マツモムシ 
  
カメムシ目カマツモムシ科 マツモムシ 
 春、池の水がぬるみはじめると、いち早く姿を表すのが、アメンボと、このマツモムシだ。冬の間は池のそばの湿った草や堆積物、泥の中などで越冬し、少しあたたかくなってくると、水面に現れる。マツモムシは、 タガメ、ミズカマキリ、アメンボ、セミ などと同じ「カメムシ類」で、針のようにとがった口で生き物を刺し、消化液で溶かして食べる肉食昆虫だ。
 マツモムシのおもしろい特徴は、水面では腹を上にして泳ぐこと。まるでいで背泳ぎだ。後ろ足がボートのオールのように長く、それで水をかいて進む。人が近づいたりすると、背中を上にしてすばやく水に潜る。しばらくすると呼吸のために浮かび上がってくる。マツモムシが飛ぶときは、くるりと反転して背中を上にしてから飛ぶ。
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