ウシガエル
アカガエル科　ウシガエル　２００５年特定外来生物に指定。２０１５年生態系被害防止外来種（重点対策外来種）指定。
夏の夜、ブオーブオーと牛の鳴き声にも似た遠く響く鳴き声を耳にした人は多いはず。１００年ほど前にアメリカから輸入した１７匹がいまは日本全国で侵略的外来種ワースト１００に選ばれるほどの悪役になっている。成熟すると２０㎝にもなり、目の前で動くものなら何でも口にするため、小さな池では、在来種の絶滅を招く。ＲＩＫＡＥＮビオトープでは２０２１年にどこからかやって来て大繁殖し、生息していたヤゴ、メダカなどの小さな生き物たちが見られなくなった。 　普段は水辺の岸に上がっているが、人が近づくとキュッと鳴いて池に飛び込む。幼生時はトノサマガエルと見間違えるような可愛さだが、大きくなると、他のカエルも食べてしまい、ビオトープは壊滅する。 　ウシガエルには申し訳ないが、夜間にカエル釣りをして幼生２０匹ほど駆除したが、まだ一部が残っている。侵略的外来種は、捕獲した個体を飼うことも別場所に移動することも法律で禁止しているため、かわいそうだが殺処分した。 　特定外来生物は、法律によって、飼育、保管、持ち運び、輸入、販売できない。違反すると、３年以下の懲役または３００万円以下の罰金というきびしい罰則がある。