9か月。以来、池の底に土が盛ってきて浅くなっていたため、今年の春先に2次改修で広げましたが水漏れが止まらずやり直しが必要でした。しかし、池の作業はスタートのきっかけと、その後の作業続行モチベーションの維持が大変。肉体酷使の大変さを思うとついつい作業を後回しに・・・。先日、スタッフ仲間が小型ユンボで植樹の穴掘り作業をしてくれたとき、お願いをして池の土手をえぐってもらいました。30分ほどでしたが1人では1か月はかかる作業。機械はすごいね。この後は人力の地味な作業になりますが、いったんやり始めたらもう、ずるずると後回しにはできなくなりました。虫たちが目覚める春先までには終わらせなければなりません。気持ちに激を飛ばしつつがんばるべえ。
 
11月26日
  ここ数日の間に、和梨の葉はほとんど落ちました。梨の木は休眠の状態に入っていきます。梨の木の休眠とは反対に農園作業は活発になります。土を耕し、たい肥を施したり、農園の補修などもこの時期に行います。夏場とは違って熱中症の心配はありませんが、体力的にはかなりキツイ作業もあります。しかし、寒中に汗を流した分、梨の木はきちんとその施しに応えてくれます。RIKAENでは来春にむけて、果樹エリアを花のエリアに変更するため、平年にはない作業がこれから続きます。来年の花の時期には、より広々とした梨の花の下に集っていただけるようになります。ご期待ください。
 さて、週末の日曜日から月に1度の朝市が始まります。季節の美味しいものも準備します。こちらもお楽しみに。
 
 11月15日
 平坦部でも紅葉の季節を迎えています。落葉樹には見事に紅葉する木々があります。ナナカマドなどは目に痛いほどの深紅に染まります。和梨も落葉樹なので、葉を落とす直前に黄色っぽく色づきますが、紅葉を楽しめるほどではありません。
 しかし、マメナシの仲間には、鮮やかに色づくものがあります。RIKAENが育てているマンハッタン種はそのひとつです。光沢のある赤い葉が秋の青い空に対比して、より鮮やかに輝きます。しかし、同じ種の木でも紅葉の仕方が異なるのが不思議です。写真の3本の木はどれも同じマメナシですが、真ん中のマメナシだけが真っ赤に染まっています。若木のころはあまり紅葉しないのですが、どれも接ぎ木から4年次の兄弟樹木で、そろそろ個性も出てきたのでしょうか。このマメナシの木は全国各地のマメナシファンのもとにお届けしています。それぞれの地でどんな風に育っているのか気になります。
 
 11月12日
 秋も深まって焚火が心地よく感じる頃になりました。これから日を重ねるにつれ梨の木が葉を落とし始めます。農園ではたい肥を施して来年の準備を始める時期です。RIKAENでは、梨の木だけではなく、お花畑も大切な農園環境です。来年の春にむけて草花の苗や、球根を植える作業が続いています。農園にお花畑を作るのは来園者の目を楽しませるだけが目的ではありません。梨の木だけの単一樹木の農園では、複雑で多様な自然の営みを享受することはできません。お花畑を農園に組み入れることで、虫たちを呼び、生物の多様性による環境形成効果を期待してのことなのです。農園にはビオトープもありますがこれも、環境形成のひとつの試みです。目に見えないところで人と自然は絡み合い共生しています。果樹園にお花畑あり。RIKAENの農園哲学です。
 
 11月8日
 写真は、11月8日、RIKAENから撮った月食の連続写真です。今年の皆既月食は天文ファン待望のトピックスだったようです。日食に比べると月食はたびたび見られる現象なので、さほど珍しいというわけでもないのですが、今年は大きな話題がありました。惑星食といって月に太陽系の惑星が隠れる珍しい現象です。今回は天王星が月食に重なる天王星食と皆既月食が重なるという、大スクープとのこと。日本で惑星食が見られるのはきわめて稀で、過去442年ぶりのことだそうです。なかでも天王星食は過去5000年間に一度もないビッグイベントだったとか。とはいえ、天王星がどれなのか、普段でも分からないのですから、5000年来の・・・と言われても、ねえ。
 月食の始まりは雲があって撮影困難だったのですが半欠けあたりから雲は抜けて赤黒い月が1時間半ほど空に浮かんでいました。
 
 10月31日
 梨果樹園では、頭上にワイヤーを方眼状に張り巡らせ、梨の枝を固定して実づくりがし易いように細工をしています。昔の人は少し身の丈が低かったこともあってか、わたしたちには背をかがめて農園に入らなければなりませんでした。
 たくさんの実が成熟すると枝はたわみ、ワイヤ―はさらに下に垂れてきて、歩行はより窮屈になり、かがんだ姿勢のまま農作業をするのです。腰痛持ちには堪える作業空間です。
 梨の花農園は、これまで農園の半分を梨の花エリアとして一般開放し、残り半分を果樹エリアにしていましたが、今後は、より花鑑賞にシフトするため、果樹エリアのワイヤーも全撤去することにしたのです。荒廃農園を借用して梨プロを発足した当時、ひたすらワイヤーと格闘した厳しい作業の日々を思い出していました。でもそういう経験を積んで、撤去作業のノウハウもでき当時ほど苦労せず作業を進められるのが不思議に思えます。集まったスタッフは、地上に垂れさがったワイヤーの中で黙々と作業を続けています。ワイヤー撤去が進むにつれ、開放的な空間が作られていきます。来年の梨の花フェスタは、生まれかわった梨の花農園を楽しんでもらえることでしょう。
 
 10月24日
 前回記事でボタンクサギなど不名誉な名を頂戴した草花のことを書きました。今回紹介するイヌタデもそうかもしれません。ビオトープ周辺がピンク色に染まってとても目だちます。花のように見えますが実は果実です。イヌタデは香辛料に使われるタデの仲間です。タデは葉をすりつぶし酢に混ぜて「タデ酢」としてアユの塩焼きにはベストマッチの定番香辛料です。辛みがあって「タデ食う虫もさまざま」などと、ことわざにも登場します。イヌタデは漢字標記で犬蓼と書きますが、犬とは無縁です。本来は「否ぬ蓼」と書きました。イヌタデの葉には辛みがなく、タデのように香辛料に使えません。つまり、タデに似るがタデではない役立たずという意味です。名を否定された可哀そうな名なのです。でも、花が少なくなる時期、水辺を鮮やかに彩ってくれるイヌタデはとても可愛いです。決して否ではありません。
 
 10月16日
 農園の一角だけに群生する花があります。ボタンクサギ(牡丹臭木)です。シソ科クサギ属のクサギ(臭木)の仲間ですが、こちらは花がアジサイのように密集して長い期間咲き続けます。ボタンクサギもクサギも、その名が示すように臭い匂いを発するとされますが、臭いのは葉っぱで、切ったり揉んだりしない限りそばに寄っても匂いません。むしろ花は、ほんのり甘い香りがしていい匂いです。
 名前に反して、花言葉は、「輝く美しさ」だそうです。秋の空に向かって凛と花を立ち上げ咲く様は、すごく目立ちます。植物の命名は一度名付けられると変わらないので、名と実が大きく異なることもあって気の毒になることがあります。そんなときは外国での呼び名で呼んであげたほうがいいかもしれません。英名は「カシミア・ブーケ」。おお、おしゃれでステキです。また、英国王立園芸協会では、「グローリーフラワー」となっています。和訳すれば「栄光の花」です。汚名返上ですね。
 
10月8日
  お月見は、旧暦の8月15日の十五夜と、同じく旧暦の9月13日の十三夜の両方を見るのが良しとされ、片方だけの月見は片見月といって縁起が悪いとされたようです。実際には片見月の災難は文献には残っていないのでご安心を。さて、2022年の新暦十三夜は、10月8日でした。RIKAENでは毎年、観月会を催していますが、今年はちょうど8日に実施しましたので、暦の十三夜のお月様と出会うこととなりました。観月会の始まる夕刻から、それまでの曇天がウソのように厚い雲が割れ、観月会のメインイベントである「大和語り部」公演に間に合わせたかのように、お月様が煌煌と空に輝くという展開に。語り部の発する言葉が楽曲演奏(箏・パーカッション)と心地よく絡み合い、高原の農園から月夜の空に吸い込まれていくようでした。秋の夜長をたっぷりと堪能した観月会でした。
 
 10月2日
 農園の至る所にジョロウグモの巣が張り巡らされています。今年は特に多いです。ちょうどこの時期は、子孫を残す生殖活動が活発で、ほとんどの巣にオスとメスのペアが見られます。なかには1匹のメスの巣に数匹のオスが群れている巣もあります。巣の中心にいる大きな個体はメス。オスは一回りも二回りも小さいです。距離を開けていたオスは日数をかけて少しずつメスに近づいて交尾のチャンスを伺います。クモの交尾は少し変わっていて、オスは精子を巣の上に出し、足の先に付けて、メスの卵管に入れるようです。ところがこれが命がけ。メスグモは動きを察すると襲い掛かってオスグモを食ってしまいます。右写真はオスの足だけが巣にひっかかっています。大願成就したのかどうか分かりません。いずれにしてもオスは食われて生涯を終える定めです。秋空のクモの巣オスの脚残し。
 
 9月29日
 RIKAENでは、10月1日から始まる、鏡師・石谷ヒロム氏の鏡展示にむけて準備が始まりました。そもそも鏡師って何?と耳慣れない名称なのですが、古代より鏡は神聖なものとされ、それを作る人は鏡作(かがみつくり)と呼ばれ、鏡作部という集団をつくっていました。ちなみに、田原本町の鍵・唐古遺跡を囲むように鏡作神社があります。卑弥呼の拠点地だったのではという説もあるくらいです。鏡を作る民は特別な職人集団であったわけですが、鏡作の民は、中世以降、作る人も磨く人も「鏡師」と呼ばれるようになりました。
 石谷氏は鏡を磨く人です。鏡を何で磨くのか、それは見て聞いてのお楽しみ。初日の1日は午後2時から石谷氏のお話を聞くことができます。鏡との不思議な出会いをしてください。
 
 9月25日
 まず、皆様に心からの御礼を。2022RIKAENの梨販売はすべて終了しました。梨販売のための店舗設営もすべて撤去して普段の店舗に戻りました。梨収穫の期間中、多くの方に来店いただいて収穫の梨はすべて完売となりました。この収益は、すべて梨の花プロジェクトの活動運営金として使わせていただきます。期間中、手弁当で応援いただいたスタッフにもありがとう。明日から普段の農園活動に移行します。梨の花農園RIKAENは、農園敷地や設備を活用した多目的な活動を支援します。販売最終日の25日には、とあるボクシングジムの生徒さんたちが、手作りドラム缶風呂体験などで過ごしました。ジムの主催者がこつこつと作ったドラム缶風呂は1年ぶりのリニューアルで、なかなか洒落た温泉に変身。なかなか出来ない体験で、よい思い出になったことでしょう。
 
 9月21日
 梨の収穫が終わりを迎えるころ、秋のお彼岸を迎えます。そのころ咲く花が彼岸花です。彼岸花という名は、なんと的を得た名だろうかといつも思うのです。こよみに合わせるように突然に田の畔などが深紅に染まります。果樹園の広がる大阿太高原には彼岸花は少ないので、扇状地に田んぼが連なる葛城山麓に夜の花見ツアーに出かけました。RIKAENから葛城山麓までは車でわずか10分ほどの距離です。昨今、葛城山麓はカメラ愛好家のターゲットになっており、有名な場所ではカメラをかついだ人でごったがえします。そこはスルーして、とっておきのマル秘場所に行きます。道沿いからはまったく見えない隠れスポットです。足の踏み場もないほど彼岸花が群生しています。その向こうに奈良盆地の夜景が広がります。どこって?ナイショ。
 
 9月16日
 ならリビングとの共同企画「梨づくしセミナー」。2日目は4組10名の方が参加されました。今日も残暑厳しく太陽は真夏そのものなのですが、日陰では風がよく通って案外気持ちよく過ごせます。梨狩りのお客様もありました。イベントでカフェは貸切でしたので、ワークショップハットで過ごしていただきました。いつもRIKAENの梨を買っていただける方ですが、梨狩りの後、すぐに皮むきをして食されたのが、びっくり感動だったとのこと。ナイフを入れると梨から果汁がほとばしるし、皮むき中も手がべちょべちょになるくらい果汁がこぼれることに、もぎたてと、少し置いた梨との違いに驚かれた様子でした。梨は、ほとんどが水分です。日が経つにつれ水分が蒸発して、その分甘くなったように感じますが、本来の梨の特性は失われていきます。梨は水なのです。暑いときに梨を食すというのは、理にかなった食べ方です。
 
 9月15日
 ならリビングとの共同企画「梨づくしセミナー」が始まりました。梨ジャムづくりと梨狩りをメインに、梨カレー、梨生ジュース、梨スムージーアイスカップなどのスイーツも。9組、21名の参加申込みがありました。
 初日は1組だけというラッキーな日をチョイスされた方が、ワークショップハット貸切で、のんびりとゆったりと、RIKAENで過ごされました。
 まだまだ夏の日差しですが、影に入ると風があって心地よく過ごせます。この先も梨狩りやデイキャンプなどのお客様がRIKAENで過ごされます。今日は83歳のおじさまが、自転車ツーリングでいらっしゃって、梨スムージーをおかわり注文でした。初めての味覚だったそうで、大層喜んでお帰りになりました。うれしいですねえ。
 
 9月10日
 ときおりRIKAENのビオトープにメダカの放流をしています。RIKAENで水槽で飼育したり、自宅で育てている方が持ち込んでくれたりします。池では、春にたくさんのメダカが孵りますが、今頃になるとめっきり数が減っています。ほとんどは、他の動物の餌になってしまうようです。放流後、さっそく、ふだんはめったに目に付かないクロスジギンヤンマのヤゴが姿を現しました。ヤゴやカエルなど天敵は同じ場所で暮らしているため、厳しい生存競争が水面下で起こっています。池では毎年、同じ場所にナガコガネグモが網を張ります。今回は大きなアゲハを捕まえました。命のやり取りが至る所で行われています。農園では定期的に草刈りをします。除草車で走り回ると無数のバッタやコオロギ、カマキリ、名も知らない羽虫などがうわ〜と飛び出します。すると頭上はツバメとトンボの乱舞。彼らもまた。人の営みをたくみに利用しています。
 
 メダカの放流
 鑑賞としてはかわいいのですが、自然にゆだねるRIKAENのビオトープでは、他の動物の餌になってしまうことが多いのです。
 
  ふだんは水底の草や泥に隠れて姿を見せないクロスジギンヤンマのヤゴ。メダカ放流のあと、浅いところに出てきました。
 9月6日
 RIKAENのアイドルペットを紹介します。ニホントカゲちゃんです。夏前あたりから、ちょくちょく姿を見せていたのですが、以前の青く光るしっぽも赤茶色に変色して、すっかり大人になりました。RIKAENの施設の中を自由自在に探検しまくりです。いまでは、人がそばに居ようと居まいとおかまいなし。先日は、私の両靴の合間に入ってきて休憩。なんとも大胆不敵のトカゲです。今回も遠くからそっと忍び寄って写真を撮ろうとすると、するすると目の前にやってきて、ポーズを取ってくれました。ニホントカゲとよく似た爬虫類に、ニホンカナヘビがいます。見分け方はチロチロと出す舌で、先が割れているのがカナヘビ。割れていないのがトカゲ。ワタシハトカゲダ、そう言っているように舌をチロチロ出して見せてくれましたが、早くて分らん。でも、体表はつるっとして光沢があり、尻尾の長さは体の2倍ほどなので、トカゲちゃんだとすぐに分かりましたよ。ぷっくり太って、よほど美味しい食べ物がいっぱいあるんでしょう。
 
 9月4日
 阿太夢の収穫販売は終了しました。皆さまありがとうございました。阿太夢の終了と入れ替わるように二十世紀が店頭に並び始めました。そんな折、「梨狩りが出来ますか」と、お子様連れの若いご夫婦が来園されました。記憶に残っていました。たしか2年前に来園して、梨狩り体験をされた方でした。小さかったお子様も大きくなって見違えましたが、お尋ねするとやはり記憶の通りでした。梨狩りには少し早い目なのですが、果樹園に入っていただいて、梨狩りを楽しんでいただきました。
 暑い日中も、風通しの良い梨畑の木陰は心地いいのです。シートを広げ、親子で摘んだ梨をむき、食べている情景はとてもほほえましく、そういう時間をRIKAENが提供できていることを嬉しく思いました。二十世紀梨の収穫は9月の中下旬まで続きます。
 
 9月3日
 阿太夢の収穫販売は4日(日曜日)で終わりです。3日の土曜日は、予約処理がすべて終わり、久々に各サイズが店頭に並びましたが、午後には完売です。明日は樹上にわずかに残る阿太夢の全収穫で今季の阿太夢は終わります。店頭販売のタイミングに合わず、お求めになれなかった方には大変申し訳ありませんでした。
 阿太夢とバトンタッチで店頭には二十世紀が並びます。ちなみに、今日の梨の主流は幸水や豊水などの甘みの強いアカナシ系ですが、ジュースにすると、圧倒的に二十世紀に軍パイが上がります。二十世紀には強い酸味があります。酸味は味にコクを加えます。過去に一世を風靡した二十世紀も、いまでは全国シェアの1割ほどになってしまいました。二十世紀に強い愛着を持って栽培してきた大阿太高原の梨農家ですが、もはや稀少梨の産地になった感ありです。
 
 8月30日
 阿太夢の収穫は終盤に近づきつつありますが、このころになると850g以上もあるプレミア阿太夢がひょこっと出ます。750gサイズは100個から200個に1個出ますが、850gを超える大型阿太夢は全収穫の1個か2個くらいしか出ない超プレミアムな梨なのです。宅配用のケースにも入らないので単品で店頭販売しますが、偶然遭遇の方は、当り宝くじを引いたようjなものです。
 さて、台風の影響による週末の雨が気になりますが、ここ2、3日で阿太夢は全収穫を終え、予約の方々にお送りしたあと、店頭に並びます。今週末の土日は、店頭に並ぶ可能性が大かな。週末は、樹上完熟の阿太夢ゲットのチャンスあり。
 阿太夢と入れ替わりで、廿世紀梨が出ます。こちらは、十分供給できます。今年の二十世紀はなかなか上出来の梨に育っています。
 8月24日
 果実の天敵「カメムシ」はふだんは森にいて、スギの実や野の小さな実に針のような口を刺して種の養分を吸います。ところが森に十分な餌がないと、果樹園を襲います。梨の実は彼らには大きすぎて、口の針は栄養のある種までとどきません。結局、果汁を吸うだけの喫茶店と同じです。しかし、果実は刺し跡がキズになって著しく成長が阻害されます。RIKAENは超低農薬なのでカメムシの飛来を防ぎきれません。そこで、ヘッドライト頼りにカメムシ退治を行います。最近、蚊などを捕る電撃殺虫ラケットがとてもよく使えることが分かりました。カメムシは、枝を揺らしたりして驚かすと、飛び立ちますが、そのとき一旦落下しながら飛んでいきます。U字を描くような飛び立ちです。そこで電撃ラケットを下で受けると、バチッと感電死。臭いです。夜な夜な、ラケット兵器片手に梨の木の下を徘徊するスタッフ。真夏の世の闘いが静かに行われています。
 8月22日
 日没後のワークショップハットです。街灯やイルミもついて、とても可愛い小屋になりました。今後、農園での多目的活動に使えるブースとして、使っていきます。大阿太高原は平坦な丘陵地なので風の通りが良く、陽が沈むと一気に涼しくなります。真昼の暑さがウソのようです。キャンプのベース小屋として宿泊もできるので、農園キャンプの方たちに大いに利用してほしいと思います。利用規定は、BBQ&CAMPコンテンツに詳細を記していますので、興味のある方はのぞいてください。
 阿太夢の第二次収穫は今週半ばから週末あたりに行います。できるだけ樹上完熟で美味しい梨を提供したく、店舗に並んでいない日もあります。遠路、お越しになられた方たちには、なんとかしてあげたいとは思うのですが、自然の為せることは思うようにいきません。どうかご理解ください。
 8月20日
 20日収穫の阿太夢は、初収穫で数も少なかったのですが、開店後数十分で売り切れてしまいました。樹上完熟で店頭に並べるため、この日の追加収穫は終わりです。数日後、ふたたび収穫を行います。遠路足をお運びいただいた皆さますべてにお譲りすることができず、誠に申し訳なく思います。RIKAENは店頭販売が基本なのでいろいろご不便をお掛けしていますが、ご理解ください。
 来週後半あたりからは収穫数もぐんと増えて、ニーズにお応えできると思います。店頭にお越しいただいた方には、予約を承りますのでよろしくお願いいたします。
 今年の阿太夢は、病虫害でのダメージも少なく、すくすく育ちました。これからしばらく農園の梨とにらめっこの日が続きます。
 8月18日
 梨は表皮の色で赤ナシ、青ナシと区別します。赤ナシでは幸水や豊水、青ナシでは二十世紀などが著名な品種です。阿太夢は青ナシ系で、写真の右側は阿太夢です。では、左の赤ナシは?・・・実はこれも阿太夢なのです。正確に言うと、阿太夢の枝替わり梨なのです。交配を繰り返して品種改良を行ってきた和梨は遺伝子が不安定で、ときとして、ある年、枝ごと別品種の梨の実が実ることがあります。表皮の色は違いますが、表皮の質感はよく似ています。味は・・・左の赤阿太夢は、見かけは赤ナシですが、青ナシ系の二十世紀に近い風味で、赤ナシにはない酸味があり、糖度も高いです。青阿太夢には酸味がありません。(阿太夢の特徴は青ナシなのに酸味がないこと)。阿太夢はシンプルに美味しいのですが、個人的には、赤阿太夢の方に軍パイを上げます。しかし、これは偶然の産物で市場に出ることはありませんので、まさに幻の梨というわけです。
 8月13日
 阿太夢へのお問い合わせが多くなっています。もう、袋を破って大きく育ってきています。ぎらぎらと身を焦がす太陽光に、夕立ちシャワーがタイミングよく加わって、まだ生長しています。収穫をいつするかは見極めが難しいのですが、できるだけ樹上で育ててあげたいため、ここはぐっと我慢の毎日です。
 店舗に並べて販売する日を決めました。8月20日(土)午前10時です。あと1週間待って、どれくらいの数が店舗に並ぶのか、最後は天候次第ですが、今年も美味しい梨を提供できると思っています。あと1週間、完熟サインを見届ける嬉しい観察の日々が始まります。
 8月11日
 大阿太高原は梨の収穫期を直前に控えて、気体と不安の静かな時を過ごしています。期待は、今年も良い梨の実が出来そうだということ。不安は、台風や病虫害、あるいはコロナの影響など。
 RIKAENも店舗を梨販売用に準備を行いました。いまはまだ陳列箱には1つの実も並んでいませんが、時折、まだですかと、様子伺いに来られる方もいます。いつ収穫を始めるかは、スタッフでも見極めが難しいです。実にも個性があって、生長が止まって早く熟れるのもあれば、生長が止まらないでどんどん大きくなっていくのもあります。1年間、収穫の日をのためにどれもこれもわが子のような愛おしさを持って育ててきました。さて、阿太夢が店頭に並ぶ日はいつになるでしょうか。目途がつきましたらお知らせします。いましばらくお待ちください。
 8月4日
梨の栽培では実への袋掛け作業を2回行います。最初は小袋を掛けますがまだ実が小さいために、葉や枝に隠れた実の見逃しが必ずあります。ところが実が大きく育ってくると袋掛けをしなかった実が目立つようになります。袋の中でどれくらいの大きさになっているのか、裸んぼの実は生長の目安としてよく分かります。袋の中は、暖かいので裸んぼの実より大きく育っています。この辺りから、気を付けなければならないのがカメムシなどの害虫です。カメムシは針のような口で袋の上からも果樹を刺して害をなします。今年は2年に1度の大発生の年にあたり、奈良県ではカメムシ注意報が出ています。カメムシの発生は、スギの実の出来と関係します。今年はカメムシが食料にするスギの実の出来が少ない年周りだからです。収穫まで予断を許さない監視と闘いが始まります。
 8月1日
 アウトドアハット(Outodoor hut 野外小屋)がRIKAENに出来ました。主には荒天荒天時のキャンパー避難小屋として作りましたが、平常時も使えます。BBQコンロも設置しているので、宿泊と食事が一か所でできます。小屋の前は広いスペースがあるので、車の駐車や、テントサイトとしても十分なスペースがあります。小屋には電源も付いています。キャンプだけでなく、いろんな形で使っていただけると思います。
 ならリビングさんとの共同企画で7月末の土・日に、ここをベースにして「はじめてのキャンプ」を開催しました。出来たばかりでこれから少しずつ小屋周辺にも花を植えたりして、RIKAENの顏としてかわいいミニハウスに成長します。お楽しみに。
 7月22日
 戻り梅雨の合間、良く晴れた日に草地の上を群れて飛び交うトンボ。「夕焼け小焼けの・・・」赤とんぼです。学名はアキアカネ。でも赤くありません。これからもっと暑くなる平地から高山地域へ集団で避暑に旅立ちます。その前の腹ごしらえでしょうか。しきりに回転、転回して小さな虫を捕食しているように見えます。夏の盛りが過ぎて、秋めいてくると、真っ赤に変色して戻ってきます。アカネトンボには、ナツアカネとアキアカネがいます。どちらもよく似ているので、飛んでいる姿だけでは同定できません。赤く変色するのはオスのトンボですが、ナツアカネの方がより真っ赤になります。ナツアカネは森や林を棲み処にして高山に避暑のための移動はしないそうです。さて、飛んでいるのはどっちかな。ま、どっちでもいいのですが、ひたすら蒸し暑い日が続いています。
 7月11日
台風4号が不安定な天候を作ったようで、毎日、高温で湿気が多い不快指数MAXな日が続いています。国政選挙と元総理の殺傷事件など、揺れに揺れた1週間でした。情報がまだ少なく憶測で語るのははばかれますが、宗教と政治についてあらためて考える機会を得ています。
 さて、RIKAENでは、新たな小屋を制作中。キャンプやショップなどRIKAENでの多目的な活動に使うための小屋です。鋼管の骨組みに木の板を巻き付けただけの手作り感満載の小屋ですが、可愛く作ってねとのプレッシャーのなかの作業。とにかく暑いのなんのって。噴き出す汗が目に入って痛いです。水分補給をひたすら行います。人間は水で生きているというのを身をもって実感します。7月後半には、キャンプやBBQなどの申込もあり、できれば間に合わせたいと頑張っています。
 7月3日
3年前に国道370号線吉野川沿いの護岸に植樹されたマメナシは、背丈3mほどに育ってすでに春には花をたくさん咲かせています。 しかし、この時期は下草がはびこり、ヤマノイモなどの蔓に巻かれて悲惨な状態になっています。今年もボランティアで草刈りを実行。
小雨の中の作業でした。強烈な太陽光を免れたかわり気温、湿度とも高く不快指数は最高値。汗が引かないのもしんどいです。県の土木関連事業で植樹しましたが、管理はしてくれません。大きく育つまでは「気になる人が作業する」しかないのです。全国各地には特徴のある景観があまたありますが、鑑賞に値する景観には、有志に拠る地道な保全作業が、もれなくあるのです。そういうことに少し心を馳せて景観を楽しむことが出来ればいいなと思います。
 6月30日
近畿にはまだ梅雨明け宣言がないと書いたその日に梅雨明けがありました。異例の短期梅雨でした。太平洋高気圧に覆われた日本列島は、灼熱の島になっています。各地で記録的な高温が続き、いまや気温35℃なんてのはフツーになってしまった感ありです。♪春を愛する人は〜と四季のある風情を歌えることが無くなってきているような。亜熱帯化は、生態系に大きな影響を及ぼします。梨の実も作れなくなるのではないかと、地元農家の人も不安を抱いています。地球温暖化は、特徴的な地域だけでなく、地方の普通の農園でも生活実態として感じることができているのです。
 近畿地方最高峰の八剣岳(弥山)の上に、まっしろな雲が浮かんでいます。降り注ぐ光が痛いです。夏の幕開けです。
6月28日
今年は異例の早い梅雨明けだそうです。梅雨入りや梅雨明けは、気候配置が季節の移り変わりが見られる1週間ほどの動きを見て宣言されるようです。梅雨明け宣言後に「戻り梅雨」ということもあり、天気のことは正確に分からない。いずれにしても、梅雨が早く終わるということは夏の気候配置が長くなるということです。少年のころは夏が待ち遠しかったのが、いまやうんざり。この暑さ、身に堪えます。
 近畿にはまだ梅雨明け宣言が出ていませんが、暑く蒸した空気が農園を覆っています。時折、遠くで雷の音が聞こえますが、農園には雨の恵みがありません。
 吉野大峰連山に雄大な積乱雲が立ち上っています。左の方には虹が出ています。その雨、ちょっとお裾分けしてください。
6月22日
 5月14日にシュレーゲルアオガエルの卵塊を発見し、水槽に移して人工保育を続けていました。26日になかば強制的に卵塊を割ってオタマジャクシを産み落とし、餌やりを続けていました。ついに、卵塊保護から約1か月。水槽のガラスをよじ登る幼生ガエルに出会うことができました。まだ尻尾が残っていますが、体つきはすっかりカエルです。すでに緑っぽい色になって、アオガエルらしい雰囲気が出ています。体長は尻尾を除くと2pほど。可愛すぎます。キャビアのような黒くプチっとした目が印象的です。今後はオタマのときの餌ではなく、小さな羽虫などの生餌が必要なので飼育は難しくなります。水槽での飼育と観察は終了です。ビオトープに帰して自力で生きてもらうことになります。こんなちっちゃなカエルに、これから始まる生存のための厳しい試練が待ち受けていると思うと、なんか切なくなります。
 6月18日
遅い梅雨入り宣言後も雨らしい雨は降っていなかったのですが、やっと農園を湿らすほどの雨が降りました。雑草には最高の雨模様です。見る間に背丈を伸ばすことでしょう。雨に似合うのがアジサイです。花が群れてひと塊に咲く様子は、どこか梨の花にも似ているような。梨の実は袋をかぶったまま雨に打たれています。
 雨の日は農園作業はお休みです。クワの実ジャムを作ったり、趣味の木工や園芸をしたりして、日長ゆっくりと過ごします。ダイソーでBBQコンロセットというのが売られていたので実験がてら昼食に使ってみました。コンロと網と燃料がセットで、使い捨てです。2〜3人くらいなら時間をかけてゆっくり食べるには向いています。問題は燃料の豆タンの着火が落ち着くまで煙と石油臭い匂いがするので、30分位前から着火しておいたほうがいいです。
 非常時にはいいかもというのがスタッフの感想でした。
 6月11日
苔でつくる景色(コケテラリウム)ワークショップツアーで、とある谷筋の渓谷に入りました。放置自動車もご覧の通り、苔の餌食になってしまうほどの苔にまみれた谷筋です。管理者は渓流には関心があるのですが、これまで苔は渓流の景色を構成する一部分としか見ていませんでした。今回、案内人として、苔だらけの谷筋を紹介・お誘いしました。あらためてよくよく見ると、いろんな苔があるんですねえ。それも、たった数十センチ四方に何種類もの苔が同居していて、そのまま寄せ植え庭園のようです。ルーペで拡大して見ると、肉眼で見ているのとまったく別の景色になります。苔の一つ一つが実に美しい姿をしています。梅雨前の傘が要らないくらいのやわらかな雨の日のツアーで、苔も周りの木々の緑もしっとりと濡れて、空気も景色も美しかったです。
 6月9日
大阿太高原の梨農園では梨の実への袋掛け作業もほぼ終わって静かに一日が暮れていく日々がしばらく続きます。穏やかな夕暮れです。そろそろ梅雨入りの時期で、農園は雨を待っていますがなかなか降ってくれません。沖縄・奄美が梅雨入りをして、続いて九州や四国、近畿、東海へと北上するかと思いきや、これらの地方を飛ばして、先に関東甲信地方が梅雨に入りました。17年ぶりのことだそうです。遠く高見山には傘雲がかかっています。RIKAENの梨園を管理し始めて7年が経過しましたが、同じような天候パターンの年は1度もありませんでした。例年なら・・・という例えがまったく使えなくなっています。天候が読めなくなっています。自然相手の仕事の人はみなそう感じていると思います。
 6月2日
毎年恒例の「草迷路」を作りました。
まだ草は伸びきっていませんが、これから1か月、雑草が伸びるのに任せます。
この時期の農園の草は見る間に大きく育ちます。数年前に草の有効な利用は出来ないかと考えて、(実は草刈りをサボりらいだけ・笑)、迷路を作りました。
実は、メインテナンスに手間がかかって、全面草刈り作業より大変だと分かりました。
でもRIKAENは、こうした無駄が遊びです。
ところで草迷路は、道は見えているのに、なかなか難しいのです。
昨年は少し難しくてリタイヤ続出。大人はめんどうくさくなってすぐに白旗です。
今年は少し優しく作りました。農園はいつも開放しています。チャレンジしてください。
 5月26日
捕獲して観察していたシュレーゲルアオガエルの卵塊(5月14日付アーカイブ記事)からたくさんのオタマジャクシが飛び出しました。綿菓子のような卵塊が少しずつ乾燥し縮んでいくので、なかば強制的に卵塊を割って産み落としました。オタマの帝王切開です。わずか5mmほどの大きさ。卵塊の表面に現れていた黄色いツブツブは、受精しなかった卵でした。泡の中には卵の殻を突き破って出たオタマがうにょうにょと動き回っていました。水槽でしばらく飼うことにしました。まだ泳ぎも上手にできなくて水槽のガラス面にへばりついています。卵黄嚢が大きく、当面の栄養をここから摂取します。先にビオトープで捕獲したオタマは2pほどに生長してしていますが、このオタマが、シュレーゲルなのかどうか、もうしばらく観察を続けます。
 5月15日
5月の梨農園は袋かけに忙しい時期です。RIKAENの果樹エリアは20本ほどの木しかないので、専業農家に比べると子供だましのようなものですが、それでも作業は週末のボランティア頼みで、平日は常駐のスタッフがコツコツと進めてるなどして、なんとか5月中に作業が終わるようにしています。今年も呼びかけたところ、15人もの仲間が駆けつけてくれて、なんと、一日で終わってしまいました。RIKAEN始まって以来の快挙です。ここ数年、梨づくり実習講座を開いたりして、それぞれに知識も技術も身に着けてきた成果が出ました。RIKAENは、梨の実づくりは、今年を最後に、花の方に思いっきりシフトします。実づくりのエリアも多目的に活用できるような工夫をしていきたいと思っています。小袋掛けが終わるとすぐさま大袋掛けです。梨づくりの卒業に向けてひとつひとつの作業が愛おしいような思いです。
 5月14日
 このところビオトープの周辺で、シュレーゲルアオガエルの鳴き声がよく聞こえていたので、どこかに卵を産んでいないかと探していました。卵から孵ったオタマジャクシは、泡の中から水に落ちるので、排水路あたりの草むらかなと。しかし、探しても見つからず。声はすれども姿は見えず。排水路はいつも水があるわけではないので、どこにいるのかと不思議でした。
 発見は偶然でした。排水を一時溜めておく水溜めがあり、定期的にポンプで排水路に流すのです。ふと見ると、おお、こんなところにテニスボール大の卵塊を発見です。とんでもないところで産卵していました。たしかに下には水があるけれど、お世辞にもきれいな水とは言えません。壁の苔ごと取り出して水槽に入れて観察することにしました。この泡の中から小さなオタマジャクシが孵るのを楽しみにします。
 5月12日
 RIKAENテラスで、何気に農園の草地を眺めているのは楽しい時間です。隣の林からはしきりにウグイスが鳴き続けています。ほかにもいろんな鳥がやってくるのですが、鳥は門外の管理人には姿と鳴き声が一致しません。それで、スマホから野鳥百科のサイトに入れるようにQRコードを入れたカードを掲示しました。鳴き声も確認できます。おお、この声は、この鳥だったのかと、これまでにも増して、野鳥が身近に感じます。RIKAENに来たら試してください。
 コンテンツに、ナシの豆知識(ナシのトリビア)コーナーを作りました。この内容は、園内には掲示板として設置しているのですが、掲示板が老朽化して読みにくくなっているのを契機に、これもQRコードでサイトに入って説明できるようにしたものです。
 5月7日
 梨の花は一つの花芽から10個ほどの花が咲き、そのすべてに実が付くので、その量たるやすさまじい数になります。RIKAENでは普通の梨農園から見ると常識はずれですが、これらをすべて取ってしまいます。翌年の花をしっかり咲かせるための作業です。すべて取り終える頃には、実は梅の実くらいまで育っているのです。いまはオリーブの実のようにも見え、大量に捨ててしまうのがもったいなくて何か有効利用ができないかと、いろんな方法を試してきましたが、いまだこれといった成功例がないのです。廃棄の小さな実は地面を埋め尽くすほどあります。とにかく、アクがきつくてとてもそのままでは食べられません。染色にはすごくいい素材(赤系の染色素材)ですが、やっぱり食べたい。だれかチャレンジしませんか。RIKAENでは取り放題ですよ。
 5月3日
 ゴールデンウイークも後半に入りました。観光地はコロナ解禁ということもあって、幹線道では渋滞なんかも出ているとか。振り返るとコロナ不安の渦中にあった2020年2021年時点の5月3日、奈良県では、1桁数人の感染報告でした。今年2022年の同日は3桁の感染報告があるのです。それにもかかわらず、世の中はすでにコロナ禍は終息したかのような雰囲気です。情報操作で人の心情がこんなに変わるのかと驚きです。2年の自粛は何だったのだろうと思うと同時に、WITHコロナの新しいライフスタイルが浸透したかのようにも思えます。RIKAENには初夏の風が吹いています。光はさんさんと降り注ぎ、緑は一層目にまぶしく、いい季節です。家族団体が5月の農園に集いました。2年間の計画延長でやっと実現だそうです。マスク参加ですが笑顔が透けて見えます。
 4月30日
RIKAENに新しい看板ができました。RIKAENの表示物や看板類は、普段はすべて手描きなのですが、RIKAENを立ち上げてから8年目を迎えてベニア板の手描き看板がボロボロになってしまったのを契機に、思い切って知人のプロに頼みました。やんちゃ顔のボクのイラストにfree space RIKAENの文字が入っています。RIKAENがこだわっている多目的な活動を支援する農園づくりにピッタリの看板です。RIKAENは音響機器や視聴覚機器を揃えて、いろんな集まりに対応できるようにしています。また、アウトドアの活動を支援する備品類を揃えています。カフェも併設して梨農園でありながら、梨農園らしくないのがRIKAENです。大型ゴールデンウイークが始まりました。コロナもちょっと心配という人にも農園はいつも開放しています。風通しもよい緑の草地で憩いのひとときを楽しんでください。
 4月27日
雨上がりのRIKAENビオトープに一輪のコウホネが咲きました。ビオトープクイズでは、「コウホネはなぜコウホネというのでしょうか」となぞかけします。1,地下茎が黄骨で黄色いので黄ホネ。 2,地下茎が紅骨で赤いので紅コネ。 3,地下茎が香るので香ホネ。 4,河ぎしに咲いて骨のような地下茎なので河ホネ。 さて・・・答えは。
 答えは4番。河骨。水辺に生え白く太い骨のような地下茎を張り巡らすのが名前の語源というのが定説です。日本固有種で県によっては絶滅危惧種T類またはU類指定を受けています。
 地下茎を乾燥させたものを川骨(せんこつ)といい、日本薬局方に登録された漢方薬になるそうです。池では、そこだけ光が差し込んでいるように自己主張しています。
 4月23日
RIKAENビオトープではいま、オモダカが盛んに白い花を咲かせています。金魚鉢やメダカ水槽の必須アイテムのような水生植物ですが、田んぼなどで地中にランナーと呼ばれる枝を伸ばし、塊茎(かいけい)という球根を作り増殖するため嫌われ者です。このオモダカは、お正月のおせち料理に用いられる「クワイ」の原種にあたる野生種で、葉の形や塊茎もクワイよりは小ぶりですがとてもよく似ています。サイトを見ると、オモダカの塊茎をクワイに見立てて食している人もいます。小さいので食べ応えがなく、クワイより野性的なアクがあるそうですが、素揚げなどでは案外イケるとか。しかし野草には大量に食すと人に害を及ぼす成分もあるので、本来がつがつと食べるものではありません。農園で好評の野草、タラノメはもうすっかり大きな葉を広げています。食の旬は何でもあっという間に終わります。
 4月22日
 梨の花の季節も終わったなあと感慨にふける暇もなく、若葉がぐあーっと茂りました。花の根元には小さな実が付き始めています。花エリアではこれから、この実を全摘しなければなりません。1本の木に何千、何万個の実が付きます。たった一枝だけでも気が遠くなるようなコツコツと根気のいる作業の始まりです。実を作らないのだからそのままにして自然落下を待てばという声もありますが、病気や害虫の原因を作ってしまい、果樹エリアに多大な影響を与えるため、そのままにしておくわけにはいかないのです。実づくりも大変な作業が連続しますが、花づくりも大変です。実のならないマメナシとの代替わりまでまだ何年かかかりそうで、それまでは翌年の花見のための地味な裏方作業が続きます。
4月20日
果樹農園にはお花畑がとても重要な意味を持ちます。花に群れる虫が受粉の仲立ちをしてくれるからです。虫によって受粉を行う花のことを虫媒花といいます。虫媒花は虫に目立つように華やかな花が多く、人の目にも美しく見えます。一方、受粉には風も仲立ちします。こういう花を風媒花と言います。風媒花は虫に気に入られる必要がないので花粉量を多くして見栄えを捨てた地味な花が多いです。RIKAENの花は人の目にも楽しめる虫媒花が中心です。
 梨づくり農家は人工授粉を行います。RIKAENは、自然におまかせで人工授粉はしません。しかし、実際の実付きは他の農園に引けをとることはありません。農薬を極力少なくして花を育て虫を集めることで、人の手を借りないでも受粉できているのです。自然の力は想像以上に大きいのです。
 農園の花壇に咲くネモフィラの花。青い絨毯の花として各地で有名になっています。青い花が定番ですが、白い花もあります。ネモフィラ・スノーストームと呼ばれる種で、花びらに細かな斑点があります。花びらのデザインが秀逸です。
 
 4月19日
4月2日から16日まで2週間に渡り実施した梨の花フェスタは無事終了しました。この間、さまざまなイベントを実施しました。大勢の人がRIKAENを訪れ、梨の花の下で交流しました。
 梨の花文化をつくろうと有志で立ち上げた梨の花プロジェクトの活動を初めて足掛け7年。135年の歴史を誇る梨の産地・大阿太高原の春、この季節に梨の花鑑賞を目的に訪れる人があるなど、過去には想像だにしなかったことが現実に起こっています。訪れた人はそれぞれにインスタなどのIT情報で梨の花を拡散してくれています。じわじわと梨の花文化が広がりつつあることを実感しています。すでに町には2箇所の梨の花並木路も生まれ、その花を見た人からの反響も増えています。 RIKAERNで育てているマンハッタンの街路樹由縁のマメナシの苗木を譲ってほしいとの声が、全国各地から届き始めています。梨の花を愛でる文化がじわじわと裾野を広げつつあります。梨の花が人と人を、そして人と町をつないでいることを実感します。「夢を現実に」と言い続けてきましたが、夢は一部、現実になっています。
 「身を突き刺すいばらの道も振り返ればきれいな花が咲いている」まだ、振り返るゆとりはないのですが、いつの日かそうありたいと願って。
 
4月16日
 4月の満月は英語圏ではピンクムーンというそうです。べつにピンクに染まるということではなく、春の花・シバザクラの色を季節の月に充てたとか。16日の日没からに東の空に浮かんだ大きな丸い月。数日前まで、満開の梨の花の隙間にのぞく月を想定していましたが、梨の花はほとんど散ってしまいました。今年はばあ〜っと一気に咲いて、ばあ〜っと一気に散りました。冬の冷え込みもあって花は大変美しかったのですが花期はとても短かかったのが特徴でした。満月は葉梨の上に昇りました。今年の梨灯りのフィナーレを飾ってくれました。最後の夜はキャンプファイヤーで大いに騒いで楽しみました。一夜明けた農園は初夏の日差し。スタッフとともに設置用具の片付けに汗を流しました。これからは、果樹園と花園それぞれの農園作業が始まります。RIKAENにお越しいただいた多くのみなさん。ありがとうございました。
4月14日
開花からずっと暖かい日が続いて、梨の花は一気に開き、一気に散り始めました。今年は短いお花見でした。夜は今週いっぱいライトアップを続けます。花と若葉が急速に入れ替わりつつあります。梨の花はほぼ終わりに近いのですが、ライトを浴びた若葉の農園も悪くはありません。梨の花は終わっても農園内の花壇の花は今が盛り。入り口のイルミの中でチューリップが輝いています。
 梨の花フェスタは16日のキャンプで今年の幕を閉じます。デイキャンプOK。キャンプファイヤー参加後は日帰りも自由です。シシ汁や農園で採れたてのタラノ芽の天ぷらでおもてなし。キャンプファイヤーは、小学校時代に体験した昔なつかしのキャンプファイヤーを再現します。どなたでも参加できます。春の宵、折しも満月の夜。童心に帰って遊びましょう。
 4月12日
今年の梨灯りは、不思議なほど雨に悩まされることもなく、フェスタのスタートからまだ一日も作業にカッパ出動がありません。梨の花は満開でこのままだと週末までは見頃が続くかと。ただ木、金曜日あたりに雨予報。雨と風が花を散らす心配もあり、何より花鑑賞には不向きです。しかし、梨の花には雨が似合うのです。というのも・・・。
 中国唐代の漢詩人、白居易が、玄宗皇帝と楊貴妃との藍と悲しみを描いた「長恨歌」に有名な一節があります。玄宗皇帝と辛い別れをした楊貴妃が、皇帝の使いの前で涙を流すシーンがそれです。「玉容寂莫涙闌干 梨花一枝春帯雨 (楊貴妃の玉のような容貌はさみしげで、涙がはらはらとこぼれている。一枝の梨の花が春の雨に打たれるようだ。)」楊貴妃を梨の花に、春の雨を涙に例えて切なくも美しい情景を描いているのです。世界三大美女・楊貴妃の美貌にも例えられる梨の花。春雨に打たれる梨の花を見ずして、汝
、花の美を語るなかれ。
 4月11日
木の実は、「〜の実」と呼んで、本体の木と果実を区別しますが、木より果実の方が親しみがある場合は、〜の実と言わなくても伝わります。クリ、カキ、リンゴなどは実を指していうことが多いです。
 木を指す場合は、クリの木、カキの木と、あえて区別します。木の花も、「〜の花」と呼んで木と区別しますが、春を代表するバラ科の木の花・・・ウメ、サクラ、ナシ、モモでは、サクラだけが別格で、サクラと言えば花。実にはサクランボという固有名詞があります。ウメとモモはあいまいな固有名称で、木も花も実も表せます。梨は、花鑑賞の文化がなく、実の印象が強いため、木や花を指すときはあえて、ナシの木、ナシの花と言わなければなりません。
 農園でナシの花をご覧になった方は、口々にこんなにきれいな花だったんですねえ。驚きました。と。
 ナシの花はいまが最高の見頃。昼の光にも、夜のライトアップにも映えて、兄弟花のウメ、サクラ、モモに負けていません。
4月10日
 梨フェスのメインイベント日。今春一番の好天気に恵まれ、多くの方たちがRIKAEMを尋ねてくれました。イベントには、ライブあり、モデル撮影会あり、ワークショップありと、盛りだくさんの内容で、来園の方たちの滞在時間が長く、ゆったりと楽しんでいただけたのではないかと思います。 何より、梨の花フェスタの名の通り、梨の花もこの日に合わせたように美しく咲き誇り、来園のみなさんを迎えてくれました。梨の花の下でのマルシェは特別の趣があって、出店者のみなさんも来園の方たちとの会話を楽しみながら、一日を過ごせた様子でした。スタッフも早朝より、終日の作業日焼けで顔を真っ赤にして奮闘しました。良き一日でした。ありがとうございました。梨の花はこれから開く蕾も多く残っています。梨灯りは予定通り16日最終日まで開催します。この機会にぜひ純白の梨の花と出会ってください。
 4月9日
 気温がぐんぐん上昇。日中は汗ばむ陽気です。和梨の花は一気に開き始めました。それでもたくさん蕾が残っていますので、あと1週間は十分に梨の花見を楽しんでいただけます。
 梨の花マルシェ、梨灯り、梨の花フェスタと7年間イベントを開催してきましたが、開催期間と梨の花の開花期が重なったのは今年が初めて。予想をしながら開催日を決めるのですが、いつも当たったためしがありませんでした。毎年、開花期は変化します。わずか数日先のことも予測できないのが自然の為せる業です。
 4月10日のメインイベントは、天気も上々、花も上々、言うことナシです。

 4月7日
道の駅に植樹した梨の花をご覧になった方が、RIKAENを訪れてくれました。コデマリのように咲く花が何かなと興味をもたれたとのことで、梨の花を見るのは初めてとのこと。梨の花は一つの蕾から10個ほどの花がスプレー咲きに飛び出すので、花芽が集まった枝では、密集した花が大きな丸い塊に見えるのです。見かけはコデマリよりもオオデマリに近く、大きなものではバレーボール大ほどにもなります。ライトアップで色を付けると、それはまるでアジサイの花です。もちろん、梨の果樹農園では、このような花は決して見ることはありません。剪定の仕方が異なるからです。
 蕾が膨らみ、花もちらほらと咲いて、ライトを浴びるとたくさんの花が咲いているように思えますが、まだ1割の開花程度です。これから一気に開花が進みます。オオデマリ風の梨の花は来週、満開期に見ることができます。
 4月6日 豊水梨の開花宣言
 寒の戻りで足止めだった梨の花がここ数日の陽気で動き出しました。和梨の豊水梨の花が開花しました。二十世紀梨は開花直前、マメナシは満開です。無数の蕾が花開く直前の状態で、農園は急にざわめいてきた感じです。いよいよ今年の梨の花農園の開幕です。咲き始めもいいし、蕾と花の混合もいいし、もちろん満開の花は豪華です。1年間待ちわびた時が来ました。初めて梨の花と出会い、こんなきれいだったんですねえ、梨は実だけと思っていましたと感想を語られる来園者の声を聞いています。飲食持ち込みも自由な農園です。ごゆっくりおくつろぎください。
 4月4日
 ここ数日冷え込みました。和梨の開花予想は1〜2日遅れたため開花宣言は4月5日以降に。でも、今週は気温が上がるとの予報で、一気に開花しそうです。10日のメインイベントには花と蕾が混じった梨の花が見れるでしょう。満開は最終日の16日あたりかもしれません。それでも、遠くから梨の花見に来ていただいています。ちょうど、マメナシが満開期で、和梨の開花までの花鑑賞期間の隙間を埋めてくれています。梨の花だけでなく、農園の花壇の花々や、菜の花、チューリップも茎を伸ばして花を付け始めました。足元の緑の雑草が青い空によく似合います。ベンチにもたれて風に吹かれ、春の陽を浴びているだけで豊かな気分になれます。
 4月3日
2022梨の花フェスタ開催中。スタートには映画祭があり、「かば」「破天荒ボクサー」「ろまんちっくろーど」を上映。監督さんや俳優陣も参加して梨フェスのオープニングに花を添えてくれました。RIKAENミニシアターでの公開映画会は初の試みでした。というより、RIKAENでの実施イベントはほとんどが初の試み(笑)。いろんなジャンルの方たちとの交流が増えています。
 梨の花は、ここにきて少し寒の戻りがあってゆっくりと開花に向かっていますが、予想通り3〜5日には開花宣言ができるでしょう。いまは、マメナシが花盛りです。梨灯りにお越しの際は、夜の農園は冷えますので暖かい服装でどうぞ。
 4月10日のミニマルシェ実施日には闇に浮かび上がる純白の花を心行くまで楽しんでもらえると思います。サクラの花見が終わればナシの花見へ。そんな花見文化が生まれることを願いながら、イベントを実施しています。
 4月2日、梨の花フェスタ開幕です。梨灯りも始まります。梨の花はいまはマメナシがきれいです。和梨の花より少し小ぶりですが可愛い花です。マメナシの次は和梨の花です。こちらの開花はもう幾日か先になります。つぼみも大きくなっていますので、灯りを灯すとすでに花が咲いているように見えます。開花は3日から5日の間くらいかと予想。現在の様子からは、10日あたりから先に見頃期がくるような感じです。農園には花壇もあり、ミツバチが舞っています。
 春は寒暖変化がきつく、初夏のような半袖の日があったと思うと、ダウンを着こむような冬逆戻りの日もあります。晴れと雨の日が繰り返して続きます。だから、毎年、開花の予想は的中することがないのですが、今年に限って言えば、梨の花は、フェスタ期間にバッチリ合わさったようです。
 3月27日
 3月最後の日曜日、梨の花フェスタ開幕に合わせて準備も大詰め。農園整備、看板づくりや旗立て、ポスティングなど、スタッフそれぞれに出来ることを頑張っています。イベントはこうした裏方の作業で生まれます。見えない苦労は多々ありますが、汗を流した後のティータイムも楽しい時間です。裏方作業はハマると虜になります(笑)。こうした経験を重ねると、いろんなイベントに参加しても、それまでの労力に思いを馳せる感性が育ちます。市販のお菓子を食べるのと、自分で作ったお菓子を食べるのとは味以外の大きな喜びがありますが、よく似ています。
 春の光をあますことなく浴びた農園での一杯のコーヒーのおいしいこと。1人では出来なかったことが、何人も寄ればびっくりするほど早く片付いていきます。4月2日の梨の花フェスタまで1週間。いよいよ始まります。梨の花もスタートに合わせて開花準備中です。
3月26日
 梨灯り(ライトアップ)のための照明器具の設置とテストを始めています。6系統の配線に約100灯のLED照明具を配置します。ある系統に通電するとブレーカーがダウン。容量は大丈夫なのに何度やってもダウンします。配線をくまなく調べてコンセントの中も開けて掃除をしていくと、1つのコンセントの中に土バチがぎっしり巣を作っていました。コンセントが大好きなクモもいて1年放置するとほとんどのコンセント内部に巣を作っているのです。毎年、ひとつづつ開けては掃除の繰り返しです。降ったりやんだりの春の雨のなか、作業はほぼ完了。ちょうど、アオナシが満開で、昼の光の中で見るのもよし、照明を浴びて浮かび上がる姿もよし。時間をかけて照明の位置や場所を変えたり、ときにはラインそのものを変更する作業もあって、簡単に、「はい、出来ました」とはいかないのですが、思案も主催者の楽しみの一つです。梨灯りは4月2日スタートですが、和梨の開花は、その先になりそうです。農園はいつも開放していますのでお気軽にお立ち寄りください。
 3月21日
 2019年3月に農園に誕生したRIKAENビオトープ。それから3年。この小さな池で数多くの生き物たちがここを棲み処に育ってくれました。 農園という閉鎖的で特殊な生態系環境のなかで水辺ビオトープはどのような変化を見せてくれるのか、不安と期待が入り混じった出発でしたが、予想をはるかに上回る自然の営みに驚愕する日々でした。数々の出会いに心をときめかせ、小さな命の営みに感動しました。
 しかし、人工の池は手入れをしないと、水草が繁殖し水底に根を張ってどんどん浅くなっていきます。土も溜まります。放置すると湿田のようになってしまうのです。今回、池の半分の改修を行いました。浅くなっていた池底を掘り返し、石積みを施しての完全リニューアルです。残る池の半分、水生植物が芽を出しかけている側には手を付けませんでした。目に見えない小さな生き物が春を待ちわびているからです。来年の作業にしたいと思います。アメンボやトンボなどまたやってきてくれるかな。水をいっぱい入れて待ってるからね。
 3月16日
 写真では、こまかくて見ずらいでしょうが、農園は一面の花畑です。春爛漫、命が燃え盛っています。
 ごろんと寝っ転がれば周りは花、花、花の大洪水。小さな花がうわーと咲いています。
圧巻です。
 3月16日
アオナシ(ヤマナシのなかま)が開花しました。このところの陽気で蕾が一気に膨らみ、可愛いピンクの蕾が真っ白な花びらに変わっていく様は本当に可愛いく美しいです。梨の花でもこのアオナシの花はイチオシの花です。和梨はまだ蕾を固く閉ざしていますので、RIKAENでは、アオナシの花がいち早く咲きます。とはいえ、昨年に比べて10日遅れの開花です。昨年は記録的な早咲きの年だったので、これが通常、平年並みの開花です。だいたい1週間ほどで満開を迎えますので、3月23日前後が見頃になるでしょう。
 アオナシは大阿太高原に奇跡的に残っていた1本の木から枝を和梨に接いで育てました。和梨の花はボリュームがあって見ごたえがありますが、美しさではこの梨の花が一番です。和梨は、野生種のヤマナシを改良して生まれました。実はピンポン玉くらいになります。香りはよいのですが食用には向きません。関西地方ではほとんど見る機会がない花なので興味のある方は、ぜひRIKAENにお越しください。
 3月12日
RIKAENのガレージ店舗の天井に突如、巨大な龍が出現。実はこれ、立体紙切り師の辻笙さんの作品で、紙切りで作った長さ10m以上もある龍です。巨大なので写真では尻尾まで入りません。しばらく展示を続けていますので気になる方はお越しください。4月2日から梨の花フェスタが始まりますが、4月10日のメインイベント日には、辻笙さんのステージパフォーマンスも行われます。ハサミ1本で、ただの紙に命が吹き込まれるのをぜひご覧ください。梨灯り(梨の花のライトアップ)は4月2日から始めますが、どうやら今年は平年並みの開花状況で、梨灯りスタート時の開花は微妙です。予想では、10日頃から16日の最終日までの梨の花見が最高の状態になるような、そんな感じです。16日の最終日には、梨の花の下キャンプを開催します、日帰りキャンプもOK。満開の梨の下での本気のキャンプファイヤーを楽しみませんか。
 3月11日
青い空に淡雪のような白梅が輝いています。春の足音が聞こえます。ウグイスが高らかに春を歌っています。あの3.11から11年目の春です。まだつい昨日のことのように記憶が蘇ります。自然の猛威はこの花の数ほどの人の命を奪い、数えきれない建造物を破壊しました。被災地で3.11を迎える人の胸中を思うと言葉がありません。せめて、梅の花が咲くたびに、あの日のことを思い出し、繋がる空の下で平和であれと願いたいと思います。この青空は、遥かウクライナの空にも繋がっています。3.11は自然が為せた出来事でしたが、いまウクライナで起こっていることは人間が人間を殺戮するという愚かな行為です。銃弾や砲撃の下を逃げ惑う人たちには、青空を眺めている余裕などありません。大国の力の論理が人の命よりも貴いということをまざまざと見せつけられています。NO WAR 戦争はあかん。あかんもんはあかんのです。
 3月4日
啓蟄を前に、春先取りの農園です。ここ数日の陽射し復活で、農園は一面のお花畑です。たくさん種を飛ばし、人に踏まれながら春を待ち続けて、ごらんのように小さな可愛い花を咲かせています。赤、白、青と、それぞれの個性ある花が、若い緑の葉を伸ばす雑草と競い合うように命をおう歌しています。農園に這いつくばって広がるお花畑を眺めていると、虫たちがぞろぞろと土の中から這い出してきそうです。季節の区切りを節句として数えた先人の知恵に驚きます。
 桜の開花予想が出ました。1,2月は寒さが厳しく休眠打破が順調に行われ、この先、少し気温が上がりそうで、平年並みかやや早く、この辺りでは3月25日ごろと予想されています。梨の花は、そこから1週間から10日くらい後になるので、4月上旬あたりに開花ということになるのですが、さて、どうでしょうか。
 2月26日
大阿太高原から大峰連山を望む。
白銀の連山。近畿の屋根とよばれます。1900m級の山の頂が青い空にくっきりと浮かび上がっています。
弥山、八経ヶ岳、大普賢岳、山上ヶ岳、稲村ヶ岳、大天井ヶ岳と大峰の主峰がずらり並んで壮観なパノラマ風景です。
晴れた空の下に、真っ白な連山が並ぶ景色は年に数えるほどしかありません。
しばしうっとりと。空には春の雲が。
 2022年2月24日
 1年を24等分して季節の移ろいを表す二十四節気(にじゅうしせっき)。1番は立春、2番目(2月19日)の雨水は、3番目の啓蟄(3月5日)までの期間を示します。雪や氷が溶けて水になり、雪に代わって雨が降り始める時期のことです。しかし、今年はまだまだ寒さが続きます。このあたりでは積もるほどではありませんが、毎日のように雪が舞っています。北海道や日本海側では記録的な雪で、お住いの方たちは大変な思いをされていることでしょう。昨年は、梨の開花は記録的な早咲きの年でした。農園記録を振り返ると、いまの時期にはすでにアオナシの蕾は大きく膨らみ、ウメは花を咲かせていました。その年、その年によって気候が大きく異なって、これまで梨の花の開花予想は一度も的中していません。それほどに自然の営みは予測不能です。天気の長期予報では、これから1か月ほどの気温は、平年並みか平年よりやや高くなるとの予想ですがどうでしょうか。物価上昇に加え暖房費も嵩みます。春よ来い。早く来いの心境です。
2022年2月16日
  余寒のなかにもぽっと太陽が心地よく農園を照らしてくれることもあって、ああ、春も近づいてきたなあと。光に誘われて農園をぶらつくと、ちっちゃい花がちらほらと咲き始めています。白いハコベやナズナ、赤紫のホトケノザ、青いイヌノフグリなどが、春がそこまで来ていることを知らせます。まだ少ないのですが、日ごとに数を増やしていきます。陽が落ちる時間もずいぶん遅くなっています。植物たちはこうした微妙な気象の変化を感じているのですね。春の七草にハコベやホトケノザがありますが、農園に咲くホトケノザはシソ科の植物で春の七草ではありません。春の七草にいうホトケノザはコオニタビラコというキク科で小さな黄色い花を付けます。ちなみに農園のホトケノザとよくにたヒメコオドリソウがあります。農園の雑草として同じようなところにまじって咲き、雰囲気も大変似ているため見間違う人も多いのです。
 2022年2月13日
 梨の苗木移植ボランティア作業は無事終了。またひとつ、町に梨並木が生まれました。天気予報では午後から雨。予定の作業が完了できるかどうか心配しましたが、総勢42人の作業ボランティアで、なんと、開始から2時間余りで30本余の梨の木を植え終わりました。役場の助っ人職員さんもたくさん参集していただいて、段取り良く作業が進みました。天気予報では午後からの恨みの雨が、植樹後の恵みに雨に。梨の花の町づくりは前に向かって歩み始めています。植樹の梨の木も、もう少し厳しい寒さを乗り越えて、春の芽吹きを待つことになります。楽しみに待つことにします。さて、春と言えば梨灯りイベント。あと2か月後に迫ってきました。コロナに負けず今年もがんばって開催します。イベントの内容も一層グレードアップしてお届けできると思います。お楽しみにお待ちください。
 2022年2月11日
世の中、静かにキャンプブームが続いています。量販店などでは、かついては、夏シーズンが過ぎると早々とアウトドアコーナーは撤収していたのが、いまや単独のコーナーがあって、一年中商品の展示があります。今回RIKAENキャンプを行うのは、昨年初冬に来てくれた元気な親子3人。冬ど真ん中での2泊3日のキャンプ生活を行います。冬キャンプは荷物も多く大変です。それでも、家で過ごすことと比べると圧倒的に不便ですが、その不便を楽しむのもキャンプの面白さ。お父さんと一緒に男の子兄弟も張り切って荷物運搬をがんばっていました。焚火と遊ぶことも町なかでは出来なくなった今日、子どもたちは貴重な体験をしています。RIKAENは初心者キャンパーにも安心の農園です。ご利用ください。
 
 2022年2月10日
マメナシ植樹のための苗木(といってもすでに3mオーバーに育っていますが)を農園から掘り起こし、移植作業日(2月13日)にすぐに現場に運べるように根切りと剪定を行いました。人力ではとても太刀打ちできないくらいに育っていましたので、役場がユンボをリースして専門技術者の方や役場職員の皆さんの助力で作業は進みました。当日までの根休めのための穴も掘削していただき、ひとまず、嫁入り前の苗木が勢ぞろいしました。
 今回の植樹は、大淀町福神から大阿太高原に至る町道脇の路側帯に植えますが、昨年、植え残した続き作業で、この場所への植樹は今回で完了します。街路樹だけではなく、福神第5公園や第7公園にも植樹します。梨の木とその花が人目に触れる機会がまた増えることになります。これらの梨の木は、いずれ、町の名物、風物詩として多くの人たちを和ませてくれる役割を果たすことになるはずです。梨の花が咲いているあの町に行こう、そういって遠くからも足を運んでくれる人が増えることを楽しみにします。小さな田舎町ですが、少しだけ誇れるものを手に入れたような嬉しい思いです。 作業ボランティアについては、イベント情報をごらんください。
 2022年2月1日
2月13日(日)(雨天は20日に順延)のマメナシ植樹には、大淀町役場の職員さんも協力してくれています。どこにでも植えられるわけではありません。大淀町が管理する土地や公園、側道などに植えるにしても、町民の財産なのできちんとした計画が必要です。そういう裏方の仕事があって、町の景観づくりが進みます。活動を始めて6年。最初は海のものとも山のものともつかない取組でした。様々な行政の取組が山積するなかで、梨の花の町を作ろうというスローガンも、なかなか温度上昇を感じられませんでした。あきらめず、ひたすら同じことを言い続けてきたのが、やっと根を下ろし花を咲かそうというところまで至りました。景観は実際に見ないとなかなか実感できません。少しづつ植え続けてきたマメナシがちらほらと花をつけはじめ、梨の花が咲いていましたよとの声を聞かれるようになってきました。今年も昨年植え残した同じ道筋での植樹を行います。一緒に10年後の景観を夢見ませんか。
2022年1月10日
今年も、大淀町の支援を得て、RIKAENで育ててきたマメナシの植樹を行うことになりました。2月13日(日)(雨天は20日に順延)です。昨年移植した並木路のマメナシは元気に育っています。今年も同じ道筋でやり残したところへの植樹です。梨の花の並木路づくりは、梨の花プロジェクトの活動テーマである「梨の花の町づくり」のもっとも重要な活動です。今年も作業ボランティアを呼びかけ、夢の実現に向けて感動を共有したいと願っています。お手伝いしていただける有志の方を募ります。どなたでも参加できます。町内、県内外在住を問いません。ふるってご参加ください。
2022年1月1日
あけましておめでとうございます。みなさま穏やかに新年をお迎えのことと思います。RIKAENも数年ぶりに粉雪舞う年の瀬を越して、新しい年の日めくりが始まりました。梨の花農園を開設して7年目の年。毎年新たな人と出会い、少しずつ交流の輪を広げながら歩んできました。ここ2年間は、少なからずRIKAENもコロナ禍の影響を受けましたが、皆、元気で過ごせたことは何よりでした。この厳寒期を乗り越えると待ちに待った春がやってきます。今年も「梨灯り」が開催され、多くの人と出会えることを楽しみに、しばらくは梨の木とともに冬ごもりしたいと思います。2022年、皆様にとって、心豊かな日々が訪れますように。世界中の人々が、異なる思想や文化を共有し、ともに笑顔で手を繋げるようにと祈ります。





トップページの過去記事を掲載しています。(2021年4月17日より)


2021年 RIKAEN(日付の新しい順に更新

 12月25日
 年の瀬が迫ってきました。なんだか慌ただしい。コロナ禍に明け暮れた2021年。クリスマスも静か、かと思いきやRIKAENではにぎやかに恒例のクリスマス会を楽しみました。世代間の交流がなかなか難しい時代ですが、参加の顔ぶれは10代から80代まで年の差70年。これがRIKAEN仲間の特徴です。今年最後のイベントも無事終了して農園は静かに、ほんとに静かに新しい年を迎えます。良いお年をお迎えください。毎年そう言ってお別れの挨拶を交わすのですが、ぜひそうなってほしい。梨の花プロジェクトの活動はこれからも夢を追い続けます。ご支援感謝します。来年もよろしく。
 12月18日
 冬になると火が恋しくなりますよね。近頃は市街地では焚火もできなくなって、登校途中に焚火に群らがる子どもたちの姿もとんと見られなくなってしまいました。農園では作業の合間に、ちょっと暖を摂りたくなります。そんなときに手ごろなウッドストーブがあればと、試作してみました。材料は、いただいたペルー缶(オイルなどが入っている缶)と古びたブリキバケツと直径10pほどの筒状のスチール缶です。バケツをペルー缶に差し込み、その中央にスチール缶の筒を固定した二重構造の二次燃焼ウッドストーブが出来ました。空気の流入など(穴あけ)の仕組みはユーチューブなどに投稿するマニアがわんさかいますので、そちらを参考にしてください。外縁のバケツと内縁の筒から二重の炎が噴き出しています。ファイヤーリングを被せると、炎は重なりよじれて垂直に美しい炎が立ち上がります。何より。木材の燃焼ガスを無駄なく燃やすのでほとんど煙はでません。火力も強いので冬場のキャンプでは主役級のアイテムになりそうです。
 12月14日
RIKAENが栽培する梨の木のほとんどが二十世紀の梨の木です。梨の木は落葉樹で晩秋に葉を落としますが、二十世紀梨の木は、落葉期にもきれいに色づきすることはなく、茶色く枯れたようになって葉を落としていきます。いま、農園の梨の木はすっかり葉を落としました。ところがこの木だけ美しく紅葉した葉を見せています。なぜでしょう。実は、この木は、まだ暖かかった初秋に虫が付いてすべての葉を食べられてしまったのです。わずか1〜2日の出来事でした。丸裸になった木は11月に入って、青々とした若葉を再生しました。他の木が落葉を始めるころ、この木だけはまるで初夏を迎えるかのような様子でした。12月に入って冷え込みが厳しくなり、緑に茂っていた葉は一気に紅葉を始めました。そしていま紅葉した葉を落とし始めています。おそらく寒冷地では早い冬の訪れがあり、このように落葉前にきれいに色づくのではと思いますが、この辺りは晩秋でも暖かい日が増えてほとんど紅葉が見れなくなっているのです。虫にやられ、その後再生した梨の木が急に寒冷期を迎えたため美しい紅葉を見せてくれたという、何とも皮肉な情景です。
 12月5日
RIKAENでは、 毎年12月に入ると、リースづくりやしめ縄づくりのワークショップを開いています。いよいよ師走だなあ、と季節の移ろいを感じます。農園の周囲には、雑木林や人の入らない草地が残っています。一歩足を踏み入れるとリース材料には事欠きません。
 都会暮らしの人には、お店では手に入らない自然の素材がいっぱいです。木や草の実。ツタやおもしろい草花など。宝の山です。これらの素材を前に、あれを使って、これを使ってと野趣あふれる作品づくりに没頭しています。みなさん、寒さに負けず時間が過ぎるのも忘れて楽しんでいます。自作品を手に、満足げな笑顔(あらら、マスクで見えないですねえ)。終了時のホットコーヒーはさぞ美味しかったでしょう。
 12月4日
 梨の花プロジェクト委員会は、RIKAENにニューヨーク・マンハッタン通りの梨の街路樹由縁のマメナシを栽培育成しています。梨づくりの古い歴史を持つ町に梨の花の植樹を広げていくためです。ときどき、ホームページなどで梨の苗木のことを知った方から、苗木の注文をいただくことがあります。日本では梨の花を鑑賞する文化が育っていないため、所望される方々の梨の花への想いは特別なものがあって、それぞれの人の暮らしに重なる物語を想像してしまいます。今回、25年間マンハッタンで暮らし、帰国された方から梨の苗木の注文をいただきました。メールには、マンハッタンでの四季折々のマメナシの様子の写真が添えられていました。朝に夕に、マメナシは日常の風景だったのでしょう。マメナシが繋ぐ不思議なご縁です。町への植樹活動にはさまざまな制約があって地道な取組ですが、牛の歩みも千歩。いずれは、この小さな町にもマンハッタンのような風景をと夢見ている私たちには、元気の出る嬉しい便りでした。
 11月28日
 12月の声を聞くころになると、あちこちのショップは、Xmas・歳末カラーに染まります。いつも感心するのですが、すごい電飾で着飾る個人家屋は大変ですね。RIKAENも世の流れに乗ってXmasイベントを開催しています。で、ほんの少しイルミで着飾ります。昨年は梨の木にぐるぐる巻き付けて電飾しましたが、付けるのも撤去するのも大変だということをしっかり学びました(笑)。で、今年は5mの支柱を利用してツリー仕様で電飾してみました。たったの5m支柱ですが、使ったラインは200m2000灯。それでも野外ではちっちゃく見えます。それでもRIKAENには立派なオブジェ。一部のスタッフだけのオタノシミで冷たい夜風に吹かれて眺めています。ちょうど12月にキャンプをするご家族もあるので寒空に電飾ツリーで気持ちだけでもあったかくなっていただきましょう。
 11月24日
 農園で虹を見ることはよくあります。雨の後、陽射しがもどってきたとき、太陽と反対の方角に地平線に大きな弧が描かれます。ここ数日、天候の変化が著しく、同じような時刻にサッと雨があって、再び晴れ間がのぞく日が続いています。
 今回の虹は、七色の帯がすごく際立って見えました。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫(セキトウオウリョクセイランシ)と習いましたが、こんなにくっきりと数えられるのは珍しいです。いいことあるのかな、期待して待ちましょう。
 11月21日
 梨の木の葉が落ちると、根周りの土を掘り返し、肥料を施します。その際、落ち葉は集めて焼きます。ふつう、落ち葉は土に混ぜてたい肥にするのですが、害虫や病気の菌がついている葉があるので、そのまま埋め込んでしまうことはしません。それで、この時期は農園のあちこちで、野焼きの煙がたなびきます。煙に包まれた農園は独特の景観です。適法な焼却施設以外で廃棄物を燃やすことを「野焼き」といい、いまは法律で原則禁止されています。原則というのは一部適応外の行為があるからです。そのひとつに、農作業を営む上でやむを得ず行う焼却や、キャンプファイヤーなどの日常生活を営む上で通常行われている軽微な焼却行為を指します。農作業では、落ち葉や、剪定枝を農園敷地内で焼却することは農作業につきものです。付近に住宅地がなく、苦情が寄せられることもない農園地域ならではのことですが、廃プラスチックや、廃ビニールなどの廃棄物を一緒に燃やすことはできません。大がかりな野焼きに「焼き畑」があります。一時、環境破壊のやり玉にあげられたことがありますが、伝統的焼き畑と、非伝統的焼き畑はまったく異なるものです。
 11月19日
 今回の月食はほぼ皆既月食に近い部分月食とか。農園にもごく一部が光る赤黒い月が昇りました。部分月食は、その影の部分の比率で表し、皆既月食を1とすると、今回は0.978というほとんど皆既月食に近い数値で、このような月食を「深い月食」と言い表すそうです。このように、ふか〜い月食が日本で見られるのは実に89年ぶりであり、しかも月食の継続時間がここ300年間で最長レベルだとか。まさにふか〜い話ではありませんか。皆既月食は来年も見ることが出来ますが、今回同様のふか〜い月食は65年後だそうです。さすがにそれは見れないなあ。

 
 11月7日
 紅葉の季節です。日めくりが進むごとに、山から野へと紅葉は裾野を広げていきます。梨の木は紅葉するものとしないものがあります。二十世紀や幸水などの果樹梨は、紅葉前に葉を落とします。豊水は葉を落とす直前に黄色くなるので夕日を浴びると黄金色の景色が広がります。 マメナシやヤマナシなど自生種の梨の木は、紅葉します。RIKAENにはヤマナシの仲間のアオナシやマメナシの木があります。他の梨の葉はまだ緑を残していますが、アオナシは一足早く赤っぽくなって散り始めています。街路樹用に育てているマメナシは、まだまだ濃い緑の葉です。もっと冷え込んでくると濃い赤色に変化します。品種によって、紅葉にも違いがあります。冬が近づくサインを梨の木が教えてくれています。
 11月4日

RIKAEN店舗フロアをやっとこさリニューアルしました。6年前、農小屋ガレージを改装してステージ付のフロアにしましたが、改装工事が半分で作業が中断したままになっていたのです。もうちょっとお洒落にしたいと思っていましたが、やっとこさ重い腰をあげて着手。というのもすべて自前で、大工さんなどを雇っての作業ではありませんので、ひとたび中断するとずるずると日ばかりが過ぎて・・・。
 元気の出る黄色コーナーもできました。
 あだむるのお客様も、こっちのほうがあたたかいからと気に入ってくれています。
 
 11月4日
RIKAENに衣類? 最近は野菜や果物だけでなく何でも預かって販売しています。それもこれもプロジェクト活動資金調達のための涙ぐましい努力なのであります(笑)。さて、今回、頒布するのは、かのNHK朝ドラにも登場した有名デザイナーブランドのメンズトレーナーやポロシャツなど40点ばかし。これらを大大激安(販売価格の10分の1〜20分の1くらい)で頒布します。もち、新品です。なぜって、理由は聞かないでね。頒布会は11月6日(土)の午前10時から。売り切れ次第終了です。早い者勝ちで。今回は梨の花プロジェクトのLINE会員に加えてホームページをご覧の皆様にも紹介することにしました。
12月は野菜なども安価で提供する予定です。値上げラッシュに梨プロの猛反撃だあ。
 10月30日
  二十三夜待ちRIKAENライブが開催され、多くの音楽ファンが秋のRIKAENに集いました。ゲストの秋本さんのオリジナルソング・「二十三夜待ち」で農園の夜は始まりました。TACOさんの渋〜い歌声で晩秋の農園は月待ちの闇に包まれていきました。月のおまつりには、待宵月や十五夜などがありますが、二十三夜の月待ちは、深夜に昇る月を待って多くの人が飲み食いをしたり雑談を楽しんだりする古い行事のひとつで、農作物の収穫時期とも重なるため、月の出方で作況を占う地方もあるそうです。RIKAENライブはたまたま二十三夜に近い日に開催されましたが、音楽を聞き、美味しいものを食べ、人と出会い、そして語りと、二十三夜のおまつりは深夜まで続きました。
さて、祭りの後は静けさの中に残像だけが残ります。翌朝、農園は静かな雨に濡れました。祭りは準備、本番、片付けがワンセットです。大変な労力なのですが、ほっと一息つくと、もう次のことを考えている。また来年・・・懲りないのです。
 10月25日
農園の柿の木は毎年、たくさんの実を成すのです。でもこれは渋柿。分かっていても中には甘いのもあるのではないかと、ちょいとかじったりするのですが、やはり悶絶の渋さです。しばらく口の中が痺れます。渋の正体はタンニン。人の知恵は、こんな渋柿でも美味しく食べる法を考え出してきました。タンニンは水溶性で口に入れると唾液に溶けて渋を感じます。要は、タンニンを水に溶けにくい状態にすればよいわけで、アルコールに漬けたり、二酸化炭素で覆ったりするやり方があります。アセトアルデヒトとタンニンをくっつける化学式。そんな化学のことは知らなくても、昔から一般的なのは干し柿です。吊るし柿ともいいます。柿の産地では家の軒下に吊るされた柿は晩秋の風物詩でしたが、近頃はあまり見かけなくなりました。手間がかかるのと、甘い柿が手に入るようになったからでしょう。干し柿はアマ柿でも出来ますが、渋柿の方が美味しいのです。もともと渋柿の方が糖度が高いからだそうです。女性スタッフがコツコツと皮むきして作ってくれました。自然との合作です。
 10月22日
 8月9日付記事(アーカイブ参照)で、梨の花の狂い咲きについて書きました。同じ木にふたたび狂い咲の花が咲きました。真夏の盛りに咲いた花よりずっときれいな花です。
 ごらんのように、すでに葉っぱは落ちてしまっています。梨の木は晩秋に葉を落とし、休眠入ります。そして冷たく寒い季節がやってくると、休眠から目覚めて花芽を付ける準備をします。それは1〜2月ごろの厳寒期です。
 今回の狂い咲きには思い当たる天候があります。数日前から天候は、夏から一気に冬がやってきたように冷え込みました。うとうとと眠りに入った、寝入りばなに急な寒さで叩き起こされたのでした。この木は老木で、若木のように休眠ホルモンの分泌も不安定なのでしょう。夢うつつで春が来るぞと錯覚して、急いで花を咲かせてしまったように思います。春に咲き、夏に咲き、そして秋にも咲きと、もういまが何の季節だか分からなくなっているのかも。そう思うと、人生の終末にも似て、何やら切ないような愛おしいような思いになってしまうのです。澄み切った青い空が最後の花を引き立てているようです。
10月19日
 アーサー・ビナードさん(詩人・随筆家・翻訳家)と、夫人の木坂涼さん(詩人・絵本翻訳家)のRIKAEN講演会が開かれました。ビナードさんの熱い語りに、集まった多くのファンは長時間を耐え(笑)、そしてたっぷり堪能しました。なにせ、午前10時から始まって、昼食を挟んでいったん終了したのが午後4時半ですから。なんというエネルギッシュな方なんでしょうか。ビナードさんは、梨の花プロジェクトへの出資賛同者でもあり、RIKAENへは毎年のようにお越しになるのですが、持ち時間設定のある講演会とは明らかに熱の入り方が異様です(笑)。サービス精神旺盛で、次々と絵本の読み聞かせや、紙芝居などを披露。これでもか、というような贅沢な一日でした。ちょうど、RIKAEN店舗スペースのリニューアル工事を始めていた時期だったので、来園に合わせて突貫工事で模様替えを行いました。当日の深夜早朝になんとか形が出来て、来園者をお迎えすることができてよかったです。改装スペースは、2〜30名ほどの集まりに最適です。視聴覚機器も完備しています。ちょっとしたイベントや集まりに是非ご活用ください。
 10月14日
農園の境界では笹竹が背丈の倍ほどもある藪を作っていました。毎年草払いをして3年ほどでやっと生えなくなりました。すると、開いた草地にセイタカアワダチソウが根を下ろし始めました。
 セイタカアワダチソウは植物の生長を抑制する物質を根から出して他の植物の成育を妨げるため、草地は見る間にセイタカアワダチソウだけになります。日本では、草地の最終植物はススキが定番ですが、セイタカアワダチソウはススキの成育を妨げます。しかし、セイタカアワダチソウが出す成育阻害物質は、自身の発芽にも影響するため、一定時期が過ぎるとススキが盛り返してきます。こうして、日本中でススキとセイタカアワダチソウの熾烈な闘いが繰り広げられているというわけです。
 ちなみに、セイタカアワダチソウは花粉症の元凶として悪の根源、有罪判決を受けていましたが、いまでは、ブタクサに間違われての冤罪であることが分かっています。もともと切り花として北アメリカから日本に持ち込まれたのですが、あまりの繁殖力の強さに侵略的外来種に選ばれてしまいました。反対に、北アメリカでは、ススキがセイタカアワダチソウの生息地を脅かす侵略的外来種とされているようです。ところ変われば・・・ですね。
 10月5日
 大淀町佐名手(さなて)区の有志が放置・荒廃農地を活用して蕎麦づくりをしています。関西うどん圏にある奈良県では蕎麦には縁が無くて、私たちが小さい頃はソバと言うと中華ソバのことを指しました。小麦にかん水を練り込んだ黄色い中華麺のことです。黄ソバとも言いました。蕎麦の花など身近で見ることなどありませんでした。RIKAENのある大阿太高原の一隅には蕎麦畑があります。何気に見ると雑草が畑地を覆っているようにも見えます。9月下旬位から10月上旬に花を咲かせます。草の背丈が低く、白い小さな花が密集します。花の鑑賞としては地味ですね。ところが、蕎麦の花には赤い色もあるようで、「赤そばの里」などと呼んで観光スポットとして披露している地方があります。この白い花が赤く染まっていると想像すると、一気にゴージャス感が増しますよね。
 10月2日
 コスモスといえば白かピンクが定番でしたが、最近は品種改良が進んでさまざまな色のコスモスがあるようです。RIKAENの隣の農園脇にはオレンジ色の花が咲き誇っています。夕日を浴びるとオレンジ色が濃くなって黄金色に輝きます。キバナコスモスという花で、コスモスと同じメキシコ原産の外来種ですが異なる種だとか。そういえば、なんとなく花や葉の雰囲気が違うなあと思っていたのでした。コスモス(アキザクラ)は、明治期に渡来し、キバナコスモスは大正期に渡来したそうです。キバナコスモスが渡来した当時は、まだ黄色いコスモスが出来ていなかったため、コスモスに似ているためキバナコスモスと命名されたそうです。いまでは黄色いコスモスもあるのですが、先にキバナコスモスに色の名を取られてしまったため、イエローキャンバスなどという名を付けられたりしていますが名前が混乱しているようです。
 9月30日
今から5年前、2016年に作業場兼販売ガレージをステージ付の店舗に改装。そのとき、ステージ側の改装はできたものの、店舗側の内装や天井工事を残したままになっていました。気になりながらも、普段の業務に支障がないこともあって5年が過ぎました。最近、販売店舗にお越しのお客様も増えてきたこともあり、梨の出荷も終わったので、思い切って改装に着手することにしました。古いガレージの天井板をめくるのは勇気が要ります。旧家屋の隙間から入り込んだ粉塵や動物の死骸や糞など、まさに3Kの作業です。最初に農園家屋の改装に着手したときのことを久しぶりに思い出しました。ボランティア運営のRIKAENでは、専門の大工さんにお願いするゆとりはなく、自分たち素人手作りの作業が続きます。10月中にはリニューアルして、RIKAENにお越しの皆様をお迎えしたいと思っています。
 9月24日
農園のコスモスは今を盛りと咲いています。秋の空に良く似合います。秋桜と書いてコスモスと読む。充てた漢字からいかにも日本の花のようですが、明治期に渡来した外来種。コスモスの和名はアキザクラ。漢字では秋桜なのですが、これをコスモスと読み替えたのは昭和52年に山口百恵が歌った歌謡曲。「秋桜」を「コスモス」と読ませた「さだまさし」の発案です。コスモスという語音は、KOSUMOSUと、母音がO、U、O、Uとなって韻を踏むため、リズミカルで心地よく響きます。曲名に使いたくなる気持ち、分かります。調べると、あるわあるわ、本家さだまさしに始まって、やくしまるえつこ 狩人、レミオロメン、いきものがかり、嵐、戸田恵子、スピッツ、VAMPS、などなど、たくさんのミュージシャンがコスモスをテーマに曲作りをしています。で、小生は、加川良のコスモスがイチオシ。コスモスに同化した女性のつぶやきを詞にしているのが面白いのです。「♪あたい、コスモス〜」 う〜ん、違和感あるよね(笑)
 9月19日
彼岸花の話、第2弾。農園の片隅、雑草にまじって四輪の白い彼岸花が咲いているのを発見。前回記事で、彼岸花は種子を作れず自ら自生地を広げる術を持たないということを書きました。だから、人為的に彼岸花が持ち込まれていない農園の中に彼岸花が咲いていることが先ずびっくり。さらに、その彼岸花が、この辺りでは見ることがない白い彼岸花だったことで、二度びっくりだったのです。十数年前、とある住宅地の花壇で栽培されていた白い彼岸花を見て驚いたことがありました。彼岸花は小生のなかでは赤と決まっていたからです。ところが、九州などでは、白が当たり前で、赤い彼岸花こそ珍しいという地域もあるとか。調べると、赤や白だけでなく、黄色や薄桃、紫などもあるようです。白い色は遺伝子の手違いで、一度手違いが起こると、その情報がずっと残って伝えられるそうです。それにしても不思議なのは、なぜ、農園に彼岸花が咲いていたのか。そしてそれが、なぜ白の彼岸花だったのか。だれかが、こそっと球根を植えていた。そうとしか思えない。ふ〜しぎ。植えた人、名乗り出て。ずっと悩むから。
 9月15日
 日本には季節の変化を感じさせる自然の風景や風物詩がさまざまあります。その中でも「彼岸花」はアピールの強烈さでは他を寄せ付けない季節花でしょう。ある日突然、ほんとうに突然に、田の畔や草地に赤い花の帯ができるのですから。彼岸花は葉のない茎の上に花を付けます。しかも彼岸花の赤色は草の緑色と補色の関係なので、これでもかというように目立ちます。夏から秋への季節変化を率先してアピールする強烈な個性です。彼岸花は地方名が多く、それも葬式花、墓花、死人花、地獄花、幽霊花、火事花、狐花など、不吉な名前を一手に引き受けています。そのせいか、家で彼岸花を花活けにして愛でる風習はありません。でもよく見ると、本当に繊細で美しい花です。夜、ライトに浮かぶ彼岸花は幻想的で妖艶ですらあり、見とれます。彼岸花は種子を作れないので、自ら自生地を広げる術を持ちません。彼岸花は人の営みに頼って生きてきた植物というのも面白いです。
 9月13日
 つい先日までツクツクボーシやヒグラシが盛んに鳴いていましたが、いまは、ヒグラシだけが残された時間を惜しむかのように時々鳴き声が届きます。そのうちセミの鳴き声も聞こえなくなるでしょう。9月13日、すべての梨の実を木から収穫しました。嬉しいようなさみしいような・・・です。見れば、ところどころ梨の葉が色づいています。梨の木は柿の木のように葉がしっかり紅葉するわけではありません。豊水梨の葉は、落葉前に全体が黄色く紅葉しますが、他の梨は、色褪せたかなと思っている間にどんどん枯れて落ち葉になります。RIKAENで育てているニューヨーク・マンハッタン通りの梨の街路樹由縁のブラッドフォードというマメナシの木は、晩秋まで葉を落とさずに真っ赤に紅葉します。春の白い花と晩秋の紅葉の2度楽しめる梨の木です。
 9月11日
葛の花・・・初秋の季語です。荒れた草地や土手、河川敷、林縁など、葛(クズ)はどこかしこで見られます。ものすごい成長力で気が付けば辺り一面葛っ原。フェンスや低灌木などはすぐに覆われて異様な造形物に変身したりしています。もちろんRIKAENの周りでも当たり前のように見られます。花は大きな葉に隠れて見えないこともありますが、万葉集にも多く詠まれている古くからの花です。花は甘い香りがします。吉野には国栖という、これまた日本書紀にも登場する古い集落があり、国栖の人が、根から採れる葛粉を売り歩いていたことから、クズという名が付いたとされているようです。根からは、食用の葛粉や薬の葛根湯が。最近では葛の花から採れるイソブラポンが健康食品として注目されたりしています。茎は繊維質が多く「葛布(クズフ)として、葉は家畜の餌として、すべて捨てるところがない植物として利用されてきたのですが、世界視点で見ると、その驚異的な生命力と繁殖力のため、侵略的外来種ワースト100に指定されている嫌われ者です。
 9月8日
農園花壇のセージの花にやってくるクマバチ。ひたすら吸蜜を繰り返しています。クマバチが花に頭を差し込むたび、細いセージの茎は大きく揺れます。1つの花で1秒から長くても2秒くらい。花から花へと飛び移ってひたすら蜜吸いに夢中です。近寄ってもほとんど無警戒。人には関心がないようです。体がずんぐりと大きく羽音も大きいので一見怖そうですが、大変おとなしいハチです。ハチには針がつきものですが、クマバチのメスには針があるけれど、オスにはないそうです。私は幼いころ、このクマバチを偶然つかんでしまい刺され、手がぱんぱんに腫れた記憶が鮮明に残っています。メスだったのですね。ところで、吸蜜に夢中のセージは、ハーブとして有名ですが、サルビアと同じ花だということを最近知りました。英語とラテン語の違いだそうです。サルビアは赤い花だという固定観念がありました。調べるといろんな色があるんです。早川義夫の「サルビアの花」を聴いていた世代人なので、歌詞にある「サルビアの紅い花」の印象が強烈だったわけです。
 9月5日
 RIKAENがどこにあるのか、表示が分からなかったという声を聞きます。
 そこで、大きめの表示案内看板を立てました。京奈和道五條北ICから大淀町大阿太高原に入る旧道が分かりにくかったので、以前立てていた小さな表示を、良く目立つ案内板に取り替えました。「梨の道」が大阿太高原への道筋。RIKAENはここから800mほど入ったところにあります。
 
 9月5日
 ふと空を見上げると、秋の空がありました。例年ならまだまだ残暑きびしい時期ですが、そこはかとなく、辺りには秋の気配が漂っています。振り返れば、春の梨の花の開花は記録的な早咲きでした。酷暑の夏には長雨が続き、雨が終わったと思うとすでに秋が来てるって感じ。ここに至って梨は急速に色づいて、二十世紀梨は例年より10日ほど早く完熟期を迎えました。これも記録的な早さで梨の旬に突入です。この分だと今週中にはほとんど収穫をしなければならないような雰囲気です。天候の不順はありましたが、梨の実はとても美味しく出来ました。思いのほか季節が駆け足で通り過ぎています。梨の実をお求めのみなさんは、今週末までがピークなのでお急ぎを。
 8月29日
 二十世紀梨は、網のゆりかごの中で収穫の日を待っています。あと数日〜1週間ほどで実りの収穫期を迎えそうです。網の受け皿は、虫よけ、鳥よけ、何より落下防止に役立っています。RIKAENは小さい農園で、収穫量が少ないため、手間を掛けてでも網掛けをして実を守っています。大きな農園ではこんな手間をかけていられません。二十世紀梨は明治期に千葉県の松戸で発見された突然変異種の梨です。アオナシを代表する美味しい梨ですが、病気にきわめて弱いため作り手は敬遠します。関東ではほぼアカナシが主流で、二十世紀はまぼろしの梨になってしまいました。大阿太高原に入植した奥徳平氏は二十世紀梨の栽培方法を研究し、いまでは普通に見られる袋掛け栽培も、奥氏が病気克服のための栽培法として発見し、その技術は10年後に鳥取に伝えられました。二十世紀梨で一世を風びした鳥取でさえ、いまや他のアカナシにシフトするなど、二十世紀梨の生産量は激減。梨づくり130年余の歴史を持つ大阿太高原の梨づくりは、いまも二十世紀梨が主流の唯一の生産地域なのです。
 8月26日
阿太夢梨の収穫直前の長雨に、収穫のタイミングがきわめて難しい年でした。完熟で収穫したいRIKAENチ―ムとしては、悩ましい1週間を過ごしました。農園の梨とにらめっこの毎日で、途中の3日間、収穫をせず店舗シャッターを閉じて、実が熟れるのをじっと待ったりしました。雨が上がると一気に夏に逆戻り。近所の梨園では、ふつうは9月に入ってからが収穫期を迎える二十世紀梨が一晩で色づいて落下。500個の梨が農園にころがる異常な事態。RIKAENの梨農園は小さいので落ちる前に手立てができましたが、つかみどころのない天候に翻弄されました。それでも、阿太夢梨は、すべて収穫を終えて、完売しました。みなさんに感謝です。これからは、二十世紀梨の収穫期を迎えます。まだ少々青っぽさが残る若い梨なので9月に入ってからが本来の収穫期になると思います。それでも例年よりずいぶん早い実りになりそうです。
 8月19日
RIKAENは元・幸水園といいました。先々代が植えて大事に育てていた数本の梨の木がありました。梨の品種はわからないまま、食感からリンゴ梨と呼んで評判を呼んでいました。どこか他県で開催された梨の品評会から苗木を持ち帰ったようです。その苗木は数十年をかけて大きく育ち、いま、立派な実を付けて、梨の花農園の運営資金ねん出の主役になっています。たしかに美味しい梨で、シャリっとした歯触りに加えてさわやかな甘みが口いっぱいに広がる、他の梨にはない上品な味わいがあります。ただ、この梨は農園に4本しかなく、採れ高も限られている上に、この梨を名指しで求める人が多く、「まぼろし」の梨のようになっています。農園を引き継いだのを機会に、「大阿太高原の夢」をもじって「阿太夢」と命名しました。いまはRIKAENの梨というと「阿太夢」を指すようになりました。アダムは禁断のリンゴ。阿太夢はまぼろしの梨。不思議な縁で結ばれています。ナシとリンゴは実のでき方が同じです。花を支えている茎が膨らんだ果実で偽果と言われます。偽でもほんとうでも、美味しいものは美味しい。阿太夢の収穫が1年の起点。これから約1か月、RIKAENは収穫と出荷で忙しくjなります。
8月19日
  阿太夢梨の収穫が始まりました。長雨続きだったので収穫前にすこし太陽光が欲しいなあと思っていたところ、久しぶりに前日午後から夏の日差しが戻ってきて雨しずくにまみれた梨を乾かしてくれました。このまま収穫の朝までヨロシクネと空の神様にお願いしていたのに、夜半からど、ど、どしゃぶり。早朝からの収穫時には雨が上がってなんとか収穫を始めたのですが、ふたたび、ド、ド、ドシャブリ。終日激しく降りました。
それでも、うれしいなあ。雨の中、収穫の日を待ってお越しいただいた阿太夢ファンの皆さん。ありがとさんでした。
 今年は阿太夢は上々の出来で、形も大きく揃っています。ただ収穫間際の長雨で、ここにきて色づきが足踏み状態。樹上完熟で収穫したいスタッフとしては、うう〜ん。じれったい。店頭にどば〜っと並べられるのは、数日先になりそう。計算通りに運ばないのが自然の理。
8月16日
 前線の停滞で全国各地で大雨の記録続出。被害にあわれた地域の方々にはお見舞い申し上げます。
 RIKAENでは阿太夢の収穫直前の長雨です。袋を破った阿太夢が収穫を待っています。嬉しい季節がやってきました。すでに味も乗っているのですが、最後の仕上げに太陽光が欲しいのでいま少し収穫を我慢。8月19日(木)まで待って店頭に並べることにしました。完熟阿太夢から収穫し、午前10時、店頭で販売を始めます。今年は害虫が少なく、キズの無い大きな阿太夢がたくさん採れそうです。二十世紀と同じアオナシ系ですが、酸味が少なく糖度が高い、ほんのり葡萄のような香りがするRIKAEN自慢の美味しい梨です。手間暇を掛けて育てました。価格は他の梨に比べて少し高くなりますが、収穫数が限られている上に阿太夢ファンが多く、日によっては手に入らないこともあって、せっかく来園していただいた方にご迷惑をおかけすることもあるのが悩みの梨です。
 8月9日
農園内にドラム缶風呂を作っているY氏が運営しているボクシングジムの子どもたちが、農園や農園周囲のロードトレーニングのためやってきました。練習したり、風呂に入ったりと、盛りだくさんなメニューをこなしていました。これも新しい農園の利用の仕方ですね。

 
 8月9日
 狂い咲きとは、桜、桃、梨、葡萄などの花が、晩秋や初冬の小春日和に、時ならぬ花を咲かせることをいいます。狂い咲きの季語は冬です。ふつうは休眠状態に入っているはずの木に花が咲く現象です。
 調べると、害虫による葉の食害が関係することが多いようです。葉が失われると休眠ホルモンが生産されず、晩秋になっても休眠できず少し暖かい日が続くと花を咲かせてしまうようです。季節外れに花の咲く木は、たしかに木そのものが弱っている木に多いように思います。
 しかし、季節はいま、夏の盛りです。もちろん、まだ休眠ホルモンが作られる時期ではありません。この一番暑い時期に咲く梨の花を始めて見たような気がします。花が咲くのは子孫継続のためなので、それが季節外れに出るということは、木の何らかの救済サインを発しているのだと考えられます。木は、言葉を発しません。暑いとか、寒いとか、のどが乾いたとか。言葉で伝えてくれるとどんなにありがたいでしょう。もう採れごろだよ。いま、収穫してねとかね。でも、ちょっとめんどうかな。農園のあちこちで、ぼそぼそ声が聞こえたりして。怖いね。ホラーだな。
 8月6日
 夏の焼け付く陽射しの中で、農園あそびイベントの日々です。草迷路、基地づくり、竹てっぽうづくり、遊具やハンモックあそび、水シャワーは人気です。上昇体温を下げてくれます。気持ちいい。
 手作りバームクーヘンづくりは、炭コンロで時間をかけて作ります。夏場のコンロはやっぱり暑いわあ。大人はバテ気味、それでも子どもたちは農園の草地を走り回っています。さすが、これが子どもです。夏は夏らしくワイルドにあそぶ。そういうあそびをRIKAENはサポートしたいと考えます。
 農園の夏。今回、奈良リビングさんとのタイアップで企画した夏の農園あそび。スタッフにとってもいい学習素材になっています。
 8月4日
紺碧の空に白い入道雲。梨の葉も心なしかバテ気味のよう。もう暑くてたまりませんね。ちょっと作業を始めると汗が噴水のように噴き出します。ふつう、夏場の昼は農作業をしないものなのですが、RIKAENは多目的に使っているので、イベントがあると準備や何かで昼も作業をしなければならないことが多いのです。水分補給をこまめにしないとバテバテになってしまいます。吉野川からの給水をしている大阿太高原の梨農園は、それぞれに給水の割り当て時間が決まっていて、RIKAENは夜の8時からです。このころには農園も涼しくなって水やり作業も気持ちよくできます。太いホースでどばどばと散水します。1本の木に5分〜10分くらいかけて水をやります。水は瞬く間に土に吸い込まれていきます。土の表面にうっすらと水が浮き出すまで根気よくやります。お花畑に水道ホースで水やりをするのとはまったく違います。梨の木が、あ〜うまい、もっとくれ〜、と言っているように思えます。太陽の光と水で梨の実は大きくなっていきます。今年は花も早く、実の収穫も早まりそうです。もうしばらくすると梨の販売情報をアップしますのでRIKAENの梨ファンの皆様、お待ちくださいね。
 7月26日
 夏といえば海、川の水遊び。でも大阿太高原は平坦な丘陵地で、雨は土に染み込むか、すぐに麓に流れ下ってしまうので、谷川らしきものがありません。水遊びが出来ないのがちょっとつまらない。そこで、せめてシャワーでもと、野外にシャワー室をつくってみました。となりは、ドラム缶のお風呂。ここで水浴びしてドラム缶風呂へという流れ。
 でも夏は暑い風呂より冷たいシャワー。冷たいというより、ぬる〜い水道水だけどね。服のまま水浴びしても、このギンギンギラギラの陽射しではすぐに乾くから心配御無用。
 さて、オリンピック新種目のスケボー、ストリート。遊びからスポーツに大出世した。表彰台を独占したのは平均年齢14歳の少女たち。すごいね。RIKAENも遊びの農園に進化中。これからの農園の在り方を先取りしてます、なんちゃって。
 
 7月24日
 RIKAENに暑い夏がやってきました。強烈な太陽光が降り注いでいます。今年は梅雨入りがすごく早かったため、関西地方の梅雨時期は62日間という観測以来の長期間記録になったとか。乾季と雨季のある亜熱帯や熱帯地方の気象のようで、日本の四季という季節感がなんか妙な感じになっています。
 この時期は、お昼の農作業はほとんど出来ません。日中の大阿太高原の農園はどこも閑散としています。最高気温が25度を超えると夏日、30度を超えると真夏日、そして35度を超えると猛暑日という区分がありますが、ちょっと昔までは猛暑日と聞くと特別な感じがしたものですが、いまでは猛暑日も珍しくないごく普通の夏の日になってしまったようです。この猛暑の日本でオリンピックが始まりました。いろいろゴタゴタ続きのオリンピックになりましたが、コロナと猛暑はアスリートたちにも試練です。始まったからには無事に推移するようにと願うばかりです
 7月10日
 農園では除草剤は使いません。この時期は刈っても刈っても草が伸びます。夏は草との闘いの日々です。なので発想転換して草を刈らないで遊びに使っちゃおうと。それが草迷路。農園の一角を利用して迷路を作って遊びます。昨年はこだわりが過ぎて少し難解で、途中で諦めて草をまたいでリタイアする人が多かったので、今年は道も広く、シンプルな迷路にしました。草の背丈がまだ小さい頃に作っておかないと、あと1か月もすると腰あたりまで伸びて道づくりが難しくなってしまいます。刈りこんだ道がすっきり見わたせるので、あっ、楽勝ねって。それがなかなか一筋縄ではいかんのです。簡単そうでなかなか手ごわいですぞ。
焦らずゆっくりと散歩する気分で歩くのが一番。行ったり来たり、分岐で迷ったり、人生ですね。チャレンジしてください。
 
 7月9日
 花の農園の梨の花エリアでは、花鑑賞の後にできた実をどんどん落とします。ほとんど取れたように見えても、実が大きくなってくると取り残しが目立ちます。取っても取っても次々と湧いてくるような感じです。小さなうちは、そのまま木の下に捨ておくのですが、大きくなってくるとそうはいきません。ある程度生長が進むと病気で割れたり腐ったりして、いずれは落下するのですが、花をしっかり咲かせるためには、実は木の負担になるので取ったほうがよいのです。一か所に集めて捨てていますが、すでに山のように盛り上がっています。
 袋掛けもしてきちんと育てると商品になる梨の実です。もったいない思いがしないではありませんがRIKAENでは捨てるのです。梨の実を作らない梨農園。不思議な農園です。
 
 7月5日
七夕のお祭りは五節句のひとつ。旧暦では8月の行事。もとは、収穫、豊作を祈願する行事でした。RIKAENの笹飾りには梨の実の飾りも付けておきました。今年もどうぞ美味しい梨ができますようにと。こんな機会に、世の憂さからしばし離れて、しばし夜空を見上げて星の瞬きに心を寄せるのもよし。でも不夜城の都市部ではそれすら叶わないようで。星の物語もすでに本だけの世界なんてつまらないね。RIKAENのある大阿太高原ではぎりぎり星空が残ってる。夜空を仰いで星を眺めて・・・が、季節は梅雨の真っ只中。織姫と牽牛の年一度の逢瀬もままならぬ様子。
 ところで梅雨といえば、このところ毎年のように集中豪雨による大きな被災が生じています。熱海の土石流災害は、言葉にならないほどの痛ましい状況です。安否が気遣われている多くの方たち、被災地の皆さんのことを考えると胸が痛みます。一人でも多くの命が救われますようにと祈ります。
 
6月28日
  日本の植物学の父といわえれる牧野富太郎氏は、「雑草という植物は存在しない」と言ったとか。雑草とは、人の意図にかかわらず生活範囲に自然に繁殖する植物のことを指します。ふつうは、「草」と呼び(そこらに生えているのはぜ〜んぶ草。牧野先生に叱られる)ますが、花が咲いていると草花と呼び変えたりもしています。写真はRIKAENの空き地に生えている「ヒメジョオン」です。春咲きの「ハルジオン」にいつの間にかとって代わって小ぶりの花をいっぱい付ける夏咲きの雑草です。ハルジオンもヒメジョオンも農園内や周辺の空き地、道端でふつうに見られる雑草です。群生して一面が白いお花畑になるので見ごたえがあります。雑草は「たくましさ」の代名詞に使われますが、ヒメジョオンは、まさその筆頭株でしょう。ものすごい数の種子を作り、その種子の寿命が35年と言います。越年性の1年生植物で発芽と枯死を繰り返し、毎年、夏にはいつもの場所を占有して咲き誇ります。でも、だれも、ヒメジョオンがきれいに咲いているね、とは言いいません。こんなに咲いているのに、見向きもされない孤高の「草」です。
 
 6月26日
 RIKAENは多目的利用ができる農園で、いろんなミニイベントが開かれます。夏企画の親子農園あそびに提供する食実験のため、竹ご飯を作って試食会をしました。太めの孟宗竹をカットして、中華風炊き込みご飯を仕込みました。ふたの隙間からぐつぐつと泡や汁が滲みだします。炊飯の仕方は、初めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても・・・の要領です。中ぱっぱになると、さすがに竹の底が燃えて炭化し始めます。あまりに火が強いと竹が燃え始めます。かといって、弱火だと煮えにくいので、ここは大胆に火をくべて焚き上げました。滲みだす汁が止まり始めたら、火からおろして蒸らします。ふたを取ると、おお、いい感じ。さっそくいただきます。うまっ、おいしい〜。上出来です。底のほうはわずかにお焦げもあって、これがまたいい感じ。でも一部分、竹がしっかり燃えたみたいで真っ黒に焦げて穴が空いていました。でもご飯には何の問題もなし。竹は今年生長したばかりの新竹です。竹のすさまじい生長エネルギーも一緒にいただきました。
 
 6月20日
 奈良県下では初の、全国的にも例がないかと思われる「国道沿いの梨の並木路」が3年前に実現しました。梨の花PJが描く夢の町づくりへの第一歩でした。800mの国道沿いに植えられた梨の花木80本余は、ほとんどがしっかりと根付き、大きなものでは2m50pほどにも育っています。木の周りは雑草が茂り、木も余分な脇枝を伸ばしているので、仲間とともに木の手入れを行いました。汗をふきふき眼下に目をやると、吉野川では、ラフティングボートあそびに参加のチームが、水に飛びこんだりして気持ちよさそうに楽しんでいる様子。
 この梨の木がもっと大きくなった時を想像します。川面から見上げた土手に並ぶ梨の木立。春は白い花のラインが川下りのイベントを盛り立ててくれることでしょう。そんなことも思いながら、作業に汗を流す一日でした。ときおり川風がサーと吹きます。ああ、気持ちいいなあ。こんなちょっとしたことで疲れが一気に吹き飛ぶような心地になります。



 今年2月に梨の花並木路づくり第2弾として、福神駅から大阿太高原につづく道沿いにも梨の花木を植樹しました。
 こちらも除草作業を行いました。
 
 ちょっと休憩、水分補給。ゴクゴクのどに流し込んで。染み込む染み込む。

 6月17日
 今年はビワが豊作です。でもRIKAENでは、長く放置していたため、あまりに木が高くなって日当たりのよい上方に固まった実は収穫できないのです。トホホ。鳥さんの餌ですね。
 ビワの名は葉や実の形が琵琶に似ていることからとされています。中国語でも枇杷と言い、日本でも漢字表記は、琵琶ではなく枇杷と書きます。ビワは、晩秋から冬期に花を咲かせ、ちょうど今頃、実がオレンジ色になると食用できます。ビワの果実は、梨と同じように、花の軸(茎・花托)が肥大した偽果(ぎか)です。果実には大きな種が数個入っているため、可食部分は果実の体積の3分の1ほどです。熟したビワの実は、甘く豊潤でとても美味しいのですが、薄皮を剥ぐ手間に比べて可食部分が少ないので、どちらかといえばめんどうくさい果実ですね。果実のほか、種や葉は生薬として民間療薬として珍重されてきました。ただし、未熟なビワの実、種のほか、葉にも高濃度のシアン化合物が含まれ体内で分解されると猛毒の生産を発生させるようです。近年、農林水産省の「シアン化合物を含む食品」に加えられているので、民間療法も、よく知る人に教えを乞うたほうがよろしいようです。
 6月14日
 おお、積乱雲だあ。空に雲のエッジがどんどん盛り上がって高く大きく膨らんで。ぐるりと見渡すと地平のあちこちに、もくもくと立ち上がっています。今年初めての入道雲パレードです。風が出て、暗くなったと思うとパラパラパラと体に当たると痛いくらいの大粒の雨。夏だなあ。今年も梨山に夏がやってきました。
 ゆらゆら風に吹かれてなびくのは、タラノメの若葉。日に日に大きくなって気が付くとヤシの葉のように頭上に覆いかぶさっています。RIKAENでは自然に根付いたタラノメを育てています。ふつう、タラノメは葉が開く前の新芽を食しますが、RIKAEN流は、葉が開いてから採取します。量もたくさん取れるし天ぷらにすると小さなトゲなんかぜんぶ落ちて美味しいのです。日陰のタラノメはまだまだ新芽がいっぱい。2か月くらい楽しめます。
 5月31日
 奈良県では、コロナ感染者が5月半ばに過去最大数を記録しましたが、月末に至って、ずいぶん沈静化してきたようです。しかし、全国的にはまだまだ大変な様子。となりの大阪では緊急事態宣言の延長もあり医療ひっ迫に戦々恐々の毎日のようです。梨プロスタッフには大阪の仲間もあって、RIKAENに行きたくてもいろんな制約が気がかりで自粛せざるを得ないこともあって本当に気の毒です。
 RIKAENテラスからは農園が緑に輝いて見えます。梅雨の中休み、さわやかな風が心地よいです。コロナ騒ぎと無縁の世界、などと暢気なことを言っていると大いにひんしゅくを買いそうですが、外に出られずおうち籠りの方たちには、夢のような空間かもしれません。お客様もほとんどなく、穏やかなに流れる時を満喫しています。おうち籠りが続いてストレス爆発寸前の皆さん、草に寝転んでお昼寝でもいかが。

 RIKAENはいつでも開放しています。こんな時だからこそ、のんびりとココロ癒すことも必要です。
 
5月23日
 梨農園は、1度目の小袋掛けが終わって2度目の大袋掛けの最中です。
 小袋にも大袋にもそれぞれ役割と意味があります。作業中はそんなことは考えませんが、知って作業するのと知らないで作業をするのでは、作業後の風景が違います。なんにでも言えることですが、作業手順や形だけを知っているより、その意味を知っていると作ったり育てたりする愛情が深まり、作業がていねいになります。RIKAEN梨づくり講座では、学びながら作業をすることを大切にしています。
 2度の袋掛けを行うのは、二十世紀梨です。二十世紀梨は、黒斑病菌を引き寄せる性質があって、そのままで育てることはほぼ不可能な梨です。長い梨づくりの経験と手間をかけて安定した生産ができるようになった梨です。現在は幸水や豊水など、赤ナシ系の生産が主流で、青ナシの代表である二十世紀梨の需要は激減しています。価格も安く設定されています。しかし、梨づくりにかけるコストから見ると、二十世紀梨は、もっと高く評価されるべき梨です。これからあと3か月半、袋の中で梨の実はゆっくりと育っていきます。
 
 5月21日
 RIKAENビオトープでスイレンの花が咲き始めました。スイレンは水蓮ではなく眠る蓮(ハス)と書いて睡蓮と書きます。日中に花が開いて夕刻に花を閉じるので睡蓮と言うそうですが、日本では睡蓮というのは未草(ヒツジグサ)とも呼ばれる水草でした。未の刻、つまり午後2時ころに花が閉じ、夜間は水中に潜ってしまうことから睡蓮の名が付いたようです。では、睡蓮と未草は同じかというと、ちょっと違います。どちらもスイレン科スイレン属の植物なので、同じだともいえますが、未草は日本固有種で、自生している地はすごく少ないようです。地域によっては絶滅危惧種の指定を受けています。花も睡蓮より小ぶりで花の色は白色のみです。睡蓮の花は水に潜ることなく夕刻まで咲いています。一般に睡蓮と呼ばれるものは、明治以後に日本に入ってきたもののようです。花の色も白、赤など多様で園芸種として親しまれています。睡蓮の蓮はハスと読みます。睡蓮も蓮も仏教では蓮華と呼ばれます。しかし、蓮はハス科ハス属で睡蓮とは別の種です。菖蒲(あやめ)の時も書きましたが、植物の呼び名には複雑な歴史文化背景があるのですね。
 
 5月17日
 近畿地方が梅雨入りしたとのこと。平年に比べて20日以上も早い、統計史上の記録となったそうです。5月半ばの梅雨入りは、日本列島でいえば、奄美あたりの気候です。気象区分でいうと亜熱帯地域の状況で、四季区分が分かりにくくなります。実際、近年の状況からも感覚的には、春と秋が短かくなっています。
 気候の変化は、梨づくりなど、地域の農業に大きな影響を与えます。梨は冬の厳しい寒さが「休眠打破」のため必要ですが、温暖化が続くと果樹生産そのものが危うくなります。今年は開花が早く、実も早く付きました。RIKAENでは、すでに1回目の小袋掛けが終わりました。気候変動が、今後の梨のでき方や病虫害の発生にどう影響するのか、すべて自然が為せることです。人は、ただそれを見守るだけ。いたって無力だと知らされます。

 
 5月16日
 人にはそれぞれ苦手な生き物があるようで、NTTドコモみんなの声アンケートでは、ゴキブリ、ヘビ、ムカデが堂々のトップ3。ハチ、ネズミ、チョウやガ、というように続くのですが、小生には、上位にクモが入っていないのが不思議でした。100人中99人はクモ嫌いだと思ってましたから。私の天敵は、家グモの代表、アシダカグモです。脚が異様に長い恐ろしいヤツです。ジョロウグモやコガネグモなど、色付きのクモは、まったく平気ですが、アシダカグモだけは、もうダメです。どこかしこに影のようにべたっと張り付いて忍者のように走り回るのは身の毛がよだちます。もちろんカメラの被写体になることは絶対にありません。ファインダー越しに見ることを想像するだけで寒ぼろが出そうです。
 農園にはいろんなクモがいます。水辺ビオトープ周辺に暮らすクモは多いですが、幸いなことにアシダカグモは見かけません。今回、蜘蛛の子を散らすシャッターチャンスに恵まれました。クモ嫌いだと言いながら、こんなのはなんの問題もないどころか、可愛くさえあります。ビオトープには毎年ナガコガネグモが巣を張ります。その子らかなあと想像してますが、よくわかりません。この子らのうち何個体が成虫になれるのでしょうか。そんなことを思いながらちょこまかと動き回る子グモたちを眺めていました。
 
 5月6日
 カフェテラスが広くなりました。屋根も前方に向かって広がるように開放的で、農園の景色も空も、大きく見えます。いままで4〜5人くらいのティースペースでしたが、その倍くらいはゆっくり座れます。
 ティースペースがおもな使途ですが、音楽イベントの際は、ステージになります。テラスが両翼に広がったので、舞台としてゆとりが出来ました。スピーカー設置や照明器具の対応も考えています。何より、ステージ上の演奏者は、目の前のビオトープを挟んで梨の木立が広がる景色を楽しみながら歌ったり演奏したりできるのがいいですねえ。

 これを機会に、フリーステージ、フリーマイクを定期的に開催しようかなんて、欲張ったことを考えています。そのときは、みなさん、歌いにきてくださ〜い。
 
 5月4日
 2021RIKAEN梨づくり講座が始まりました。今年は7名の受講生が集まりました。年間12〜15回ほどの特別実習を行います。実際の果樹農園の梨の木を「研修木」にして、その木で実習を行います。RIKAENでの実習は、特別に外から講師を招くのではなく、地元の生産者など、実際に営農をしている方たちやRIKAENスタッフが講師になります。 果樹づくりは長い経験の積み重ねで分かることがたくさんあります。しかし、それを初心者に伝えるとなると、経験から導かれた作業は、感覚的で言葉にして伝えるのが難しく、受講生はなかなか理解ができません。 RIKAEN梨づくり講座は、経験から蓄積された知見や技術を「言葉」や「法則」にして、「梨づくり経験の翻訳」に努めて誰もが理解できるように工夫します。それでも、自然相手の作業は、法則に合致しないことが多々あるのです。頭でっかちにならず、経験だけに頼らず、理論と実践(経験)がかみ合った作業を大切にすることです。理論的実践、実践的理論。農業だけでなくあらゆる場面で共通する大切な態度ですね。
 
 5月1日
 RIKAENはいま、摘果の最中です。摘果と言うと、良い実を選んで他を間引く作業を指しますが、ここではすべての実を取り去ります。梨農園で実を全摘するなどあり得ないことですが、ここは梨の花に特化したエリア。実づくりに必要なエネルギーを抑えて翌年の花のために残すための作業です。花のエリアを作ろうと考えたときは、そのまま放っておいてもいいという考えもありました。実はそこそこ育つけれど、大きくなる前にみんな落ちるからです。花農園エリアを占める梨の木は、二十世紀梨が主流です。二十世紀梨は、他の梨に比べて病虫害に弱く、手入れを怠ると、まずほとんど実の収穫はできません。ある程度まで大きくなると病気になって落ちていきます。すると、その病気の菌が他の梨の木に移っていく怖れが生じるのです。RIKAENでは果樹エリアで収穫梨も育てているので、病気の伝播は実づくりの大敵です。そういうことから、面倒でも小さな実のうちに全摘するのです。しかし、これがまた大変な作業で、1本の梨の木には、星の数ほどの実が成ります。それを、手作業でひたすら取っていきます。和梨のそばに摘果の必要のないマメナシを植えて、代替わりに備えていますが、まだ小さくて花鑑賞に耐えるほどには育っていません。あと何年かかるか、それまではひたすら摘果し続けなければならないのです。来年、梨の花鑑賞に来られる方たちに喜んで見ていただくための地味で根気のいる作業が続きます。
 
 4月30日

 RIKAENビオトープは、いま「あやめ」の花が盛りです。「あやめ」を漢字で書くと「菖蒲」。「菖蒲」は「しょうぶ」と読めます。それで、「あやめ」と「しょうぶ」は同じだとする誤解があります。一般に「しょうぶ」と呼ばれる花は、「花しょうぶ」と言い、「あやめ」を鑑賞用に品種改良されたもので、「しょうぶ」とは別ものです。本来の「しょうぶ」は、RIKAENビオトープでは主役級の水生植物で、花は穂のように群生して、一見して花であることが分からないほど目立ちません。
 「しょうぶ」と「あやめ」「花しょうぶ」との決定的な違いは、「しょうぶ」はサトイモ科、「あやめ」や「花しょうぶ」はアヤメ科で、異なる種であることです。
 しゅっと細長い葉は、どちらもよく似ていますが、「しょうぶ」の葉は、独特の匂いがします。端午の節句(子どもの日)に湯に入れて邪気を払う薬草として使われるのが「しょうぶ」です。
 「あやめ」の名の由来は、花びらに網目の模様があったことから「文目(あやめ)と呼ばれるようになったといわれています。「しょうぶ」は、古くには「あやめぐさ」と呼ばれていたようです。「しょうぶ」を使った邪気払いの儀式を行う女性を「あやめ」と呼んでいたことが理由のようです。ああ、ややこしい・・・ですよね。
 
 4月27日

 RIKAENのある大阿太高原は、標高が平地より200mくらい高い開けた丘陵地です。見晴らしの良い場所だと、紀伊半島南部を縦断する大峰山脈が一望できます。近畿で最高峰の八経ヶ岳(1915m)がある山塊は、周りの山並みからひときわ高く目だっています。このあたりでは、八経ヶ岳と並ぶ弥山(1895m)の方が名が通っていて、この山塊は概して、弥山と呼ばれます。盛り上がった山塊の左手前が頂仙岳(1718m)、後方中央が弥山、その右奥が明星ヶ岳です(1894m)。八経ヶ岳は弥山のやや後方に控えていて山頂は隠れています。
 世界遺産の大峯奥駆道は吉野と熊野を二大霊地を結ぶ170qに及ぶ山岳道で、修験道の開祖とされる役小角(えんのおづぬ)によって開かれた根本道場です。そのため、大峯連山には、仏教世界観から命名された山名が続きます。大普賢岳、行者還岳、弥山、仏教岳、八経ヶ岳、仏生岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳、大日岳、地蔵岳、涅槃岳、転法輪岳、行仙岳というふうに。日本でも、こういう一連の世界観で命名された山が連なる場所はほかにありません。あらためて思えば、この地の人々はありがたい名の山に囲まれて暮らしているというわけで、どこかしこが、ものすごいパワースポットではありませんか。
 
 4月25日

カエルが苦手な方は見ないでね、と言ってもすでに見てしまいましたね。
 ビオトープの生態系が危機だということで、スタッフがケロケロ釣りに駆けつけました。で、夜中に、ええ歳こいたおっちゃん、おばちゃんが、池に手作り竿を突き出してのカエル釣り大会。それでも、みんなの執念というか、ヤゴの怨念が乗り移った勢いで、ウシガエルの幼体を逮捕しました。実際は、カエルよりも、参戦者のうおー、ぎゃあー、悲鳴の方が怖かったです。
 これでも全部を捕まえたわけではないのですが、餌に飛びつくウシガエルたちを見ると、ヤゴが羽化直前に姿を消した原因が、やはりこのカエルたちだったと確信しました。ちいさな池に、2桁のカエルはいくらなんでも多すぎます。トンボを生態系のトップに考えてきたRIKAENビオトープでは、このまま放置できない緊急事態でした。特定外来生物の指定を受けているので、どこかへ放逐することはできません。つまりは駆除するということになります。ビオトープでは、足し算はしませんが、絶えず引き算をしてあげないと(生物のほか、藻や水草、雑草も含む)、生態系は一気にバランスを崩し、いずれは湿地化し草に覆われて陸化してしまいます。生物駆除にいろんな考え方があるのは承知しています。ビオトープを作った者の責任の取り方はどうあるべきか、いろいろ考えさせられました。
 
 4月23日

オモダカの花が咲いています。とくに見栄えのしない地味な花ですが、水上に茎を伸ばして、ちょこっと咲くのが可愛い。
 さて、3日連続で、深夜から早朝にかけトンボ観察をしていますが、出ません。羽化殻を確認した翌日から開始。1日目は、水底で茎につかまっていたヤゴを4個体見ました。翌日は、水底に1個体を見ました。3日目は個体を見つけることが出来ず、3日の間に脱皮の形跡もないのです。つまり、羽化の準備を始めていたヤゴが姿を消してしまったというミステリー。考えられることは、ヤゴが水上に出る前に死んだか食べられたということです。 そこで夜行性のウシガエルに疑惑の目が向けられます。。ウシガエルは肉食悪食で目の前に動くものは何でも捕食します。大きくなると自分より小さいカエルも餌になります。共食いもします。もちろん、水上に出ようとするヤゴやトンボは好餌です。もしもウシガエルの採餌行動が原因なら、小さなRIKAENビオトープの生態系を壊すには、そんなに時間がかからないでしょう。カエルに罪はないけれど、ビオトープの生態系を守るには推定有罪にならざるを得ないのです。
 4月22日

ヤゴの抜け殻を見つけた翌日から、夜通し観察を続けています。池そばのテラスにキャンプ用具を持ち込んで持久戦開始。が、出ない。水底にヤゴはいるんです。でも上がってこない。2日目もアウト。体力勝負です。
 ここで、困ったことが発生。昼間は人の気配があるだけで姿を隠すカエルたち。夜はまったくの無防備で水上に顔を出してぷっかり浮いて動かない。で、ゆっくり確認すると、このカエル、ウシガエルです。ウシガエルの幼体は、一見、トノサマガエル風の色合いで見間違えやすいのですが、これは大変。生態系に大きな影響を及ぼす「特定外来生物」指定を受けているカエルです。どこからRIKAENビオトープに来たか分からないけれど、飼育、他場所への放逐などは、3年以下の懲役や300万円以下の罰金が科されるやっかいなカエルです。池のヤゴや昆虫類が減っていることもあり、その容疑者濃厚。で、どうすんの。ビオトープの生態系を守るには、殺処分しかないってこと。ああ、困っちゃた。
 4月20日

 RIKAENビオトープの側を歩くたびに、警戒したカエルが次々と水に飛び込みます。夕刻からはキリキリ、リリリと、涼しい鳴き声が農園に響いています。
 そろそろ、クロスジギンヤンマが羽化を始める時期になってきたので、池を覗き込んでいると、ヤゴの脱皮の抜け殻を発見。
 今年は花が異常に早かったのですが、ヤゴの羽化もやはり例年より早めに始まりました。4月20日、今年第1号のクロギンの羽化です。今年もヤゴが成虫になるまで育ちました。RIKAENビオトープは順調に水辺生態系を維持しているようです。
 トンボの羽化は観察のタイミングが合わないとなかなかその瞬間に立ち会うことができません。今年はラッキーチャンスに巡り合えるかな。
4月18日

  梨の花の季節が過ぎるとともに梨灯りは終了しました。コロナ禍もあって、梨の花農園RIKAENを会場にしたイベントとなりましたが、期間中、のべ600人ほどの人が農園を訪れてくれました。今年は梨の花の開花が異常に早く、また花期も短く、一番の見頃を多くの方に見ていただけなかったのが少し心残りですが、音楽会や結婚式、野草散策など、いろんな催しを無事終えることができました。ライトアップには、噂を聞いて遠くからお越しになられた方もあり、常駐の夜勤スタッフも充実感のある時間を過ごせました。梨の花への関心が広がりつつあることを実感しました。
 この間、お出会いした多くの方たち、関係者、スタッフの皆さんに心から感謝します。
 梨の花プロジェクトのテーマは、「広げる・梨の花文化、つくる・梨の花並木路、つなぐ・人と町」。これからも夢を追っていきたいと思います。今後ともご支援願います。撤収の残骸(笑)の山に囲まれながら、来年の春に気持ちを繋いでいます。
 4月17日

 梨灯りライトアップ最終日。朝から終日の雨が、日没とともに上がり、雨雲が去って空がぽっかりと開くや、冷え込みが霧を生み出しました。
 最後のライトアップは、まるで異世界空間でした。霧にライトが乱反射して幻想的な空間に変化。夕刻に来られた方は、しばし葉灯り散策でしたが、霧が現れる前にお帰りになりましたので、園内には、残ったスタッフが3人だけ。
 この不思議な景色を独占です。梨の花の最後の小粋な演出。2021年梨灯りライトアップを閉じるに相応しいフィナーレでした。
 4月8日

 夕べのうちに檻に入ったのでしょう。イノシシの子供、ウリっ子が2頭。
兄弟か双子か、姿形の区別はできないウリふたつのウリっ子。

 日中はぐでっとして、じい〜っとこっちを見ています。なんか、可愛そうだけど人間中心に考えちゃうと、こうなってしまうんです。農園を営んでいる側から見ると、共生できないやっかい者になってしまうのです。
 
 この増え方は異常です。どんどん人里に近づいています。野山が少なくなり、農園は柵などで防御するので、彼らの生息範囲はますます狭くなっています。
 
 4月6日

6日、NHK奈良放送局の取材がありました。昼から夜のライトアップまで終日の収録でした。あいにくの雨で関係の皆さんは大変だったと思います。
 9日(金)午後6時30分〜{ならナビ」の「おでかけナビ」で紹介されます。
 たった5分ほどの放映に何時間もカメラを回して、それを編集。放映までの裏方作業を想像してなおさら大変だなあ・・・と。
 山北キャスターさんがRIKAENをご案内しますので、みなさんご覧ください。って、これ、奈良県だけよね。ちょっと残念。

 明日は、予定の梨灯りオープニング。お天気は良いみたい。ピークを少し過ぎましたが、まだまだきれいです。来園者にはイチゴ甘酒のおもてなし。夜間ライブもあります。みなさん、RIKAENの梨灯りに行こう。
 
 4月1日

ほぼ満開の梨の花農園です。夕刻からのライトアップもゆっくりくつろいでいただけるように、ツリーハウス周辺に、ベンチなどを設置しました。

l今年の梨灯りは、園内も明るくてとてもきれいですよ。
 
 3月24日

1月の低気温で休眠打破がスムーズに行われ、その後の気温上昇もあって、梨の花は(おそらく)記録的な早咲きになるのではと思います。
RIKAENでは、いろんな草花を育てていますが、ハナモモも咲き始めました。
ビオトープの傍を通るたびに、岸辺で日向ぼっこのカエルたちがジャボジャボと水に飛びこんでいます。
 
 3月24日

今年初めての農薬散布をしていただきました。RIKAENでは、手動の散布機しかないので広範囲の散布消毒にはとても間に合わないのです。

農薬代は生産者にとっては、けっこうなコストなんです。もちろん、消費者のニーズには合いません。できればしないのが良いに決まっています。
しかし、品種の交配を繰り返してきた梨の実は(とくに二十世紀梨は)、病気にきわめて弱く、2度の袋掛けなど手間をかけて育てますが、それでも無農薬では作ることができません。RIKAENではぎりぎりの低農薬散布で散布回数も、一般農園の3分の1以下に押さえているのですが、悩ましい問題です。
 
3月23日

園内に植樹して3年目を迎えるマメナシ(ブラッドフォード
種)が、すべて花をつけました。これらの梨の木は、和梨との
世代交代の梨の木です。

まだ樹高は低いですが、何年か先には、いまの和梨の背を
超える高さに育っているはず。

梨灯りイベントは、4月の半ばくらいに実施していましたが、
これらが大きく育つと3月中のイベントになるのでしょう。
温暖化による開花時期の前倒しは顕著です。和梨も3月中
の開花があるかもしれません。
 3月21日
2016年に愛知県の接ぎ木業者さんに依頼して1年後、2017年の暮れにRIKAENに帰ってきたマメナシ(ニューヨーク・マンハッタンの梨並木由縁)の苗木が、農園のあちこちで白い可愛い花を咲かせています。当初は行く当てもなく育てていたマメナシでしたが、「梨の花の町づくり活動」がすこしずつ認知され、並木や鑑賞木として町に植えられるようになってきました。苗床のマメナシは、すでに樹高も2mを超えて育ち、ひょろっとした幹も太くたくましくなって、だんだん窮屈になってきました。昨年はチラホラ先の花も今年はしっかり咲いています。これらは、まだ行先の決まらない苗木です。はやく広いところに植えてあげたいなあ。
 
 3月15日

 農園はつぎつぎと花が咲いて、どんどん華やかさを増しています。
ユキヤナギも満開で小さな花をいっぱいつけて風にゆらゆらとなびいています。
 あとは、チューリップ待ちです。

 梨灯りのための準備を始めています。照明ポールの移動や増設をしています。ここかのライトがあの梨の木に当たってと、創造しながらの作業です。ライトアップも5年目で、少しずつ経験から見えてくるものがあるのです。
 
 2月27日

菜の花や 月は東に 日は西に

江戸時代の俳人・与謝野蕪村の有名な一句。
RIKAENに満月が昇りました。農園のあちこちにいまは盛りと咲いている菜の花の向こうに大きなお月様が顔を出しました。

おぼろづき たいがをのぼる ぎょしう(御船)かな

これも与謝野蕪村の一句。
ちょうど、春霞がかかったように、もやっと輪郭の無い大きなお月様でした。
 2月27日  

園芸専門のスタッフは、毎日コツコツとお花畑の手入れに余念がありません。
その努力が春が近づくにつれて成果となって現れます。梨の木の根元は、色とりどりのお花がいっぱい。日々、その花の数を増やしています。チューリップはまだですが、梨灯りのころには、たくさんのチューリップが訪れる人たちの目を楽しませてくれることでしょう。


梅は満開です。これまで、梅の木の周辺は荒れ放題で、3mほどにもなる笹藪に覆いつくされていました。
お日様のあたるところだけが花になり、わずかながら実もできていましたが、除草を繰り返し笹藪を切り開いたとたん、いっぱい花が咲きました。
人が少し手伝って環境を整えてあげると木は正直に反応してくれます。


RIKAEN前の道路を挟んだ笹藪を切り開いて駐車場をつくっています。まだ完成まではいきませんが、とりあえず全景が見えるようになりました。

約1か月、毎日が開拓民のような心境で、身の丈3mもある笹竹と格闘しながら旧梨農地を整地しました。
これで車でお越しの来園者対応も安心。って、そんなにたくさん来られても困るんですけど(笑)
 2月21日
マメナシの植樹。梨の花並木路づくり第2弾は、ボランティア参加者で地植えです。
35名の梨の花の道を夢見る有志が集まりました。
3年前に町で施行された「梨の花条例」の精神を具現化する取組です。
福神駅から梨の産地・大阿太高原を結ぶ町道脇の植樹帯に30本余のマメナシを植樹。地元生産者のユンボ協力もあり、また、この冬一番の暖かな晴天にも恵まれて順調に植樹作業を終えることができました。
まだまだ、梨の花は社会認知が低く、梨の生産に携わる人を除いては梨の花を見たことがないという人が多いのです。参加したボランティア有志は、植樹作業が初めての人がほとんどでしたが、それぞれに思いを抱いて作業に汗を流しました。
10年先には、春に白い花、秋に紅葉する梨の街路樹を眺めて楽しむことができるでしょう。実際に体験した者たちだけが味わえる感動を楽しみに気長に待つことにしましょう。
 

 2月19日

大淀町舎前にマメナシが植樹されました。
実は昨年、寄贈したマメナシが枯れてしまい、再度植樹をしたのです。
RIKAENで3年過ごした梨の木はすでに2mを超えるほどに生長しました。
今度こそ立派に育って町のシンボルとして愛される花木に育ってほしいと願います。
 
 2月7日

駐車場つくりのため、15年くらい放置した旧耕地を開墾中。4mほどの笹竹がびっしり隙間なく生え、蔓が網目のように木を覆い、腐った倒木が重なり合っています。突入して数日。遠く吉野山系の山並みが姿を現しました。この雄大な風景を密集した笹竹の高い壁が遮っていたのです。トラック何台分かと思うほどの切り取った笹竹の山を運んでは燃やします。地味〜な肉体労働。女性スタッフ大活躍。どこかの元首相だかなんだか知らないけれど女性うんぬんはまったく当てはまらない。男の何倍も元気です(梨の花PJはまちがいなく女性が圧倒。よくしゃべる。よく笑う。よく働く)。そのうち、展望テラスでも作ろうかと夢想中。
 
 2月1日

梨の枝の剪定と誘引作業が終わりました。実づくりのためにとても大事な作業です。剪定と誘引は果実の実なりに結びつく大事な作業で、先を見通す経験が必要なので、ちょっとお手伝いというノリではなかなか手を出せません。RIKAENでは、女性2人がこつこつと作業を続けてくれました。
 
1月26日

つり橋が出来ました。壊れないように丈夫には作りましたが、良く揺れてぎしぎしと歩きにくいことこの上なしのつり橋です。子どもには結構スリル満点の遊具かも。子どもたちが土や草の匂いを感じて遊べる場所はずいぶんすくなくなってしまいました。RIKAENは、農園なので土と木と草が主役です。子どもたちには味わわせておきたい体験広場です。RIKAENはいつでも開放しています。自由に入園して自由に遊んでね。ただし、子どもはどんな怪我をするか分かりません。怪我も含めて自由です。それだけは、RIKAENでは責任もてませんから。必ず大人が見守って遊んでやってね。
 
1月10日

2020年度梨づくり講座を修了して、認定証を手に笑顔の講座生です。
1年間お疲れさまでした。

農業は自然との対話なので、集合日に予定した実習ができなかったこともあって、すべてが段取りよく運ぶことにはならなかったのですが、それでもみなさん頑張って来園してくれました。

2021年度も若干名を募集します。お問合せください。

 
 1月1日

数年ぶりの冷たい年末年始。雪の元日を迎えています。
ネコバスもトトロも凍えているようです。
 



2020年 RIKAEN(日付の新しい順に更新)

 11月8日

ウクレレなかまが集まって農園キャンプを楽しんでくれました。夕刻から雨がしとしと。一時は土砂降り。せっかくの焚火も消えてしまいました。でもそこは、歌声でカバー。カフェでわいわいにぎやかに。
翌朝は青空が広がる好天気。気温も暖かくて、野外キャンプでは撤収時の天気が一番の要。ラッキーでしたね。みなさんおそろいで、はい、ポーズ。
 
 10月31日

気づいてから2年近くにもなるのかなあ。RIKAENの家屋脇に水がわいてじくじくしていたのです。最初は何かわからず、ずいぶん調べたのですが、水道管から水漏れがあるのではないかしらと。しかし、やみくもに掘っても徒労に終わりそうで、気になりながらほっておいたのです。しかし近頃は、日照りの夏場にも水が乾かず、いよいよ何とかしなくては、と思っていたのでした。RIKAENにおいでの方から紹介いただくや、すぐに来てくれました。そして、さすがの専門です。すぐに原因を掘り当ててくれました。やはり水道管の経年劣化でした。細かい霧のような水漏れがあり、長い日数をかけて、その周囲を泥田のようにしました。でもこれで安心。やはり専門の知識や技術はすごいよ。
 
10月31日

月遅れの観月会と収穫祭を併せて開催しました。
雲一つない空に浮かんだ満月。その下で収穫感謝の神事を行い、その後、雅楽の演奏会を開きました。照明に浮かぶ舞台。かがり火が雰囲気を盛り上げてくれました。
毎年、観月会を行っていますが、初めての晴天でした。
農園の神様にも魂が入って「無しの神様、これからもたのんまっせ」というところです。




 
 10月31日

3か月も更新してなかったんですね。忙しくて気が付きませんでした。あっという間に夏が終わって秋は駆け足、そろそろ暖房が欲しい季節になりました。
この3か月。いろんな方とお出会いしました。梨も完売しましたし、お店の方にもたくさんおいでいただきました。
そして、いろいろな交流がありました。
書ききれません。すいません。
話の続きはRIKAENで、ということで。

猫バスを制作中。
内装も少しこだわってます。完成まではまだ少しかかりますが、RIKAEN内遊覧バス(笑)です。オタノシミニ。

 
 7月29日

この時期、伸び放題の草。どうせ刈るなら楽しくと、草迷路をつくりました。
50センチほどに伸びた草の間にぐねぐねと道をつくってゴールまで。約1000平米の草原に出来た迷路遊びです。多目的な農園だからのあそび心。チャレンジしに遊びに来てください。簡単そうでけっこう難しいかも。
    
 7月23日

農園には花粉用の長十郎梨が数本あります。昔は梨と言えば長十郎。というふうに一世を風靡した木ですが、今は実を採らないので、基本は放置。ただあまりに鈴なり状態に実が付くので一度は摘果したのです。が、残った実が大きくなるにつれふたたび鈴なり状態に(左)。枝がたわんで今にも折れそう。で、少し大きい実だけ残してどんどん摘果しました(右)。それでもまだ多い。しかし、長十郎梨のような野性味のある梨は、病虫害に強いです。
まったく薬剤散布や袋掛けなどのケアをしなくても元気です。二十世紀や幸水などと大違いのたくましさです。
昔懐かしい長十郎の味。あと1か月ほどで収穫。
 
 7月23日

長雨の後、2日間、ガーンと夏日復活。そしてまた元の梅雨空に逆戻り。この2日の強烈な日差しのせいか、一部の葉があっという間に黄色く紅葉してパラパラと落下しました。ほとんど太陽が出ない日が何日も続いた後に突然の厳しい夏の日差しが照り付けたことが、木にとってすごいストレスになったのかも。木だけでなく、ぼくらの農作業も著しく体力低下。慣らし運転なしのいきなり本番はきついです。
 
 7月22日

この時期は、あっちむいてこっち向くと、もう草が生えている・・・そんな感じでむちゃくちゃ伸びます。農園には除草剤はまかないので草刈り機で繰り返しの作業です。夏はむんむん、暑いですよ。
 
 7月22日

BBQハウスに伝うようにブドウを植えていました。蔓が伸びて、ブドウが4つ5つ成りました。これからもどんどん蔓は伸びて来年はきっとたくさんのブドウが実ると思います。
 
 7月19日

第9回梨づくり講座
年間12回の予定で進めていますが、もう9回目です。開催日に的確に必要な作業が入るとは限らないのでそこは、いろいろ工夫してやってます。今回は講座生からの専門分野のお話を聞きました。Tさんは吉野川分水など農業土木を専攻されていまして、資料をもとに話を聞きました。みんな熱心に学習しました。
 
 6月6日

吉野川源流ツアーを実施。ふだんから自然相手の農園スタッフですが、水の源である山や森を体で感じようとスタッフや同好のなかまと吉野川源流の川上村を訪ねました。源流支川のひとつ、北股川支谷の三之公の明神谷の山道を歩いて、魚止の滝(明神滝)までのトレッキングコース。木組みの渡し橋が連続する野趣に富んだ山道です。滝つぼの前で記念撮影。ミストの冷たい霧がほてった体を冷やしてくれました。
 
 5月20日
観察箱を2台作って梨の木の下に置きました。ひとつは、草を生やしたままにする木、もう一つは、木の根元の草を刈る木。2か所の条件を異にした木の環境をデータ化する試みです。いずれも、気温、湿度、地温の最高温度と最低温度を記録します。
このことと、実の付き具合を調べてみようというわけです。
 
 5月17日
第6回「梨づくり講座」で、袋掛けを行いました。さすが人数ですねえ。いつもの数倍速く、1回目の袋掛けが終わりました。うれしい。来週は2回目の袋掛けです。

農園ツリーハウスのそばに、遊具を作りました。やっと4つの遊び道具ができました。ブランコ、シーソー、丸木を組み合わせた平均台、それとちっちゃな展望台(昼寝台)です。
 
 5月15日
RIKAENには、園芸部というのがあり(って勝手にそう呼んでますが)、お花畑や野菜などを育ててくれています。
左は、フェンスにツルバラを移植。農園フェンスがバラの花で埋まるのはいつかな。
右は、梨畑の横で、ジャガイモとスイカ。獣害防止柵が完璧でないとき、イノシシに収穫間際のジャガイモを根こそぎやられたことを鮮明に覚えています。いまは、その心配もなく、あらためて植えてくれました。
収穫が楽しみです。
 5月10日
第5回目の「梨づくり講座」です。今回は実の摘果作業。基本の手順を一定の法則に従って行うという学習をします。これまで経験値で行っていた梨づくりの作業を「見える化」します。これによって、経験オンリーで伝えられてきた作業が、経験のない者でもほぼ間違いなく作業を進めることが可能になります。基本を何回も繰り返して学習しています。1本の研修木に何人もの講座生が一斉に作業をします。早い。やっぱり人数だなあ。
 
 5月7日
外出自粛のGWが終わりました。しかし、コロナ非常事態宣言の延長があり、世の中の憂鬱感はまだまだ続きそうです。
しかし、季節は立ち止まってはいません。若葉は日ごとに色を濃くし、陽の光は初夏の輝き。
ビオトープの水辺にはアヤメが咲いています。農園はまばゆい光に満ち満ちています。
いい季節です。
 
 4月18日

梨の花プロジェクト委員会の活動の大きなテーマのひとつが、梨の花街道(並木路)づくり。吉野川沿い堤防土手に植えられたマメナシ(ブラッドフォード種)が育っています。約10m感覚で80本余のマメナシがずらりと整列しています。植え替えた時期が夏を迎える直前だっただけに立ち枯れをずいぶん心配しましたが、見事に生育しています。これらのマメナシの10年後の景観を想像すると感無量です。数年先には背丈も伸びて白い花が堤防沿いに並ぶ姿が見られるでしょう。全国唯一の梨の花街道は多くの人の目に留まります。あの白い花は何だろうと話題にのぼることがきっとあるでしょう。
白い梨の花の町、わたしたちの夢がいよいよ現実のものとなる日もそう遠くないような気がします。
 
 4月17日
梨の花農園に今春お目見えしたツリーハウスがとくに子供たちに大人気。農園を訪れてくれた母子のワンカットがすべてを語ってくれているみたいです。
梨の花に包まれたツリーハウスの窓辺にもたれ寄り添う母と子。深い絆、慈しみ、愛情、幸せ、穏やかな情感があふれているようです。
梨の花の花ことばは「愛情」。白い梨の花で人はこんなにもいい表情を見せてくれます。うれしいな、ありがとね。
 
 4月16日

花はなんとか踏ん張っています。
今日もいろんな方に出会いました。
「ひょうたん灯り」作家の方、ドローン操縦士の方、楽しいものを見たり聞いたり、農園での人的交差は飽きることがありません。
ドローン映像は、そのうちyouTubeにて公開する予定。
梨灯りを上空から写した映像はホントに不思議な絵。実にきれいです。
写真は「ひょうたん灯り」作家の作品。通路に展示させていただきました。
 
 4月15日

いよいよ梨灯りイベントも終盤です。今年は梨の花がしっかりと咲いてしかも長く咲いています。農園は梨の花が超満開ですが、カフェにはヤマツツジが満開です。
家では活けられない大きさのヤマツツジなので、おっと目を引きます。よくこんなの採ってきたなとスタッフの奮闘ぶりが目に浮かぶようです。RIKAENは外も内も花盛り。

写真展も継続中。カフェでは梨灯り期間限定の「梨パイセット」を格安で提供しています。
 
 4月6日

マルシェのイベントとして予定していたドローン体験の専門技術者の方がRIKAENを訪ねてくれました。
さっそく、農園上空を飛行。150m上空から農園写真を撮ってくれました。
いろいろお話を伺っているとここ数年でも見違えるように進化しているとのこと。興味深く傾聴しました。
 
 4月3日

雨上がり。週末はお天気もよさそうで。

農園は梨の花だけでなく、お花畑も整備しています。
いまは盛りと咲く色とりどりの花。こっちもオススメ。
 
 4月1日

開催に向けて準備努力をしてきた梨の花マルシェを中止する決定をしました。まことに残念です。コロナコロナと盛り上がって、なんかね。みーんな評論家になってどうなんかな。まるで一億総火の玉、中止をしない者は非国民の風潮で。

でも梨園の梨の花はいつものように蕾をつけて。

長十郎梨は開花です。

梨灯りはやりますよ。雨の中、梨灯りの準備完了。風潮にうんざりのお客様、ぜひ農園へ。
 
3月11日

昨日今日と、促成栽培した梨の花を町内の花屋さんや道の駅に置かせていただきました。呼びかけていると早速2組のご夫婦が。ひと方はお花の先生をしていらしゃるとか。梨の花を見るのは初めてで興味津々。かわいいねと、好評価です。梨灯りも見に行きますと言っていただいて、梨の花ファンを増やしましたよ。

写真OKいただきました。楽しそう。
 
 3月6日

農園の中央に、ミニハウスを建造中です。
梨の切り株の上にのっけて気持ちはツリーハウス風。
お洒落な山小屋風ロッジ仕様で子供たちのうれしい遊び場になりそう。キャンプにも使ってもらえるように。 
  
 3月2日

温室の梨の枝の蕾を覆っていたカラが割れてうす緑色の蕾が見え始めました。ちらほら、開花した蕾も出始めています。

しかし、農園の梨の蕾はまだ固いです。花の開花情報は「梨の花だより」で見てください。 
  
 2月19日

晴れの日差しを待ってましたとばかり、オオイヌノフグリのかわいい花が一斉に咲きました。
ウメの花も満開です。
風はまだ冷たいですが光はもう春の輝き。
春はもうそこに来ています。 
  
 2月16日
第2回梨づくり講座

しとしとと春の雨。ふだんは作業は休止のところですが、数少ない講座日なので外に出て梨の枝の誘因と紐くくりの実習を行いました。机の上で紐くくりの練習もして農園に出ましたが、やはり実際の枝を相手にすると慣れるまで時k欄がかかります。それでも皆さん一生懸命。頑張っていました。 
  
 2月11日
梨の剪定枝を促成栽培するハウス(促成室)を建て、いよいよ実験開始です。

外気温、促成室温度、地温などを測ってデータを残していきます。 
 
 
  2月9日(日)

梨づくり講座

剪定の学習
梨づくりでも最も重要なひとつである剪定の仕方を学びました。
地元農家で梨プロスタッフのひとり、山口さんに教えていただきました。なかなか、1回や2回では学びきれません。結果に剪定作業は大きく影響しますが、長年の経験が誤差を少なくすることには違いないのです。
 
 2月7日
ついにイノシシを捕獲。
まだウリ坊の痕跡が毛並みに残る、独り立ちを始めたばかりの若いイノシシのようです。
人が近づくと、檻に突進。鼻を激しく激突させて威嚇します。
防獣柵ができたため、檻の場所は、もうここしか通り道が残っていないという状況での捕獲でした。でもねえ、いざ捕まえるとなんかねえ・・・農園を荒らされて困ったことはたびたびだったのだけどね・・・。
 
 1月27日

獣害防除柵の敷設を完了。
くい打ち、ポール立て、網の固定、くさび打ちなど、正直大変な作業でした。ふうう〜。

年末から始まって約1か月。雨の日以外は毎日こつこつと作業を続けました。農園はすべて長い網で囲まれました。これでイノシシ被害は無くなるはず。まっこと疲れましたが充足感は半端ありません。 
  
 1月19日

農業に強い関心がある若者たちを迎えて「梨づくり講座(年間12回の技術実習講座)」が始まりました。地域の持つ伝統の技術と若者の発想や行動力が結合したとき、何かが生まれる予感がします。大いに楽しみです。
 
 2020年1月1日

新しい年を迎えたRIKAENです。
薄氷の張る農園に、光り輝く太陽が昇りました。

あけましておめでとうございます。
本年も梨の花プロジェクトへのご支援、ご協力をお願いいたします。
 




 12月28日

先週あたりからほぼ毎日のように、農園周辺の雑木や笹竹の藪を伐採しています。
藪に埋もれていた木立がすくっと根元から見えるようになって作業は大変ですが、一汗もふた汗もかいた後はとても充足感があります。五條市から獣害防止柵の支援があって、これを契機に、いままで手つかずで放置していた農園敷地の荒れ地を開拓しているという次第です。
大きな木が見えて、土地が広がっていくと、ここでまた何か楽しいことができるのではと心が躍ります。
 
 11月24日

RIKAENではきれいな夕焼けに出会うことが多くあります。しかし今回の夕焼けはちょいと特別。空に占める夕焼けの大きさといい、その焼け具合といい、めったに見られない秀逸の夕焼けでした。
 
 11月24日

町づくり支援隊員として大淀町に在籍してがんばっているY夫妻のネット仲間がRIKAENに集合してBBQで一日楽しみました。みなさん、住まいも職も違って、仲間がそろって顔を合わせたのは初めてだとか。でも、もう古くからの友達のように馴染んで楽しくやってました。私たちも旧知のように中に割り込んで雑談しきり。みんなで記念写真。
 
 11月23日

大阿太高原にあるRIKAEN周辺には梨畑が連なっています。梨は落葉樹ですが、紅葉の季節を迎えても二十世紀や幸水などはあまりきれいに色づきしないまま葉を落とします。ただ豊水の木だけは、晴れた日には陽の光を受けて黄金色になって目立ちます。となりの農園から金剛山を望む景色はなかなか美しいです。
 
 11月4日

RKAEN店舗前の道路側溝は溝の上部がコンクリートで密閉されていて、土管に流れ込んだ泥が栓になって水抜けができず困っていました。五條市役所に相談に行ったところ、公費で工事をしていただけることになり、数日前から工事が始まりました。地獄になっていたコンクリートを割り、あらためて溝を作り直してくれています。思った以上に大変な作業で、僕らができる作業ではなかったと痛感。請負の業者の方はすごく丁寧で、ほんとうに助けてもらいました。感謝。
 
 10月30日

イノシシ大暴れ
これでもかというほど、農園内のいたるところがイノシシに掘り返されていました。これほど広範囲にひっかきまわされたのは初めてかもしれません。とくにひどかったのが、花エリア。一昨日植えたばかりのものが根こそぎ全滅。ビオトープも土手を壊されて無残。梨の季節が終わって食料不足なのか、農園のミミズ狙いです。大集団で夜じゅう暴れまわった感じです。理屈抜きで悔しいです。
 
 10月21日

梨の葉が落ちるまで、しばらく農園は静かです。

ビオトープ周辺の秋の野花が今をさかりと咲いていますよ。
 
 9月23日

農園のすべての梨の収穫を終えました。今年は梨の生長が順調で、とくに阿太夢の出来が良かったです。後追いの二十世紀梨も2L以上サイズで、なかには7〜8Lも出るなど昨年とはまったく違う状況でした。自然はいつも同じロケーションを見せてはくれません。一生懸命手をかけても報われないこともあります。一喜一憂の連続ですが、それが面白みなのかもと思います。ただし、果樹経営で生計を立てる身に立つと、こんな悠長なことは言ってられないのかもと思いますけどね。
 
 9月20日

RIKAENの梨もそろそろ終了です。すべて樹上完熟です。毎日、ポロッ、ポロッと梨が落ちています。ああ、もったいないなあ。梨がり体験のみなさんは、さわやかな秋の風に吹かれながら、農園テラスで秋の味覚を味わっていらっしゃいます。

梨の販売も週末の3連休でおしまいにします。
 
 9月9日

昨日8日にカイガラムシやナシケンモンなどの害虫が多量に梨の葉にとりついているのを発見。すでに葉の食害が進んでいてちょっと防除に遅れてしまいました。

早朝から、薬剤散布をしましたが、1本1本の樹木を丁寧にみていくと、予想以上に大量発生。油断していました。
ケムシの食害は、ものすごく早く、2.3日見落とすと、葉がまるぼうず状態。これはひどいです。
 
 9月7日

阿太夢梨の収穫販売が終了。完売しました。
大阿太高原のいたるところでアキアカネの群れ飛ぶ姿を見る季節になりました。
日中の日差しはきつく、まだまだ暑い夏ですが、季節は秋に向かって着実に歩んでいるようです。
 
 9月3日

農園キャンプ用のテントを立ててみました。大人4人がゆったり過ごせる2室テントです。農園の草地によく似合います。
 
 8月30日

アダムはまだ成長しているものもあります。大きくて袋を破っています。今週末から来週末で全収穫できそうです。

雨が上がったので二十世紀梨の収穫を始めました。まだ少し若い様子です。小さいのはすでに成長がストップしてしまい、早く黄色っぽくなってしまうので、収穫しています。
 
 8月28日

阿太夢の収穫を始めました。
昨年はカメムシなどの害虫大発生で、十分な収穫がかなわず散々な年でしたが、今年は立派に育ちました。
4L、5Lの標準サイズが少なく、ほとんどが大きな梨に育ちました。もともと大きな梨なのですが、虫の害がなかったことで、成長が遮られることなくすくすくと育ったのです。梨の色艶もよく、甘みもしっかり乗っておいしい梨になりました。
 
 8月18日

店頭販売が始まりました。これから梨の収穫が日ごとに増えていきます。
 
 8月17日

いよいよ収穫が始まります。昨日くらいから早く熟れた幸水梨を少し収穫しています。18日(日)から店頭に並びます。
 
 8月13日

明日の台風(10号)の襲来に備えて、網掛けを行いました。直撃ならこんな程度の防御では役立たずなんだけど、なんかしなくてはと、育ててきた者の気休めでもとにかくできることをしておこうと。今年は順調に梨が生育しています。阿太夢はものずごく立派に育っています。収穫直前なので、来るな来るなとと祈ります。
 
 8月12日

何度も繰り返す獣害。イノシシも必死。とにかく入れそうな網の隙間をこじ開けて侵入。もう確信犯。いたちごっこの毎日。小さな杭など掘り返してしまうので。しばらく効果があった照明ももはや効き目なし。すぐに慣れてしまって堂々たる盗人です。
 
 8月10日

農園にBBQハウスができたのをお祝いして(というより、使ってみたくて)まずは、身内でBBQこけら落とし。
日が暮れて、農園に美味しい煙が立ち上って。
いい感じ。皆さん使ってね。
 
 8月9日
今年はセミ(アブラゼミ)が大発生です。農園の中に足を踏み入れると、もうあちこちの梨の木からバサバサ、バサバサと飛び出します。抜け殻なんかは、いたるところにあって、これが鰹節に見えてくるんです。

昨年はカメムシに苦労しました。セミは臭くはないのですが、やはり木を痛めます。オシッコがまるで雨のように降り注ぐのは気持ちいいものではありません。
 
 8月7日
このところ、毎日のようにイノシシの襲来が激しく、梨の実も7〜8割の出来でぼたぼた落とされてしまいます。
阿今回は夜明け前に農園入りしましたが、もうこんなのです。ひどいときは一晩で50個から100個くらいやられるときがあります。

長十郎は、袋もかけず自然に放置していますが、こちらは無傷。おいしい梨をよく知ってるんです。
 
 8月3日
BBQハウスができました。
これで雨でも心配なく野外BBQが楽しめます。

梨農園がレジャーに対応できるようになってきました。


 
 7月24日
梅雨明け宣言とともに、RIKAENの空には、でっかい入道雲がもこもことそそり立っています。
いよいよ本格的な夏の到来です。それにしてもあっついなあ。お昼の作業はもうできません。死にますよ〜。
 
 7月15日
梅雨入りがずいぶん遅く、今年は梅雨無しで夏に突入かと思いきや、ここ連日ふったりやんだり、青い空ははるか上空です。で、油断してました。
イノシシとシカの襲撃です。ここ数年、RIKAEN開所以来最大の被害でした。防御が手薄の花園エリアの梨の木のほとんどが枝を折られました。20センチ以上もある太い枝も、シカは体重をかけて折ってしまいます。
 
 6月9日
ビワの木まで突入。
RIKAENにはほんとに美味しいビワの実がなるんです。ところが、ビワの木は手入れをしていない雑木林の中にあるので、目の前に見えていながら作業を始めるか大いに躊躇します。ええい、勇気を振り絞って突入じゃ。

藪を切り開いてやっと導入路ができた。草刈り機、満タンの油はここだけで空っぽに。
 
 6月9日
ビワの木までもう少し。だけど、3mほどに伸びた笹が行く手をはばんで。ココロ折れそう。がんばれ。

3度目の給油でやっと到達。大量の汗。おいしい、甘い、ご褒美のビワの実をいただきました。
   
 6月9日
2回目のレンタルカフェ実施。
若者たちが集まるってのはいいですねえ。

農園が不思議と華やかになります。
 
 6月8日
ほぼ、袋掛けが終わりました。これで少しの間は一息つけます。でもすべて終わったつもりでも、方向を変え、角度を変えてみると虫食いのように残しているのがあるんです。ま、それでも大筋完成。やった〜です。
 
 5月30日
大袋かけが始まりました。
日中は暑くて目もまぶしいので、夕刻から始めています。
このあたりの農園では夜の作業はトーゼン行いません。それが長く続いてきた当たり前の慣習です。

ヘッドライトを点けて作業しています。夜でもできます、というか、光がピンポイントで当たってわかりやすいです。
果樹農業は兼業ができないとされてきましたが、こういう工夫で小規模農園なら兼業の可能性はあると思います。
 
 5月27日
RIKAENスーパーカート
剪定枝などの収集用に荷車を作りました。荷台付き3輪車、リヤカー仕様で。いつも一輪車で何度も往復する作業手間を軽減できるかと。動力がないので草刈り機につないで・・・と、これがなかなか難しい。農園は凸凹なので転倒の可能性大。改善の余地大ありだわ。面白いけど、危ないわ。
 
 5月26日
果樹園部の梨の小袋かけが終わりました。今年の摘果はプロが中心の作業でしたので、良い実ができると大いに期待。
小袋かけが一巡すると大袋かけ作業が始まります。梨づくりは、毎年、気候や病虫害などの状況が異なります。
経験を積まないとわからないことがいっぱいあります。
 
 5月18日
梨の花農園では、実の摘果作業に追われています。花のために実は全摘するのです。
今年はガの幼虫がいっぱい。年によって虫の発生は変化します。去年はカメムシの大発生に苦労しました。今年はガの幼虫。ケンモンガの仲間みたいです。摘果作業中に体のあちこちに落ちてきて。いくつか刺されてかゆいかゆい。申し訳ないけど見つけたら即殺します。
 
 4月14日

梨マル実行委員会総括会議にオカリナGとウクレレGが合流して総勢40名を超える人でカフェはごった返しでした。夜更けまで音楽パワーで大ノリノリ。最後はスタッフの飛び入りバンドで歌い踊るどんちゃん騒ぎで行事の幕を閉じました。
 
 4月10日

久しぶりの冷たい雨です。
大阪から、大阪シニアネイチャーカレッジの皆さんがRIKAENを訪ねてくれました。
小雨交じりの一日でしたが、ネイチャーゲームなどで大いに楽しんでいただけた様子です。

ビオトープの生態系にも関心を示していただいて、これからまだまだ発展途上のRIKAENにご期待ください。
 
 3月31日
毎日放送ちちんぷいぷいの取材収録がありました。
しかし、農園の梨の花はまだ咲いていません。
ヤマナシの花はちょうど満開なので、内容を少しシフトしてロケをしていました。
大阿太高原に1本残るヤマナシの大木を取材しているところです。
放映は4月8日午後3時30分頃とのことです。
 
 3月30日
告知通り、今日から梨灯り点灯です。
でも蕾はまだ割れたばかり。小さな花の蕾は見えていますが、開花まではまだ少しかかります。
おまけに雨と風。波乱のスタートです。
 
 3月18日
いよいよ梨灯りの試験点灯開始。
まだ一部ですが、通電試験をしました。
最初の通電はハラハラドキドキです。

うまくいきましたあ。
 
 3月18日
 吉野川導水試験。ビオトープは午前中に満水に。
 ホースから出てくるの水が強く、水車は激しく回っています。
 
 3月1日
今年最初の農薬散布です。RIKAENでは極力農薬散布をひかえています。しかし、何も手当をしないと木が病気になってしまいますので、最低限の薬剤を散布して木を守っています。散布車は支援者の協力です。手作業なら何日もかかってしまいますので大いに助けてもらっています。

昨日の雨でビオトープに少し水が溜まりました。今はただの水たまりなのに、何かがいるような、そんな気になるのが不思議です。
 
 2月24日
午後からは、農園のガーデン周りや、ビオトープ改良工事の最終作業を行いました。きれいになってきましたよ。いいお天気でスタッフもテラスで休憩ティータイム。お茶屋お菓子がいっそう美味しくなります。
 
 2月24日
梨の花マルシェ実行委員会

準備も大詰めにさしかかってきました。今日は朝から20人ほどが集まって、マルシェの打ち合わせや役割分担を行いました。
 
2月18日
今日はスタッフに水辺ビオトープ作業を優先してもらって・・・ほぼ外観ができました。土手には、農園に生えている雑草を移植。これから雨と晴れが交互に続いて土が締まっていくのを待ちます。
 
2月16日
テラスへの通路が完成。
農園内は、土がむきだしなので雨が降ると靴の底に泥がこびりついて建物の中にも持ち込まれてしまうのです。外テラスへの道は、砂利道にして汚れ防止を優先しました。歩行優先小道の完成です。
 
 2月12日
連展望テラスと外観づくりに勤しむ毎日が続いています。
広いテラスでティータイム。イイネ。前はビオトープ(こっちはまだまだ3割程度の進捗で)
テラスの横の桜のつぼみが気のせいか大きくなって。
テラスで桜見も。いや、本命は梨見だから。
明日からは、テラスまでの通路工事が始まります。まだまだ厳しい労働が・・・。
 
 2月1日
大淀町梨生産組合の総会で、梨の花プロジェクトの活動を紹介しました。役場からそれぞれの梨農園に梨の花木を植樹していただくことも提案していただきました。
気の長い話になりますが10年先には、農園を縦断する梨の道脇にマメナシの高木が並び白い花が春を告げるそんな光景が誕生します。
RIKAENでは、木の皮むきをしています。手間のかかる地味な作業ですが農薬を使わない害虫駆除です。
 
 1月25日
農園の改良をすすめています。春の梨の花だけではなく、いつもいろんな花を楽しめるようにと庭園環境を充実しようとがんばっています。梨の木の下周りやビオトープ周辺を花園に。う〜ん楽しみです。
 
 1月22日
大淀町内の幼稚園、小学校、中学校に梨の苗木を寄贈しました。教育委員会からその後の報告がありました。
 
希望ヶ丘小学校では6年生が植樹してくれたとのこと。大きく育ってね。
 12月17日
新しい苗木が入りました。
昨年に続いて街路樹用の梨の木です。すでに立派な大きさになっています。今回は接ぎ木の穂木を農園で採取できたため、良い穂木を使えたからです。

RIKAENの苗木も見ていただいて、これからの作業について学習しました。
 
 12月9日

カフェあだむるにもプチイルミが。
クリスマスバージョンに変身しました。
 
 12月7日

RIKAENで育てているマメナシ(ブラッドフォード種)が、2年目を迎えて真っ赤に紅葉し始めました。葉っぱが肉厚で病気にも強く、現在1m50pくらいに育っています。街路樹や庭木にふさわしい梨の木です。
街のあちこちにこの梨の花木が植えられる日を夢見ています。
RIKAENではこの苗木を販売しています。
 
 11月18日
いい天気。
青い空よく見えます。
梨の木の葉っぱがどんどん落ちていくから。

少し残った黄色い葉っぱ。
和梨の紅葉はこんなもんです。

街路樹用に育てているブラッドフォード種は真っ赤に紅葉します。農園の苗木は今まだ青いです。さて。
 
 11月18日




こけだまづくり
正月用にイベント販売しようとこつこつ作ってくれています。
ビオトープもちょこっとづつ前へ。
人手がなくて少し寂しいけど、みんないい汗かいてます。
 
 11月17日

RIKAENのCafeあだむる初の人形劇公演を開催しました。大人ばっかりの鑑賞でしたが、それはそれで結構楽しく、あっという間に時間が過ぎました。
「おまけのおまけ」の皆さん、熱延ありがとうございました。人形劇ってアマチュア公演を見る機会が多いので、子供向けの芸能というイメージがありますが、そこはプロの腕。本音の交流会も楽しくてよかったですよ〜。
 
11月15日

クラウディオ(メキシコ)君とフェルダン(チェコ)君が、ビオトープの作業のお手伝いに汗を流してくれました。
ここを掘って、この土を上げてと身振り手振りの説明でしたが、よく理解してくれて、しっかり作業をしてくれました。腰痛かかえて思うようにできない私には二人が神様に見えましたよ(笑)。ほんと大助かりです。
 
 10月31日

いよいよビオトープの制作開始です。
支援者の方にユンボでだいたいの範囲を掘っていただきました。これ、人力ではとてもできない仕事です。重機のパワーに驚愕。あらためて昔の人の人間パワーに思いをはせ感動した次第。しかし、重機はここまで。これからの作業はすべて人力です。こつこつと1年かけて土を叩き込んで池をつくっていきます。もう目の前にはトンボが舞い、睡蓮の花が咲く野池が見えています。まだ早いか(笑)。
 
 10月21日
五條市のウクレレサークルの方たちによる歌声パーティーが、カフェあだむるを使って開催されました。
ちょっとした楽器や音響も、カフェあだむるにありますので、食事をしながらの音楽親睦会も可能。楽しく秋の夕べを過ごしていただきました。
 

9月24日

「梨蜜づくりワークショップ」に3家族グループが参加しました。2sの梨から1リットルの果汁をしぼります。この1リットルのジュースからわずか50ccほどの飴の様な濃縮液ができます。こつこつと時間をかけて。

子どもたちもしっかりお手伝いしてました。

みなさん、いい梨蜜が出来ました。

9月18日

農園の梨の実はすべて収穫を終えました。

今年は春から異常な高温や、虫の被害や、はてまた台風と、自然のなせることで一喜一憂の年でした。

ここにいると、人の力ではどうにもならないことがあるのだとつくづく身にしみます。

しばらく農園作業が中心でしたから、これから本来の梨の花プロジェクトの活動です。気持ちもシフトして秋本番を迎えるRIKAENです。

 

9月16日

梨の花農園RIKAENの梨の実農園の梨もそろそろ終わりです。枝にぶらさがっていた白い袋も、数えるほどになってしまいました。梨狩りの予約が少し残っていますのでなんとか実にがんばって残ってもらうようにお願いしています(笑)。

今年もRIKAENの梨をお求めになられた皆様。ほんとうにありがとうございました。

9月5日

強い風が吹きました。

あちこちで被害が。梨農園も例外ではなく。

いくらか修理しなければならないものもありますが、このくらいで済んで助かりました。

1年間大事に育ててきて、収穫直前の梨が無残にも農園に点々と落ちています。さっそく、破れた柵からイノシシが侵入して。それでも今回は大量の餌なので食い余したのか、すべてちょいかじりで。

まる1日、片付けに追われました。

昨日のネットの効果は大あり。大正解でした。

9月4日

台風接近。梨農園は風が一番の大敵。夜明けから暴風対策。11時ころには雨風ともに急に強くなって・・・

梨の実が落ちるのを防ぐため実の下からネットを張って梨の実を網棚との間に挟むようにしました。もう少しというところで土砂降りの雨。あとは運任せ。天まかせ。

9月2日

阿太夢の完売。

今年もしっかり実を付けてくれた阿太夢でしたが、害虫の影響が大きく響いて、十分な収穫ができず、早く終わってしまいました。それでも、名指しでお買い求めに来られるお客様が続いて、うれしいやら、申し訳ないやら。

害虫対策、なめてました。またひとつ賢くなりました。

8月30日

香芝高校の6名の女子生徒さんが、農園学習に来られました。

梨の花PJの活動や農園運営などの話をしました。

みなさん熱心に、半日しっかり学んでくれました。

8月20日

阿太夢の収穫を始めました。大きく育っています。

ただ今年はどの農園でもオガ(カメムシ)が大量に発生して困っています。オガが付くと梨の表面がえくぼのように凸凹変形します。腐ったりすることはなく、アジも変わらないのですが、見栄えが悪くなります。贈答用として出荷するにはためらうような梨になってしまうのです。

カメムシ退治はとにかく捕まえて殺します。農薬を使わない当園は手作業です。

ところで、カメムシ退治に新兵器を考案しました。抜群の捕獲殺虫力。何かというと・・・・・

8月10日

イノシシの件は、目隠し作戦が大成功。詳細は投稿「あだむる」で報告してくれています。とりあえず、ほっと。

庭木・街路樹用のブラッドフォード種の苗木は大きく育っています。この暑さにも耐え病気にもならず元気です。

今日は3人で草刈り。じりじりと脳天を焼く太陽もなんのその。って、汗まみれですが。農園、広々としました。それにしてもなんという草の生命力。おまえもやるなあと、妙に感心です。

梨の実は、一雨ほしいところ。あと1週間くらいでぐんと大きく・・・なってほしいなあと。

7月11日

梨の実も随分大きくなってきました。と思っていた矢先、やられました。鹿です。鹿のヤローです。イノシシは穴掘りして困るんだけど、鹿は立ち上がって体重をかけて枝ごと折ってしまうのです。10p以上もある枝が、ポキリ。

梨の袋は数百個落ちました。袋を破ってなかの梨の実をカスも残さずまったくきれいに食べています。枝の皮をかじってしまうので、かじられた枝は枯れてしまいます。

急遽、風防ネットを張って防戦しましたが、しばらく気がぬけません。

6月9日

ずっと続いていた果樹の袋かけ作業が終わりました。

小袋掛けが終わると、大袋掛け。面倒だけどこの作業を怠ると梨が出来ません。

今日は多くの仲間が寄ってくれて、ぜ〜んぶ終わってああ、うれしい。

あと2か月、ゆっくりと実が大きくなるのを待ちましょう。

 

5月24日

雨後のさわやかな上天気。

苗木を見ると、しっかり葉をつけています。

雑草もしっかり・・・それはあかんね。

 

花農園の梨の木の一部に黒斑が出たので急いで消毒しました。全身防備。暑いのなんのって。汗ぼとぼと。

5月19日

摘果がおそくなっているので、早く小袋かけに入らないと、どんどん実が大きくなってしまいます。

ずっと腕を上げ、上を向いての作業なので、2時間ほど続けると警告タイマーがピー。

それでも続けているとピッピッピッと鳴りやまなくなるのです。鳴っているのかどうかは、本人しか分かりませんが(笑)

5月14日

イノシシ襲来

イノシシやシカは農園にとって招かざる者。

せっかくの新じゃが収穫直前のこの惨状。全滅。

野生の生き物に恨みはないとはいうもののやっぱり辛い。悔しい。腹も立つ。自己防衛するしかないのです。

5月6日

連休も最後の日曜日。

摘果作業や草刈りなど。

実も草も日ごとに大きくなって。

街路樹用マメナシ(ブラッドフォード種)も苗床で待機中。

 

4月23日

摘果 

ここまでやっていいんかい、というくらいに大胆な剪定。もちろん、枝ごとばっさりやっちゃうので、花の農園としては、めんどうな実の撤去もしなくてすむという一石二鳥なんですけど。

さて、ここからどんなふうに新芽が伸びてくるか、どきどきしながら様子を見ることに。

4月18日

梨の花だよりは、別のコンテンツ(梨の花だより)で紹介してきました。しかし、それも今年は終了です。

もう小さな実がびっしり枝についていますよ。梨の花農園では、この実をすべて取り除きます。もったいない?これも皆さんに梨の花を見ていただきたいから。

しかし、この作業、ほんと大変です。

4月3日

満開。

昨年より10日以上早く、例年より1週間も早い満開です。

3月15日

天気の良い日が続いています。

梨の花の蕾もここ1週間でぐんと大きくなりました。

 

3月14日

RIKAENに喫茶部「カフェあだむる」をオープンすることになり、試食会などを開いて提供の食品の吟味を行っています。写真はおうち珈琲・珈豆さんを招いての学習会です。

1月20日

待望の梨の花木の苗木が届きました。

昨年、愛知県の苗木農園に穂木を届け、接ぎ木で育ててもらっていました。この品種はニューヨーク・マンハッタン通りに咲く梨の街路樹から鳥取二十世紀梨記念館を経由してRIKAENに届いていたものです。

秋に葉が真っ赤に染まる特別な品種で、私たちは「マンハッタン種」と呼んでいます。他のマメナシ同様に食用実はなりません。(ごく小さな豆のような実)

このマメナシは街路樹に適しているため、これから町のシンボルツリーとして植樹していく計画です。

苗床にずらりと整列した梨の苗木。大きな木に育てと願いを込めて。

 

2017年 RIKAEN(日付の新しい順に更新)

12月17日

しばらく更新できませんでした。が、作業をサボっていたわけではありません。忙しく連日遅くまでがんばっておりましたです(笑)。RIKAENはずいぶん変化しました。休憩ルームの拡張。談話室が完成。今日は、施肥のための溝堀り、落ち葉集め、たい肥づくりのためのコーナーづくり、イノシシ防御用の柵の準備など、ちらほら舞う雪にも負けず汗を流して終日作業。写真・・・あらら、撮る余裕もなく。どんどん変わっていくRIKAENに遊びに来てください。

 

10月24日

長雨に続く台風21号。直撃は免れましたが、とにかくよく降りました。全域に避難勧告が出たのは記憶にありません。RIKAENも雨漏りなどそこそこ後片付けに手間がかかりましたが、この程度で収まってラッキーというところ。

台風一過、野外ステージを補修改善。両脇にも屋根を作りましたが遅いちゅうねん(笑)。

それから、農園の至る処にイノシシの掘り返し。一気にやってきました。これから冬場にかけて相当やられる予感。なんとかしないといけません。

9月27日

梨の実、完売しました。皆さん、ありがとうございました。

残りは店頭に並んだ分だけです。

梨の花PJへのご協力に感謝いたします。協力していただいたお金は、梨の花並木という夢の実現に使わせていただきます。

9月25日

新月の合間にRIKAENに降り注ぐ星を見ようと日付が変わってから入園しました。きゅうーっと冷え込んで夜露が半端ないです。レンズが瞬く間に曇ります。野辺には真っ赤な曼殊沙華。いい季節です。

9月23日

二十世紀梨もほぼ終わりです。今年のRIKAENの二十世紀梨は酸味と甘みがバランスよくてとても美味しいです。

梨狩りも、また1年後。もうすぐ静かなRIKAENが戻ってきます。

梨狩りのお客様も、スタッフ昼食の流しソーメンに飛び入り参加。どんどん食べてちょうだい。

9月10日

「阿太夢」梨は完売。昨年比で1週間から10日遅いです。

花の先遅れは、そのまま果実の遅れでした。これから9月中頃まで二十世紀梨を出荷します。梨狩りなどのイベントも入っています。

梨狩りはまだ余裕がありますので、RIKAENに遊びにいらしてください。

9月3日

晩夏に芽継ぎです。春の芽継ぎとは少し作業の形が違うので教えてもらっています。

なかなか繊細で、小刀の力の入れ具合も難しいです。経験がモノを言う世界です。

しっかり覚えてどんどんチャレンジ。

8月26日

阿太夢初収穫。今年はずっしり重く大きな梨に育ちました。

8月20日

「阿太夢」が大きく育っています。RIKAENにしかない特別な梨です。

来週くらいから収穫が出来そうです。

9月からは店頭にも並びそうです。ただし希望者が多いので予約はありません。

RIKAENに直接お越しを。

8月4日

季節一番乗りの「愛甘水」が育っています。味見をしてみました。わずかに若い感じ。あと1週間くらいで食べごろかな。初収穫は来週になりそうです。

7月16日

花粉用の長十郎梨は、農園では自由に育っています。とにかくほったらかしなのです。枝剪定をしないため高木に育って、すでに実には手が届きません。

しかし、この梨、さすがに強い。すでにおにぎりサイズの実をたわわに実らせています。

昔は、この長十郎梨も店先に並んでいたんだけどなあ。

7月13日

最近、やたらと鳥が実を落とします。

とくに「阿太夢」美味しいのがわかってるみたい。でも貴重な梨なので、これだけはやめてください。と、キラキラテープ。鳥よけというよりRIKAENのディスプレーのような(笑)。

6月22日

袋の付け忘れ。大きく育っています。

やっと梅雨らしい天気。

これから水をたっぷり吸ってどんどん大きくなあれ。

6月22日

阿太夢の接ぎ木。去年は鹿に若芽を食べられてしまったので、今回は網で防衛。さて、どうなることやら。

 

6月17日

RIKAEN初の野外ライブでした。

果樹農園でのライブはわたなべゆうさんも初めてとのこと。ま、ふつうはないよね。でも、同じジャンルのギタリスト・岸部さんも梨園でライブしたんですよ。

さわやかな風が心地よく、ぜいたくな時間を過ごしました。

6月14日

苗木のシカ対策にネットを張ってみました。

これらの苗木には阿太夢梨の接ぎ木をしています。

でもシカは若芽を食べてしまうので、とりあえず防御です。

6月6日

シャッター扉しかなかったRIKAEN店舗に待望の開き戸が入りました。これでホコリ、シャットアウトです。冬もシャッターを閉めなくても暖かく過ごせます。

ガラス越しに店舗も見えてイイ感じ。RIKAENを探しながら前を通過してしまうする人たちもありましたが、これでよくわかるようになりました。

ひとつきれいになると、またひとつ欲が出てきます。しっかり経営努力しないといけませんね。

 

6月5日

綿雲がふわふわと。

気持ちの良い空です。

6月5日

梨の木に営巣したホオジロ。

カッコーが近くでやたら鳴くので、毛むくじゃらのヒナを見て、ひょっとしてカッコーの托卵かなと考えたりしていたのですが、ヒナの産毛が取れ始めて、親鳥の姿に変化してきました。ヒナはカッコーではなく、ホオジロだとわかりました。

巣立ちも近いようです。

6月4日

ワンコインカルチャー・ワークショップ開催

簡易燻製器づくりと燻煙をしました。20人ほどの人が集まりました。

燻煙は・・・う〜ん、ちょっと、いや、ずいぶん塩っ辛くて、大失敗の巻(笑)。まあ、これ以下はないので・・・

またやりましょう。もういいって?

6月3日

大学の先生と学生さんが来園。若い人と話すのは楽しい。なんて、やっぱり歳かなあ。RIKAENで写真展をやりたいとか。頑張ってね。応援します。

100円オーナーの梨の実に来園の足跡を残していってくれました。

5月31日

梨園の最奥の梨の木に鳥の巣がありました。1週間少し前に選定作業中に見つけたのですが、小さな卵が数個入っていました。

思い出して、覗きに行くとやわら親鳥が巣から飛び出してきてびっくりしました。親鳥は、侵入者を威嚇するように羽を大きく広げながら、藪の中に退却しました。

ピチュピチューと鳴くホオジロです。

驚かしてごめんね。そのすきに巣の中を覗いてみると、ヒナが孵っていました。綿くずみたいでよくわかりません。

巣から離れてしばらく待っていると、親鳥が何かをくわえて近くの枝にとまりました。しかし、あたりを警戒してなかなか巣に戻ろうとしません。30分ほど息をひそめて待っていたのですが、親鳥は再び、どこかへぷいっと飛んでいってしまいました。

今回はあきらめて、引き返すと、草むらに何か動くもの。

こんなのも鳥の巣を狙っているんですね。

ジムグリです。いまひとつオレンジ色がぱっとしませんが。

のんびりとした農園の中にも、こんなふうに弱肉強食の厳しい世界があります。

 

5月7日

大型連休も最終日。でも梨農園では連休はナシ。とにかく日ごとに大きくなる実を摘む作業が続いています。

花農園エリアは剪定と全摘果。果樹農園エリアは果実群からひとつだけ実を残す摘果作業です。

こういうジミ〜な作業にはなかなか人が集まりません(笑)。でもここを乗り越えないと。来年も梨の花観ていただきたい思いで頑張ってます。

4月29日

フライングゴルフ・ヨモギ餅杯を開催。老弱男女4チームが梨農園の中を行ったり来たり。

ハーフ9ホールを2回競う予定が、ハーフラウンド1回で疲労。ゲーム終了。優勝者は1アンダー。最下位は25オーバーという結果。あちこちずいぶん歩きましたね。これはさすがに疲れるわなあ(笑)。

木に当たったり、枝にたかったり、果樹園ならではの楽しいコース。

あちこちから歓声が沸き起こっていました。

賞品は、農園で採れたヨモギ餅。

焼餅でいただきました。

 

4月29日

梨の剪定枝でミニ炭焼きをしました。

仲間が手作りのミニ炭焼き釜を持ってきてくれました。早速、梨の枝で炭焼き開始。火入れから取り出しまで3時間ほどで仕上がるハンディー釜です。

煙突から出る煙を見ながら火を止める勘は、経験が必要なのですが、ちゃんと炭は焼けました。

4月27日

先日から花枝の剪定を始めています。

実づくり準備の剪定は冬場に行いますが、RIKAENでは花鑑賞のために冬場の剪定をしません。花期が終わったので実が付く前に剪定を急ぎます。

こんなに切って大丈夫なのというくらい、バッサリやっちゃいます。ビフォー・アフター、比べてください。

4月24日

RIKAENの希少梨「阿太夢」の接ぎ木をしていただきました。

スタッフの御主人です。農園作業で、私たちが出来ないことはいつもお世話になっているのです。

出来ないと言わないで、やらなくてはイケマセン。何でも経験です。

4月23日

農園内にフライングゴルフコース(ハーフ9ホール)を作りました。樹々の間をフリスビーを飛ばして遊びます。スコアカードも準備しました。

子どもはもちろん、大人も十分楽しめます。

女性陣が枝落とし作業を頑張っている傍らで、男性スタッフが遊んでいました。ど〜もスイマセン。

遊びに来てください。

4月22日

果樹栽培エリアの摘花作業が始まりました。

足元の花は手でもぎった花です。

大量の花を落としていきます。大きな果樹を育てるために必要な作業です。

 

4月18日。

昨日の雨は、しっかり降りました。

でも梨の花はふんばって花を残し、今季一番のピークを迎えました。あと数日で、花の季節も終わります。

高原は白い花で覆われています。梨農園独特の景観です。

4月16日。

梨灯り 最終日。

終日、途切れなく梨の花農園への来訪者がありました。大阪や京都からも。ありがとうございました。梨の花のこと、広めてください。梨の花ファンを増やしてください。

これまで、この時期に大阿太高原の梨農園を訪れる人はほとんどありませんでした。今回、梨の花の鑑賞に300人が来園してくれました。ほとんどの方が、梨の花を観るのが初めということでした。夜のライトアップで白い梨の花が色とりどりに染色される景観は、昼の景色とはまったく異なる世界。実施した甲斐がありました。来年もぜひ来園ください。

4月16日。

今日で梨灯りも終了。

少し蕾を残していますが、見かけは、ほぼ満開です。

4月12日

梨の花は、開花直前で足踏み状態です。

それでも、ぽろぽろと開花の様子を観にいらっしゃいます。

これまで、この大阿太高原に梨の花見を目的に来る人はほとんどいませんでした。

梨の花プロジェクトの活動が少しずつ広がっていることを実感します。

4月5日

オオイヌノフグリが満開。

草に寝っ転がっていると、ナナホシテントウが腕に止まって。

草の茎を上に行ったり下に行ったり。

ぼおっと眺めて、いい気分。

4月5日

開花宣言。

農園で真っ先に開いたのは愛宕梨という種です。愛宕梨は晩秋に収穫する、子供の頭ほどもある大きな実を付けます。いち早く咲いて、よく長い期間実を大きく育てるのですね。

ほかの和梨の開花はもう少し。

なんとかマルシェには間に合うかな・・・

4月2日

マメナシの穂木を和梨に接ぎ木しています。

農園の梨はすべて実のなる和梨なので、それを花の木に変えていく作業です。専門の技術をもった方が、会の趣旨に賛同してのボランティアで一日汗を流してくれました。

4月2日

梨の花マルシェ実行委員会。気持ちの良い春の陽気につられて農園で会議です。

今回は、梨マルと梨灯りの2本立てイベントなので細かいスケジュールをこなさなければなりません。担当は全体のイメージをつかんでおく必要があるので慎重です。

のぼり旗が会場周辺に立ちました。

4月1日

スタッフが、てるてる坊主を作ってくれました。よく見ると、町のマスコット、よどりちゃんのてるてる坊主。「てるてるよどり」だそうです。

週間天気予報は、ちょいとヨロシクないう〜んの感じ。てるてるよどりちゃん、お願いしまっせ〜。

野外ステージも最初は雨除け程度で考えていましたが、演奏者の気持ちを汲んで、舞台付きで作っています。

3月19日

18日、19日は、梨マル事前説明会でした。RIKAENで開催をしたので、出店舗のみなさまに農園も見ていただくことが出来ました。

両日ともよいお天気。本番もきっと晴れますように。

3月18日

水活けのマメナシの花が咲きました。大阿太高原にたった1本残る巨木のマメナシの花です。

最初に出会ったとき、これが梨の花とは思いませんでした。蕾の時はピンク色で花が開くと真っ白になります。きれいな花です。

3月8日

7日、RIKAENの桜が1輪開花しました。ほかのつぼみも花弁の淡いピンク色が分かるようにほころびてきましたが、それでも全体に開くまではもう少しかかりそうで、開花宣言とまではいかない様子です。

梨の花枝の選別出荷(試験出荷)作業が始まっています。とりあえず、今年は身近なところに置かせてもらって、ニーズがあるかないかの試験です。

2月25日

梨の花PJ研修ツアー。

愛知県稲沢市の苗木業者を訪ねました。

4代続く苗木農園主も、梨の花用の苗木のオファーはこれまでもなかったとのこと。

梨は実であって、花の文化は日本にないのです。梨の花PJの取組はすべてが全国初めての取組です。梨の花並木は、いずれ必ず注目を集めることになると確信しました。

2月24日

梨灯りと竹灯りの実験開始。

まだ花の季節には時間がありますが、試行を始めました。農園のライトアップ。これは予想以上に心ときめく空間になりそうです。本番までにより工夫してベストなおもてなしをしたいです。

2月19日

農園整備が進んでいます。農園周囲の笹や雑木を取り除いています。なかなかの重労働です。

梨灯りの配線工事や提灯チェックも始めました。スタッフがコツコツとひたすら穴あけ(笑)の竹灯りも楽しみです。

2月19日

農園の白梅。去年までは笹に埋もれて花が咲いていたのどうかも、みんなの記憶になかったのです。すっかりきれいになって姿を現して。

渡り鳥のツグミが農園を闊歩しています。あまり人を怖がらないようです。

2月12日

4月開催の梨灯りの折に、会場を飾る「竹灯り」の作品づくりが始まりました。

初めての素人作品ですが、なかなか味わいがあって美しいです。これからひとつひとつ作品を増やして、会場に訪れた方に楽しんでもらえるようにと、女性陣ががんばってますよ。

2月4日

大阿太高原に残る貴重なマメナシの大木から穂木(接ぎ木用の葉芽枝)の採取作業をしました。

長年、花木に携わってこられた専門家の話によると、県内でこんな立派なマメナシの木はないとのことで、奇跡的に残った大切なものです。

RIKAENの梨の木に接ぎ木をして花を咲かせます。うまくいけば来年にも。楽しみ。

1月26日

寒波の後の陽気。ぽかぽかと最高の青空です。

農園の紅梅や白梅のつぼみが膨らんできました。

ならリビングの編集者の方が来園。梨の花PJの活動に興味を持っていただくことができました。とくに、RIKAEN希少梨「阿太夢」には、商品としての価値を感じてくださったみたいです。

1月21日

梨のつぼみはまだ固いです。でもたくさんの花芽が付いています。この花芽は寒い冬を過ごさないと花は咲かないのです。

梨の花マルシェ実行委員会が開かれて大筋の流れを共有しました。

1月14日

数日前から梨の花園エリアの梨棚(ワイヤー)の撤去作業が始まりました。梨園ではクロスに張り巡らされた針金が頭上を覆っています。それを切断すると、縦線と横線が絡み合っているので、くちゃくちゃの状態になります。少しずつ切断しながらの撤去作業です。巻き取っていくと針金パンチが襲います。これが痛いのだ。しばらく戦場です。

1月10日

地元吉野川堤防沿いに梨の木を植えてはどうかとの声がけをいただき、説明に行きました。地元の議員さんや、区長さん、梨組合長さんらが、梨の花PJの活動をプッシュしてくださって、ありがたいことです。

ただ、県の土木事務所としては、街路樹として育つのかどうか、何しろ初めてのことなので不安が先立ちます。その心配は理解が出来ますが、勇気ある選択をしてほしいです。

 

1月6日

梨棚のワイヤーを固定する支柱を立てる作業が始まりました。

会員のご主人で梨農園を営んでおられるプロの作業です。まる一日の作業でしたが、ほとんど休憩もなく淡々と進めていきます。

恐れ入りましたでございます。まっこと、ありがとうございました。

2017年1月1日

新年明けましておめでとうございます。

 

2016年版梨の花PJのPVが出来ました。

   

12月23日

望年なべ会

野菜たっぷりの豚鍋をお腹いっぱいいただきました。

2016年版梨の花PJのフォト動画が出来たので初試写会も行いました。

12月18日

Xmasリース作りのワークショップを開催しました。8人の参加があり、それぞれ個性豊かなオンリーワンのリースが出来ました。

材料は付近の野で採取した自然草花を使いました。

RIKAENには直径1mほどの大きなリースを。これくらいの大きさになるとなかなか重量感があって立派です。

ミニ苔盆も作って、お正月も飾りに使えそうです。

12月11日

運営委員会を開きました。

梨の花PJの活動報告や今後の取組について提案し、承認されました。

来年の目玉は、梨灯り(なしあかり)です。RIKAEN初の試み。日本でも初めてかも。

なしあかり・・・梨の花のライトアップ

11月27日

これも禁断の屋根裏。

梨のパックなどが大量に積まれていました。これを撤去。hideさんの写真に、なにやら浮遊するものが。ホタル?クロスケ?フラッシュに反射したホコリかカビか?。

階下でこんなの大量に毎日吸ってました。うへえ。

11月26日

冒険心のあるhideさんが、手つかずの森に突入しました。森の入り口付近はヤブ笹のトンネル開通。

数十メートル下方の谷に向かってブッシュを払いながら足場を確保。いやあ、お疲れ様。

急こう配で下った谷底には、ちょろちょろと水が流れる水路が。

湧き水の場所には、獣の足跡がいっぱい。

これ、沼田場(ヌタバ)です。イノシシやシカなどが泥を体にこすりつける場所。RIKAENに来訪する奴らは、ここで温泉気分だったのか。

11月26日

ガレージハウスの次は、いよいよキッチンのリフォームにかかります。古い流し台をどけると・・・クモ、ヤモリ(大群)、うじゃうじゃ、ひえ〜。

女性陣の悲鳴にいち早く飛び出したのは・・・。

さすがに写真アップはなしで。

11月16日

梨の葉の紅葉が始まりました。カエデなどのように派手さはありませんが、夏の日光で栄養を取り込む仕事を終えた葉が静かに散っていくのも風情があります。

11月12日

五條高校クラス同窓会

BBQのあとは、ガレージルームで和気あいあいと。担任先生の生オケでの一節もあって。ご利用ありがとうございました。

11月5日

こけら落としまで待てない会 開催。

ミニ講演 朗読 絵本語り オカリナ演奏 ヘルマンハープ演奏 チェロ演奏 バンドライブ などなど多様な人たちが参加してくれました。

もちろん、食事会も。美味しかったよ〜。 

11月3日

ガレージスタジオをオープンしました。

基本の音響設備は揃っています。ミニ講演会などにも使っていただけます。一般の方にも格安で提供しますのでご利用ください。

詳しくはRIKAENライブステージをご覧ください。

10月25日

ガレージルームなどの電気配線工事が始まりました。ステージやキッチンなど、必要なコンセントをたっぷり付けて便利になります。

野外トイレにも、電灯が付きました。もうコワクな〜い。

もうひとつ、農園に手洗い台を設置。廃物利用ですが便利になりました。

10月24日

梨の花PJ企画の「梨蜜と梨ジャムのセット」が出来ました。梨蜜は、果汁をとろとろになるまで煮詰めて手間暇かけて作った自信作。独特の風味があります。ぜひ一度ご賞味を。糖度60度。無添加でこの甘さ。驚きの味です。

10月2日

Kさんが土間に入れる土を運んでくれました。

息子さんもがんばってます。

RIKAENガレージルームの第1次リフォームもそろそろ終わりに近づいてきました。

 

Kさんが、ドラム缶を裁断してくれました。

多人数のBBQでは、このドラム缶コンロが大活躍です。大助かりです。

梨の販売はすべて終了しました。

店舗に出せない傷梨はジュースにして保存します。女性スタッフが一日がかりで皮むきと格闘していました。いや、大変だわ。

 

9月14日

台風16号が紀伊半島を横断。久しぶりに強い風と激しい雨でした。RIKAENの梨もそろそろ終わりに近づいて。落ちたのは50個くらいかな。早速イノシシの餌でした(笑)。

農園の草が風になぎ倒されています。でもまた首をもたげてくるはず。たくましいなあ。

柿の木が1本あります。柿の種類はものすごくあって、よく分からないのですが、愛宕柿のような先っぽが少しとがった柿です。しかし、渋柿ではなくどうも不完全甘柿のようです。

9月10日

梨園を梨狩り開放しました。

初日から、飛び入り参加も含めて、数組が梨狩りを楽しんでくれました。入園は破格の激安(ヒミツ)です。

5つも食べたという子供も。びっくりです。

9月9日

奈良テレビ・フライデー9の取材撮影がありました。

笑い飯の哲夫さんが、コメンテーターです。

梨を使ったアイスクリームや梨蜜を試食していただきました。とっても、美味しい・・・不味いとは言えんわな(笑)。

RIKAENのガレージルームのリフォームが進んできました。店舗兼スタジオになりました。まだ少し手間暇かかりますが、それでもずいぶん変わりましたよ。

9月

RIKAENにちらほらとお客様が訪ねてくださいます。阿太夢が美味しかったとリピーターも。すいません、阿太夢は完売しました。来年また来てね。

8月27日

笹小屋つくったど〜

しのべ竹を積み重ねて・・・けっこうな量で、これがなかなか重労働。最初は子供たちも頑張ってたけど・・・最後は大人の仕事(笑)。

梨を食い散らすイノシシやシカの見張り小屋に使えそうかも。

8月27日

焼きそば会

地元農家の若者たちも参加。

25人分の焼きそばを焼く係りは大忙し。

子どもたちは灯篭スイカづくり。農園に光るスイカのお化け。

 

8月24日

NHK奈良放送局と奈良新聞社の取材撮影がありました。

ほぼ一日かけての撮影で、取材スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

NHK放映は、30日午後6時30分〜「発見おくやまと」のコーナーで紹介されます。

奈良新聞は同日記事で紹介されます。

8月13日

祈念すべき初収穫。初出荷。

一時はダメかと思った梨が、立派に育ちました。

RIKAENにしかない通称りんご梨。

新しい名称でデビューしました。

その名は「阿太夢(あだむ)」。

大阿太高原から夢のプロジェクトの発信に例えて。

阿太夢は、完熟梨で収穫します。

糖度が高く、うまみのある梨。後味もさわやかでスタッフにも好評。

RIKAENを代表する梨です。

RIKAEN小屋の屋根に登ってみました。

ああ、いい景色です。

青囲みの範囲がRIKAENです。

8月

農園は?

うわあ、実が割れたり、病気多発。

農薬散布を半分以下に減らしたチャレンジ。

失敗かあ?20世紀梨は病害に弱いです。

基礎工事の開始。

ここはライブステージになる予定。重い機材が入るので支柱を細かく入れました。

アナログで水平をとってるので時間がかかります。レーザー水準器が欲しい〜。

それにつけても猛暑のガレージ。暑い。

7月

いよいよガレージのリフォーム開始です。

床と壁を撤去。鉄骨の溶接補修に仲間がかけつけてくれました。大助かり。

鉄ノコでギコギコ・・・そんな悠長なことやってられませ〜ん(笑)。

梅雨に入って雨の日も多くなりました。

長年放置状態だったRIKAEN前の溝も土管も大量の土で完全にふさがれてあふれだす水。

いつ抜けるか根気比べのトンネル掘り。

泥土と格闘しながらの土木作業はしばらく続きそう(泣)。

6月下旬の梨の実。

自然受粉のRIKAENは、少し成長が遅め。

でも、もうこんなに大きくなってきました。

OH  ツチノコ!?

じゃあなかった、まむし出現!! 

いるんだなあ、これが・・・

胴が太く短い。これでネズミでも飲んでたら、しっかりツチノコ。

勇敢なメンバーが首をちょんぎりました。

南無阿弥陀仏。

6月下旬

一部、天井の針金を雨の中でずぶぬれになりながら撤去。駐車場兼多目的広場が出来ました。

RIKAENの外装もリフォームして(ペンキ塗り替えただけだけどね)オシャレなハウスになってきましたよ。

6月中旬〜

2度目の袋かけです。小袋の上に大袋をかぶせます。実は大きくなると自然に小袋を破るそうです。

知らなかった。梨の実づくりって、手間をかけるんですねえ。

自家(家庭)菜園野菜のおすそ分けフリーマーケットを始めました。

だあれにも宣伝していないので、いまのところメンバーが買ってます。

安全。そしてメチャ安い。

花壇もできて、雰囲気が明るくなりました。

農園内に休憩小屋も作っています。

さっそく、農園入り口にあるトイレが目立つので(人がいるととくに女性は入りにくいのです)、いただいた辺材で囲いました。

ついでに、ネーミング。POTTON TOILET。

オシャレ〜(笑)。

町内の製材所のご厚意で丸木の辺材を大量にいただきました。助かります〜。

5月初旬〜

1回目の袋かけ。

このときになって、摘果作業の良し悪しが作業効率に影響することを学びます。気づくの遅いってえの(笑)。

少し遅れての摘果。まるでオリーブのような美しい緑の輝き。

これ、なんか利用できないかなあ。

農園入り口の通路。

なんか西部劇のような。

伝言板や、PJ会員の登録カードがあります。

看板が出来ました。

RIKAEN 梨の花農園のことです。

横文字の農園は他にないので、ちょっと目立ちます。

4月下旬〜5月初旬

摘果作業。摘果の作業イラスト参照(下)

連休中は、新しく参加したなかまもかけつけてくれました。素人作業なのでなかなかはかどりません(汗)。

裏ノ畑ニ居マス。な〜んか、どっかで聞いたみたいな(笑)。伝言板も利用してください。

消毒液散布。

梨栽培者の協力で最低必要限度の消毒薬散布をしてもらっています。

4月下旬

新緑親睦BBQ。

4月中旬〜

摘花。摘果。

梨華園では花を愛でるので、摘花・摘果の作業時期が普通より遅くなってしまうのは仕方ありません。

葉が大きくなってくるため、摘花も難しい。

素人作業で、右写真の枝1本の摘果に1時間30分もかかってしまいます(笑)。

梨華園の枝剪定を行いました。

花を観たいので梨華園の梨の剪定は梨マルが終了してからということで、通常の果樹栽培作業に比べて時期が遅くなってしまいます。

4月9日 快晴

2016梨の花マルシェ開催。今年もお天気に恵まれ盛況のうちに無事終了しました。

推定参加者数約1000人。

梨回廊散策バス利用者数約90人。

RIKAENではお茶席も。

4月第1週〜3週くらい

梨の花は、4月第1週くらいから開花が始まって2週間くらい次々と白い花を咲かせ続けます。

梨マルから1週間後。花盛り。

摘花をしない梨華園の梨の花は、白い花で覆われます。

ほんとに、美しいでしょ!!!

ほかの農園では観れません。

病害に強い品種梨の植樹。

農薬散布を3分の1に減らして作る「奇跡の梨」づくりにチャレンジ。

3月

RIKAEN。

ここがプロジェクトチームの拠点農園。

1年後、どんなふうに変化しているのでしょうね。

 

               4月〜5月初旬 摘果・摘果の作業です。ハサミがあればどなたでもできます。

 

 



 

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